無料エンターテイメントプラットフォームTRON(トロン)はクリエイターを支える!!

目次
暗号資産TRON(トロン)の概要
TRON(トロン)はより 自由なエンターテインメントシステムの構築を目指すプラットフォーム型の暗号資産 です。
特にTRONでは、コンテンツを生み出すクリエイターの立場を重視します。
インターネットの普及によってFacebookをはじめとするソーシャル・メディアやYouTubeなどのサービスが隆盛し、エンターテインメント産業の構造は変わりつつあります。新たなエンターテインメント状況の中で鍵となるのは、個人クリエイターによる発信です。
そこでTRONは、個人クリエイターが大企業による中間搾取を受けることなく、クリエイションそのものによって正当に評価される環境が必要であると考えています。その環境を実現するためのマイルストーンにはいまだ曖昧なところもありますが、TRONの構想が実現すれば、個人クリエイターが自ら資金を集めて開発を進められることとなり、クリエイションの可能性はぐんと広がる事でしょう。
暗号資産TRON(トロン)スペック
通貨単位は「TRX」
創設者はJustin Sun(ジャスティンサン)
本名はYuchun Sun。1990年生まれの若き創設者です。2011年に北京大学を卒業、文学・歴史学の学士を取得。在学中には香港中文大学に留学し、リベラルアーツ&サイエンスを学びました。その後、2013年にペンシルベニア大学で政治経済学の修士号を取得しています。
2013年、Ripple研究所で職を得、中国エリアの代表となります。同じ2013年には、自ら音楽ストリーミングサービスPeiwoの立ち上げも行いました。2018年現在では、TRONとPeiwoを並行して運営しています。2011年、Asia weekly誌の表紙を飾ったほか、2015年から2017年にかけては Forbes誌が選ぶ30人の中国人(30歳以下)のひとりに選ばれる など、メディアの注目も集めています。TRONではJustin Sunに加え、Netease youdao, Tencent, Qihoo 360といったインターネット企業での経験が豊富なLucien ChenがCTOとしてチームに参加しています。
公開日は2017年8月28日
価格は約3円程度 (2018年3月18日時点)
過去最低価格0.2円(2017年11月12日)
過去最大価格26円(2018年1月5日)
発行枚数
発行枚数 1,000億枚 (TRONのオフィシャルトークンであるTRONIXの発行枚数)
時価総額
約2210億円程度 15位(2018年3月18日時点)
承認システムは POW/POS
TRONのPOS承認システムの導入は、3段階のストラテジーに分かれています。
① Kafka-based technology system:中央集権的なコンセンサスメカニズムを実装します。この段階ではシステムの問題点をデバッグし、動作機能を調えます。
② Raft-based distributed consensus mechanism :分散型コンセンサスメカニズムを実装します。中央集権型システムからの離脱と、分散型システムへの飛躍が試みられます。
③ POS承認システムを実装する段階です。合わせてビザンティンフォールトトレランス問題を克服した承認システムの実現をも目指します。ホワイトペーパーではPOSとPOWの互換性を目指すシステムであることもほのめかされています。具体的な技術的解決や構想については示されていませんが、ここではひとまず、示唆された承認システムとしてPOWとPOSの双方をあげておきます。2018年3月現在、TRONは2段階目、分散型コンセンサスメカニズムの開発およびテスト段階にあるようです。
採用されている技術は分散型ファイル技術
TRONに採用されている技術の独自性はホワイトペーパーによって十分に説明されておらず、後述する他の暗号資産からのコピー疑惑ともあいまって、2018年3月現在では、非常にわかりにくい状態となっています。少なくともイーサリアムのコントラクト技術、 Filecoinに用いられた分散型ファイル技術がベースとして用いられている ようです。分散型ストレージを実現するため採用されている技術内容については、後の項目で詳述します。
専用ウォレットはなし、マイイーサウォレットが使える
公開された動画
投稿者:波场Tron
公開日:2018年2月27日
TRONの創設者、Justin Sunによるインターネットカンファレンスでのスピーチ動画です。Justin Sunはメディアへの露出も多い反面、公式の動画は中国語のみで語られているものが多いので、こちらのような英語の字幕がついたものは参考資料として貴重です。
1990年生まれのJustin Sunにとって、インターネット環境は物心ついたときから既に存在しているものでした。こうした生得的なインターネット世代にとってのリアリティが、エンターテインメントシステムを変えていこうとするTRON構想の基盤にあることがうかがわれます。
投稿者:波场Tron
公開日:2018年2月2日
2015年に放映されたDragon TVでの、創設者Justin Sunへのインタビューです。
