仮想通貨のMONERO(モネロ)!高い匿名性を持つこのコインについて調べて見た

通貨NEWS解説

仮想通貨MONERO(モネロ)の概要

Zcash、DASHと並び、 高い匿名性を持つ仮想通貨 です。当初「BITMONERO」という名前で創設されたところ、コミュニティ内ですぐに略称がつくられ、それに従い「MONERO」となりました。

送金などの履歴が追跡されないため取引と紐づけられて通貨が特定されることがなく、「通貨」のファンジビリティが確保されます。第三者から取引履歴を閲覧されず取引のプライバシーが守られるというメリットは大きく、2017年には1,500円台から50,000円台にまで相場を上げる快進撃を見せました。

もっとも取引記録が残らないことから違法な取引に利用される危険もぬぐい切れず、ダークマーケット等の動向と、それらに対する規制が今後どのような影響をおよぼすのかが注目されます。

仮想通貨MONERO(モネロ)スペック

通貨単位は「XMR」

創設者はRiccardo Spagni、Francisco Cabañasをはじめとするチーム

MONEROは30人以上の技術者によって支えられていますが、公式サイトには特にコアチームとして7人のメンバーの名前があげられています。彼らは本名でなくニックネームで呼び合うことを好むというユニークな特徴を持ち、トップである Riccardo SpagniとFrancisco Cabañas以外の5名はニックネームのみで紹介 されています。ちなみにRiccardoのニックネームは”fluffypony”、Franciscoの ニックネームは”ArticMine”のようです。

Riccardo Spagni
インフォマティクス・ロジスティクスを学び、ソフトウェア産業および輸出入事業で成功を収めた後、2012より仮想通貨のプロジェクトに参入する。妻とともに南アフリカに居住し、週末はラフティングなどを楽しむ。

Francisco Cabañas
物理学のPhDを所持。2011年より仮想通貨の調査および開発に携わる。

smooth
2011年より複数の仮想通貨プロジェクトに関与。ソフトウェア開発者・アントレプレナーであるとともに投資家でもある。ビットコインやネームコインをはじめとする初期の仮想通貨取引の開発にも関わりがあり、長年にわたって仮想通貨に精通している。

othe
ヴァートコイン開発のコアメンバーとしても知られている。仮想通貨に関心を寄せたのは2011年初めからで、現在は数々の仮想通貨ビジネスに関するコンサルタントとしても活躍している。ドイツに居住。

luigi1111
アメリカ中西部出身、2013年より数々の仮想通貨に携わるシステム管理者。

tacotim
トロント出身。POSとPOWを使った仮想通貨、MC2や、btcdのようなコンフォーマル・プロジェクトに関する業績で知られている。

NoodleDoodle
シリコンバレーでエンジニアをした経歴を持つ、熟練のハードウェア・ソフトウェア開発者。2012年より仮想通貨に携わる。

公開日は2014年4月18日

価格は約3万5千円程度 (2018年1月27日時点)

過去最低価格 28.48円(2015年2月18日)
過去最大価格 約48,000円(2017年1月8日)

発行枚数 1840万枚

※上限なしとの説もあり

時価総額約54億円程度 13位(2017年1月27日時点)

承認システムはPOW

採用されている技術はCryptoNote

MONEROはビットコインからのハードフォークではなく、CryptoNoteという新たな技術を用いてつくられました。後に詳しく述べますが、CryptoNoteは電子署名の方法と公開鍵・秘密鍵の技術に着目し、匿名性を守ることに特化した技術です。

最初にCryptoNightを導入して創設された仮想通貨はBytecoinでした。MONEROはこのBytecoinをもとにしてつくられた通貨です。もっとも同じ匿名性を土俵にした通貨として、MONEROは今やBytecoinを大きく上回る支持を得ています。

専用ウォレットはMyMONERO

現在、Hardware Walletも開発中

公開された動画

公式サイトではアニメーションによる、簡単なプロモーション動画が公開されています。ざっくりとMONEROの大枠イメージをつかみたいときにおすすめです。
このように簡明なスローガンとポップなアニメーション映像でMONEROの特徴が説明されます。”You Are The Bank”とは、中央集権的なサーバーを持たない仮想通貨の特徴をふまえていますね。そのぶん、自己管理が重要になるわけです。

