GNOSIS(ノーシス/GNO)ミートアップイベント参加レポート

先日都内で行われた GNOSIS(ノーシス/GNO ) のミートアップイベントに参加してきました。
コインオタク伊藤が参加し、公式取材班として取材してきましたのでご報告いたします。
イーサリアムプラットフォームを利用した興味深いプロジェクトとなっております。
目次
GNOSIS(ノーシス/GNO)ミートアップイベント概要
イベント概要
日時:3月25日(日)17:00~19:30
場所: BaseLayer株式会社セミナールーム
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-14-5 第16スカイビル4F
登壇者はGNOSIS Regional Managerのアナ・ジョージ氏
GNOSISのRegional Managerであるアナ氏は、チームの中で世界のマーケティングのうちアジア太平洋地域を担当しています。
GNOSIS公式URL

コインオタクが公式取材班
大変ありがたいことに公式にミートアップの様子を取材するメディアとしてCOIN OTAKUへお声をかけていただきました。
GNOSIS(ノーシス/GNO)ミートアップイベント当日の様子
ミートアップ当日の模様を紹介する前に、今回取り上げるGNOSIS(ノーシス/GNO)について簡潔に説明します。
Gnosis(ノーシス/GNO)は「分散型予測市場のプラットフォーム」の開発を目指すプロジェクト です。
一般大衆の知恵を集め、未来に起こる出来事の結末をそれぞれが予測し、それが当たると報酬が得られる仕組みとなっています。
分散型予測市場は、ブロックチェーンを活用することで、ブックメーカーや親のような胴元を介さず、オッズや結果や配当といった作業が全て自動で実行されます。
この仕組みは競馬などのギャンブルのみならず、保険などの他業界にも大いに活用でき、既存の仕組みよりも多くの人がその恩恵を受けられると期待されています。
チームは高い開発力を武器に、次々とプロダクトを立ち上げています。
昨年はOlympiaというサービスのトライアル期間を設け、多くの人にその魅力を体験を通じて伝えています。
ミートアップの様子を日本語で紹介
当日のミートアップにてアナ氏がプレゼンされていた内容を日本語でご紹介します。
今回はGNOSISの中核となるプロジェクトについて説明していきます。
まず、どのような仕組みになっているかを説明します。
基本的には3段階構成を採っており、 マーケットの構築、そのマーケット上での取引、結果の決定及び支払いの施行 です。
GNOSISをもとに作られた非中央集権的なアプリケーション上で個人それぞれの予測市場を立てる ことができ、当てることができれば10万ドル相当のGNOを受け取れます。
「The GNOSIS DUTCH EXCHANGE」とはそれぞれの暗号資産にとって平等な価値を決めるためにオークションシステムを導入したERC20に含まれている暗号資産のための非中央集権的取引のことです。
オーダーブックの中身について紹介します。
買いと売りの注文はオーダーブック上に全て載せられ、Bidは特定の価格で売るときの板の厚さを表し、Askは買いの際のそれを指します。
オークションが続く場合は、1対1で連続的に注文が続く限り行われます。
注文が双方によって締結した場合は、Bid価格にて支払いが履行されます。
このオーダーブックが抱える問題点についてです。
情報がフライイングして伝わってしまうことや、注文の重複が起きてしまうこと(すなわちアービトラージ・裁定取引)、価格変動幅が大きいことによる広いスプレッドやスリッページが起こること、高頻度取引によって承認速度が遅くなってしまうことがあります。
このオーダーブックというモデルをブロックチェーンに当てはめるには不十分であると言えるでしょう。
ブロックチェーン上には継続的な時間はなく、ブロックを生成する時間しかありません。
このことはこの分野での先駆者となるために必要なより多くの時間とより多くの参加者を得なくてはならないという問題を増幅させるでしょう。
オークションが行われる仕組みについてです。
ここでは2つを取り上げて説明します。
オークションを一括して集める細かいものとDUTCHと呼ばれるものです。
前者は一度に集約してしまいますが、後者は高値から始まって価格は下落していきます。
代替可能なものが売り切れた場合、そのオークションは終了となります。
終了するためには、すべての購入者が同じであり、最終価格が等しくなくてはなりません。
売る側と買う側の二つの参加方法があります。
500あるトークンAのオークションの運営について見ていきます。
オークションにはイーサリアムのスマートコントラクトプラットフォームが用いられるので、イーサリアムの供給量とトークンAの価格が拮抗する時に取引が成立します。
オークションの始まりと終わりについてです。
同じペア間の取引については最後のオークションが終了してから10分後に行われます。
一つのオークションあたりに賭けられる1000ドル相当のトークンが付与されます。
相対するオークションも同じタイミングで始められます。
最終価格がオークションを終了させます。
時計機能がオークションをはっきりさせるためにポイントを指し示します。
24時間後に終了したあとは買い注文は入りません。
オークションの時間は価格によるところもあり、最初の入札額が出るまでに6時間かかります。
どんなコミュニティにも先駆的なポジションを取らせない仕組みとなっています。
売る側は預けるために潜在的に6時間を要します。
買う側は価格の下落がとてもゆっくりとしているので、ブロック以上の価格が加算されることはほとんどありません。
オークションにおける価格はすべての買う側と売る側の人々にとって同じように公開されています。
取引は自動的にチェーン上に登記されるよりも先に決めることができません。
6時間にわたるオークション後に消去されるため、多頻度取引を軽減します。
一つのはっきりした価格で自動的にチェーン上で約定されるため、重複注文や裁定取引を防止します。
価格変動幅や不公平性については、以下の4点から克服を目指します。
スリッページなくどんなサイズの売り注文も含めて安全に取引を行います。
流動性の低いマーケットのために細かく注文を集めます。
延長された時間の注文には、より小さい価格変動幅を提供します。
最適な戦略によって公平な市場価格を決定します。
取引の際に生じるガスコストについてです。
このモデル上のガスコストは現行の非中央集権的通貨取引の仕組みととてもよく似ています。
注文の取り消しがないため、その分のガスコストをかけずに済みます。
参加者は低いガスコストを選ぶことができます。
同じ注文条件を満たすように市場参加者があっても、ガスコストを招くリスクはありません。
他のスマートコントラクトの使いやすさのために以下のことを実践していきます。
オフチェーンの合図は不要です。
ブロックチェーンに対するオフチェーン注文や付随している注文を受け取りません。
参加するための戦略などを必要としていません。
他のスマートコントラクトではトークンを交換することが可能です。
確かなオンチェーン価格の裏付けはトークンの平等な市場価格と上昇する価格の安定性にとって担保されています。
Ethereum Japan主催のミートアップについて
【4月3日@北参道】Sentinel Protocolミートアップ
最新のイベントはこちらから
今回、お呼びしたSentinel Protocolは、この課題に挑戦しているプロジェクトです。チーフ・エバンジェリストのJohn Kirch(ジョン)が、彼らの提供するプラットフォームが、組織や個人の分散化の際に生じるセキュリティーに関する不備をどのようにして解決していくのかを語ってくれる予定です。
どのようにして従来のサイバーセキュリティーで繰り返し起こる問題を解決され、安心して暗号資産を利用できるようになるのか、共に学びましょう。
【詳細】
場所: BaseLayer株式会社本社
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-14-5 第16スカイビル4F
アクセス:副都心線「北参道」駅 2番出口を出て左折してお進みください(1分以内)
タイムテーブル:
18:30~18:45 入場
18:45~18:50 オープニング
18:50~19:35 Sentinel Protocolキーノート&質疑応答
19:35~20:10 ネットワーキング
20:10 閉会
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