ここではまだTRONの情報は出てきませんが、Justin Sunのキャラクターや、彼がポスト90年世代アントレプレナーの旗手としていかに注目されているのかをおしはかることができます。TRONの関連動画は技術面の説明や紹介よりもJustin Sunその人を前面に押し出したものが多く、テクノロジーに関するフォローアップが待ち望まれるところでもあります。
もっとも、Justin Sunの持つある種のカリスマ性がTRONの吸引力のひとつでもあり、信者とも揶揄される支持者を集めています。
ニュース内では、現在もJustin Sunが運営し、TRONとも提携しているPeiwoのことも言及されています。Peiwoは2015年、年間でトップ10に入るアプリケーションとして成長しました。写真で5番目にリストされているのがPeiwoのアイコンです。フクロウのような愛嬌のあるキャラクターが特徴です。Peiwoがどのくらい支持されているのかは、提携が進むTRONにとっても重要なところです。
ホワイトペーパー
※TRONのホワイトペーパー盗作疑惑
2018年1月、TRONのホワイトペーパーに FilecoinやIPFSのそれと酷似した箇所があることが指摘され、盗作疑惑 が持ち上がり、大きな騒動となりました。これに対し創設者のJustin Sunは盗作ではなく引用であるとし、謝罪した上で、自身のTwitterにおいて弁解を行っています。
そこではオリジナルのホワイトペーパーは中国語で書かれたものであって英語など他言語のバージョンはボランティアによって翻訳されていること、翻訳されたホワイトペーパー上ではオリジナルに示されていた重要な情報が抜け落ちていること、などが述べられました。
また、指摘を受けたホワイトペーパーは失効するとともに公式サイトから削除される事態となりました。2018年3月現在、ホワイトペーパーに関する混乱はいまだ完全には収束しておらず、TRON公式サイトには直接ホワイトペーパーを参照できるリンクはありません。
しかしオンライン上ではいくつかのホワイトペーパーが閲覧できる状態にありますので、そちらをご紹介しておきますね。
ホワイトペーパー<V1.8中国語版>
中国語表記、総51ページ
ホワイトペーパー<英語版>
英語表記、総36ページ
<目次>
Ⅰ. テクニカル・フレームワーク図解
A. TRONというソーシャルメディアプラットフォーム
B. ブロックチェーンのプラットフォーム
C. TRONにおけるコンテンツのストレージ
Ⅱ. 技術的な特徴と従来技術との対比
A. ビットコイン・イーサリアム・TRONの技術比較
B. ビットコイン・イーサリアム・TRONのセキュリティ比較
Ⅲ. テクニカル・ソリューション
Ⅳ. エンターテインメント市場の規模とTRONの必要性
Ⅴ. TRONによるビジネスモジュール
Ⅵ. TRONのオペレーション
ホワイトペーパー<V1.8英語版>
(※なぜかIPFSのアカウントに置かれているものですが、ロードマップや個人ICOなどについての主なソースとなっているため、ご紹介しておきます)
英語表記、総47ページ
<目次>
序文
1. TRONとは何か?
2. TRONの価値について
3. TRONによるインフラストラクチャ
4. TRONの特徴
5. いかにTRONはコンテンツ開発における経済を活性化させることができるのか?
6. TRON実現までのステップ
1. エクソダス
2. オデッセイ
3. アポロ
4. スター・トレック
5. エターニティ
(※グレート・ボヤージュ欠落か)
7. TRONの技術システム
1. ファイル・ストレージのプロトコル
2. ストレージ・ネットワークの自己管理
3. TRONコンテンツをネットワークに実装する
8. TRX- TRONの公式トークン
9. 取引認証とコミュニティのガバナンス
10. TRONのICO計画
11. TRONのスケジュール
12. コンプライアンス
13. チームのプロフィール
14. リスク
15. ディスクレーマー
16. バージョン情報
17. 問い合わせ
公式サイトURL
暗号資産TRON(トロン)の特徴1:エンターテインメントに特化したプラットフォーム
TRONは 分散型のプラットフォーム です。通貨そのものとしてはTRXが単位となります。イーサリアムをはじめ、NEOなどプラットフォーム型の暗号資産は他にもありますが、特にTRONの特徴といえるのは、TRONがエンターテインメントに特化したものであることです。
21世紀におけるエンターテインメント産業の発達には目覚ましいものがあり、インターネットの発達はそれに拍車をかけています。従来、エンターテインメントの稼ぎ頭として市場規模を伸ばし続けてきたギャンブルやビデオゲームもインターネット技術と結びつくことで(オンラインギャンブルやオンラインゲーム)さらなるポテンシャルを発揮すると予想されます。
またFacebookをはじめとする、人の日常と結びついたソーシャル・メディアの爆発的な普及も見逃せません。
ソーシャル・メディアは着々と日常生活に食い込み、今やヒトの生活を再編成しつつあるといっても過言ではありません。