仮想通貨【モネロ(Monero)の特徴】

投稿者:柴田晃佑FPファイナンシャルプランナー
公開日:2017年11月25日

約5分あまりで、MONEROの特徴をコンパクトに解説してくれる動画です。取引所のひとつであるCoincheckの画面もさしはさみつつ進むので、仮想通貨は全く初めてという人も、市場のイメージが持ちやすいのではないでしょうか。

こちらは様々な通貨が並ぶ取引所Coincheckの画面です。動画投稿時のMONEROの相場は18,000円あまりのようですね。

Riccardo Spagni on Monero: The World’s Least Professional Cryptocurrency
投稿者:Bitcoin Lectures
公開日:2018年1月22日

MONEROのミートアップの様子です。MONEROがどういうものであり、一体何ができるのかを、Riccardo Spagni氏がわかりやすくレクチャーしてくれます。

MONEROを支える開発者コミュニティについてもコメントしているので、仮想通貨業界で働くエンジニアを目指す人にも参考になるかもしれません。

「キー」とは?「アドレス」とは?言葉だけで聞いているとわかりにくいCryptoNoteの仕組みも、こうしたチャートで見ると理解しやすいですね。

ホワイトペーパー

https://cryptonote.org/whitepaper.pdf
英語表記、総ページ数20

MONROには通貨やプロジェクトとしてのホワイトペーパーがありません。CryptoNote v 2.0のホワイトペーパーがその役割を果たしています。

<目次>
1 Introduction
2 Bitcoin drawbacks and some possible solutions
3 The CryptoNote Technology
4 Untraceable Transactions
5 Egalitarian Proof-of-work
6 Further advantages
7 Conclusion

公式サイト

URL:https://getmonero.org/

仮想通貨MONERO(モネロ)の特徴1:高い匿名性

MONEROの最大の特徴は、その 匿名性の高さ にあります。
仮想通貨にとってプライバシー保護は重要な問題です。一般に、仮想通貨の取引は全て公開されるという特徴があります。

普段の銀行取引において、通帳の中身がいつでもどこでも他の誰かに見られてしまうなんていうことはありませんよね。しかし仮想通貨の取引はブロックチェーン上に全て記録され、第三者がこれを追跡することができてしまいます。

仮想通貨の口座残高があらわにされ、誰が誰に送金したかも容易に知られるとなれば、安心して取引することができません。

また、取引ルートが全て遡られ記録されてしまうため、特定の通貨がこれまでに一度でも違法な取引に利用されたことがあった場合、その履歴は当該のコインにずっとつきまとってしまいます。

すると企業としては、これまで違法な取引に使われたことのある通貨を注意深く避けねばならず、安易に取引することができなくなります。

通貨が持っているはずの代替性(ファンジビリティ)が著しく損なわれてしまうわけです。

MONEROはこれに対し、取引の流れを追跡不可能にするとともに、通貨所有者と取引の紐づけを不可能ならしめることによって、取引の匿名性を守ります

匿名性を誰から誰へ送金がなされたのか、取引の流れが見えなくなることから、違法な物品の取引やマネーロンダリングに使われるのではないかという指摘もあります。

2017年7月に閉鎖されたダークウェブの大手闇市場AlphabayでもMONEROの取引が可能だったこともあり、匿名性のネガティブな可能性に不安を抱かれる人もいるかもしれません。こうした懸念もあってか、日本国内でMONEROを扱う取引所はきわめて少なく、2018年1月現在ではCoincheckとKrakenの2か所くらいです。

しかしMONEROが保護しようとしている取引の匿名性とは、あくまで所有者の取引と情報の保護を根本理念に持つものである点はおぼえておきたいところです。

ちなみに匿名性を高めたぶん、MONEROは拡張性を犠牲にしているとも言われます。

様々なサービスや決済に応用しにくく、企業にとって導入しづらいというのがその理由です。こうした課題も含め、MONEROはまだ発展途上にあるといえます。

特徴2:匿名性を保護する技術Cryptonote

 MONEROの匿名性を支えているのはCryptoNoteという技術 です。

CryptoNoteのもととなったのは「グループ署名」の技術です。ブロックチェーン上には通貨保有者の署名が記録されています。グループ署名は、この署名者を特定されない仕組みをつくることで取引の匿名性を確保しようとする試みのひとつでした。