TRONはこうした現状を踏まえ、より自由な世界規模のエンターテインメントシステムを構築することを目指しています。特に従来のシステムでは不当な不利益を被りがちなクリエイターや開発者の立場に着目し、その活動をサポートすることを念頭においています。
TRONのユーザーは低コストかつ安全に、エンターテインメントコンテンツをパブリッシュしたり、蓄積したり、また所有することができます。中央サーバーではなく分散型ネットワークに構築されたシステムなので、基本的に無料かつ無制限に使うことができるメリットもあります。
暗号資産TRON(トロン)の特徴2:コンテンツを正当に評価し、クリエイターをサポート
1) コマーシャリズムに左右されないプラットフォーム
TRONの目指すシステムとの比較対象として、よく引き合いに出されるのがYouTubeです。
個人のクリエイターが自らつくったコンテンツを自由にアップし、広くブロードキャストできる点において、YouTubeはTRONに似たエンターテインメント・プラットフォームだといえます。
投稿によって収入を得ているユーチューバーを想起すると、TRONがサポートしようとしている個人クリエイター像についてもイメージしやすいのではないでしょうか。もっとも、YouTubeは運営者がクリエイターとユーザー(視聴者)の間に入った中央集権的なシステムであることが、分散型システムであるTRONとは異なります。
YouTubeの場合、運営者が間に介在しているため、運営のための費用が必要となります。結果、YouTubeは収益のために広告料収入を得ます。そのためYouTubeで動画を閲覧する時には広告が流れますね。
しかし、この構造では 広告によってコンテンツの評価が左右されることにもなりかねません。 TRONはコマーシャリズムの影響を取り除き、コンテンツがコンテンツそのもののクオリティによって正当に評価されること、クリエイターが自ら生み出した作品を自分の意志でコントロールできる状態を目指しています。
2) ユーザーとクリエイターを直接つなぎ、より効率的なシステムを構築
TRONによって、エンターテインメントシステムのユーザーとクリエイターは、 中間管理者を介さず直接つながる ことができるようになります。中間者が介在しないことによって、これまでに生じていたさまざまなコストが削減され、ユーザー・クリエイターのいずれもが、より有益にエンターテインメントを享受しあう可能性が広がります。
例えばクリエイターたる開発者にとって、これまでのエンターテインメントシステムはいわば、情報の海の中に点在する孤島のような存在でした。あるエンターテインメントシステムのユーザー情報を保存しようと思っても、開発者単独では不可能です。
結果、ユーザー情報はそれぞれのシステム内に閉じこもっていました。これでは新しいシステムを開発するのも大変ですし、せっかくたくさんのゲームやソーシャルアプリが登場したところで、複数のアプリを使いこなすユーザーにもかなりのコストがかかってしまいます。
TRONはエンターテインメント市場全般にわたり、たとえ異なるアプリケーションの間であっても、ユーザー情報を統合することを可能にします。これによってユーザー側も、開発者側も、情報コストを削減することができるのです。
さらに、クリエイターとユーザーが直接つながることによってマージンを支払う必要もなくなります。これまで、システムによってはクリエイターが自分の作品を公開するため、時にシステム利用の対価としての手数料を支払う必要がありました。
こうしたマージンがいらなくなるわけですから、そのぶんクリエイターは値引きされずに正当な報酬を得ることができます。
3) 個人でのICOが可能
TRONネットワークでは、 参加するクリエイターが個人で新たなトークンを発行することができます 。このICOによってクリエイターは自ら開発のための資金を集めることができ、より自由な活動が可能になります。クリエイターが自ら投資対象を発行できるこの仕組みは、よくYouTubeの「VALU」を引き合いに出して説明されます。
「VALU」はYouTubeに投稿する個人を価値づける仮想株式のようなもので、クリエイター個人を資金面でサポートする側面と、投資対象としての側面を持ちます。ユーザーはVALUを売り買いすることができます。
もっとも、TRON上でクリエイター個人が次々ICOを行うと、プラットフォーム上に異なる通貨があふれかえることにもなりかねません。同じTRONのプラットフォームでも、システムが変われば通貨も変わる、ということになれば結局、その都度通貨を両替する必要が生じ、コストがかさんでしまうことにもなります。
この問題を解決するため、TRON上でのICOはTRON20という一定の基準を共有するものとされています。イーサリアムのブロックチェーン上で使えるERC20トークンと似ています。
ERC20トークンもまた、イーサリアムにおける一定の基準を共有したトークンです。この基準が共有されている通貨同士は容易に取引ができますし、取引所やウォレットをまとめることができるなどのメリットがあります。
TRON上でのICOもこうしたメリットを踏襲したものだといえます。