署名には公開鍵暗号が含まれ、この暗号は秘密鍵を持つ本人によってしか解読されません。このため特定しうる取引者のみがブロックチェーンを書き換えられることになります。しかしグループ署名を利用した場合、署名後の本人確認のために取引者本人の鍵だけでなく、グループ全員の鍵が提示されます。

グループ内に本人が含まれることによって取引は承認されますが、誰が本人であるのかを知ることはできません。もっとも第三者の立場にあるグループ管理者だけは、署名者を追跡することができます。

グループ署名に基づいた「リング署名」の技術は、グループ管理者を要しないため、より高い匿名性が確保できます。ここからさらに、トレーサブルなリング署名やアド・ホックなリング署名などの技術が派生しました。CryptoNoteはこのうちトレーサブルなリング署名を応用した「ワンタイムリング署名」の技術を用いています。

 ワンタイムリング署名とは、ワンタイムアドレスおよびワンタイムキーとリング署名を組み合わせた技術 の仮想通貨と比べて、送信用アドレスと閲覧用アドレスが並ぶ非常に長いものとなっています。この長いアドレスが、MONEROのいわばマスターキーです。MONEROを送金する際にはマスターキーからランダムに1回限り(ワンタイム)の送信キーが発行され、このワンタイムキーから送金が行われます。

このためマスターキーの方のアドレスを見ても、どんな送金が行われたのかはわかりません。そして一度使われたワンタイムキーは、次の取引が開始される時にはもはや用をなしません。こうした仕組みによって、特定のキーを手がかりにして取引を追跡することはできなくなります

リング署名にこの使い切りワンタイムキーの仕組みを組み合わせることで、取引の匿名性はさらに高まります。ちなみに閲覧用のキーは閲覧用のキーは所有者自身が取引履歴を閲覧するためのもので、基本的に他人に公開されることはありません。

特徴3:マイニングがしやすく、取引が迅速

ビットコインをはじめる人が増えるのに伴い、取引が承認されるまでにかかる時間が増加し、また手数料も高くなっていることが問題になりました。これを解消すべく、ハードフォークによってビットコインから新たな通貨ビットコインキャッシュ等が登場しています。

今後の仮想通貨にとっては、いかに迅速に取引することが可能かという点がひとつのポイントとなります。送金したあと何時間にも渡って承認がなされず、着金が確認できないと、資産がどこかへ消えてしまったのではと不安にもなりますね。

この点MONEROは 60秒~120秒と比較的短時間で承認 がなされます。

MONEROはビットコイン同様にPOW形式を採用し、マイニング作業によって取引に不正がないかどうかが監視されています。市場が盛り上がり、取引がさかんになるほどマイニング作業は増大します。ビットコインの承認にかかる時間が長引いている背景には、このマイニング作業の増大があります。

POW方式においては作業に応じて報酬が支払われますから、マイニング作業は報酬としての通貨を得る手段のひとつでもあります。もっともマイニングを行うには膨大な量の情報を扱う必要があるため、ほとんどの通貨において、マイニングには大型コンピュータを用いなければなりません。

この点、MONEROのマイニングはノートパソコン程度の規模のマシンでも行うことが可能であると言われています。マイニング作業は日々難解になりつつありますが、腕を持ったマイナーにとっては個人マイニングで仮想通貨を稼ぐチャンスが開かれているわけです。このように マイニング作業にかかる設備が小規模ですむ ことも、MONEROの特徴のひとつです。

仮想通貨MONERO(モネロ)の評判・口コミ

ポジティブな評判・口コミ

ネガティブな評判・口コミ

仮想通貨MONERO(モネロ)の将来性

MONEROは2014年4月の登場以来、何度かの高騰の時期を経ています。節目節目の高騰時には、MONEROを取り扱う取引所や企業の拡大が背景にありました。

2016年9月1日、200円前後で安定し、一時は0円をも記録していたMONERO相場は大手ダークマーケットAlphabayがMONEROを決済通貨として採用することを発表したことを受け、一気に1,200円台に高騰しました。しかしAlphabayは2017年7月に閉鎖され、代表者は逮捕後拘置所で死亡します。このニュースの影響もあってか、MONEROは一時5000円台から3,600円台に値を落としますが、その後順調に価格を伸ばしていきます。

そして話題となったのは2017年8月、わずか1か月のうちに5,000円前後から15,000円前後にまで、およそ3倍もの高騰を見せたときでした。この背景には韓国の大手取引所、BithumbでのMONERO取り扱いの開始があると言われています。さらに多くの仮想通貨が一斉に急騰した2017年11月には、MONEROも15,000円台から一時は50,000円近くにまで値を上げました。

企業や取引所での扱いが増えれば通貨として通用する範囲が拡大するわけですから、その仮想通貨の可能性は高まります。MONEROはこうした 市場規模の変化に、なかなか繊細に反応する通貨 であるといえるかもしれません。そしてこのデリケートさは、MONERO最大の特徴である匿名性に対する期待と不安の二重性と、無関係ではないでしょう。今後のMONEROの動向に関しては、匿名性という特徴がよくも悪くもカギとなりそうです。

匿名性のポジティブな側面は、個人にとっても企業にとっても取引のプライバシーが守られ、安心して取引を行うことができる点です。

ちなみに2017年8月の高騰時にはアメリカでは仮想通貨取引による利益の申告漏れ、ひいては税収漏れが出ないよう、ビットコインの取引利益を監視していたというニュースが報じられ、これによって匿名性の高いMONEROに人気が集まったのではないかとも言われています。

こうした点を踏まえると、今後もMONEROの持つ匿名性への潜在的な期待は高いのではないかと考えられます。

しかし取引履歴が開示されないということは、ダークマーケットでの違法な物品の取引や資金洗浄などに用いられる可能性にもつながります。具体的な危険だけでなく、そこに倫理的な不安を持つ人もいるのではないでしょうか。また、これらの不安要素に対して今後どのような規制がかけられるのかも気になるところです。

MONEROは2018年も安定的な見込みを持つ通貨として、高く評価する見方が多く挙げられていました。

しかし2018年1月に入り、MONEROにとって逆風となるニュースもいくつか流れているのが実情です。ひとつはMONEROを採掘し北朝鮮の金日成大学に送るソフトウェアが発見されたとの一報で、経済制裁を受けた国の資金源として仮想通貨が活用されてしまう可能性が問題視されました。

また大手取引所のCoincheckがハッキングにあい、約620億円もの不正な資金が流出。仮想通貨取引が停止したニュースが大々的に取り上げられました。これによりマウントゴックスの破綻を思い起こさせたことは間違いないでしょう。

もともとMONEROは日本であまり取り扱われず、CoincheckはMONEROを扱う数少ない取引所のひとつでしたし、Coincheck ウォレットはMONERO保有者によく使われているウォレットでもありました。

これを受けてかMONEROは1月初めのピークである50,000円近くから下旬には35,000円台に値を落とし、推移している状態です。ひとつひとつのニュースの衝撃はもちろんですが、これを機に新たな規制がなされるのかどうか、またどのような規制がなされるのか、という点が今後注目されます。

仮想通貨MONERO(モネロ)を購入することができる仮想通貨取引所

Binance(バイナンス):https://coin-otaku.com/ex/binance/

Bithumb(ビッサム):https://www.bithumb.com/

Bittrex(ビットレックス):https://bittrex.com/

HitBTC(ヒットビーティーシー):https://coin-otaku.com/ex/HITBTC/

Kraken(クラーケン):https://www.kraken.com/ja-jp/login

Poloniex(ポロネックス):https://poloniex.com/

仮想通貨MONERO(モネロ)に関する情報サイト

モネロTwitter 公式アカウント

Monero || #xmr@monerocurrency

MONEROのアップデート情報やアットホームなコhttps://twitter.com/monerocurrency?lang=ja?id=3020メントがつぶやかれます。MONEROのプロジェクトやコミュニティへの案内もリンクされ、代表者が出席したカンファレンスの様子もレポートされるなど、MONEROの最前線が垣間見ることができます。投資の情報というよりMONEROの開発、技術面についてより詳しい情報がほしいときにおすすめです。

MONERO(モネロ)参考サイト

 

MONERO(モネロ)を購入したい方はバイナンスがオススメ

 

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