暗号資産TRON(トロン)の特徴3:分散型ストレージでデータを保管
1) 分散型ストレージ
分散型ストレージでは、TRONネットワークにおけるストレージはどのように確保されるのでしょうか。これはクラウドモデルにのっとり、マイナーによって確保されます。
暗号資産におけるマイナーの仕事といえば、取引の正当性を承認するマイニングを行うことが一般ですが、TRONネットワークにおけるマイナーは、自らのマシンの空き容量をネットワークに提供します。
提供された空き容量の総体が、TRONネットワーク上の分散ストレージを構成することになります。もちろん容量提供の見返りとしてTRXがもらえますから、マイナーのインセンティブもバッチリです。
他方、利用者はコンテンツを保管したりアップしたりするのにTRXを支払います。
このように、ブロックチェーン上において、クラウド型のモデルにより、複数のユーザーからストレージを提供してもらう分散ファイルシステムがTRONのほかにも登場してきています。
中央管理者を持つ従来のクラウドシステムとは異なり、管理者のミスやアクシデントで一気にデータが漏洩したり、消えてしまったりするリスクのないことが、分散ファイルシステムの強みです。
2) Proof-of-Replication (PoRep)システム
TRONネットワーク上では、Proof-of-Replication (PoRep)システムにより、分散する複数のストレージにデータが保管されます。まず、サーバー(検証者)はユーザーに擬似変数による証明を求め、ユーザーが保管するデータのパブリックキーを取得して、独立したマイナーのストレージにデータをコピーします。このとき、コピーにかかる時間はチャレンジ認証に要する時間よりも長く設定します。この2段階のプロセスを 「シール・オペレーション」 と呼びます。
コピーされたデータの正当性は、検証アルゴリズムによって証明されます。サーバーはユーザーからチャレンジ値を受け取り、マークル木のデータ構造の一葉を決定します。このマークル木に位置付けられたデータのコピーとオリジナルデータのハッシュを確認することで、データがきちんとストレージに保管されていることを検証することができます。この検証は公になされ、分散システム内にあって保管データに関心のあるノードは誰でも、ストレージの検証をすることが可能です。さらにこのプロセスを複数回繰り返すProof-of-Spacetimeの手法を用いることで、一定の期間にわたりストレージの正当性を証明することができます。(※ただし、PoRepはホワイトペーパー上、TRON独自のものではないとも指摘されています)
暗号資産TRON(トロン)の評判・口コミ
ポジティブな評判・口コミ
トロンは今、取引所ばかり上場して動きがないように見えるけど流れがありますよね。メインネットがリリースされる前に$TRXを売買できる場所を増やすことは下準備として必須かと。メインネットがリリースされた時の爆発力に繋がる1番の近道…。#TRX#トロン
— Ray (@ray_evergreen) March 4, 2018
近いうちにきっと来る
TRXのmoon🌙💫
すっごい楽しみ#TRX #トロン— Lan (@pie_bt) February 19, 2018
ネガティブな評判・口コミ
トロンちゃん買い増しの機会を模索中〜
うーむ、さがりつづけとるのー。
とまるかなー?#トロン #TRX— のあのあとろん❄️仮想通貨べんきょー中 (@aimikasoutsuka) February 27, 2018
#tron#trx#トロン
いま自分の保有通貨でブレーキになってるのが、この#tron
でも信じてるので今月からは上昇トレンドにマジでよろしくです!— マリノス★★★★CROSS (@BLV8888) March 1, 2018
— のあのあとろん❄️仮想通貨べんきょー中 (@aimikasoutsuka) February 27, 2018
トロンTRXさんあがってくれるよね?
( 」´0`)」オォーイ!
不安になってきたヨーーー!#TRX #トロン— のあのあとろん❄️仮想通貨べんきょー中 (@aimikasoutsuka) February 20, 2018
暗号資産TRON(トロン)の将来性
チャートの評価
TRONのチャートは2018年1月に一時的な高値を記録した以外、低迷を続けています。このチャートに対するホルダーの声は、期待と不安が合い半ばしている状態です。なかなか価格が上昇しないことに不安を感じ始める人、逆にこの長い低迷期を今後の可能性とみる人など、評価は分かれます。
ロードマップ
TRONネットワークはデータのレイヤー、ネットワークのレイヤー、承認システムのレイヤー、コントラクトのレイヤー、そしてアプリケーションのレイヤーと、階層を積み上げるように構想されています。
最終的にはTRONのプラットフォームで様々なアプリケーションを稼働させることが目指されています。この目標に対し、TRONには2025年を目処としたロードマップが設定されています(ホワイトペーパーでは2025年とされていますが、オンライン上では2027年を目処とする、としているサイトもあります。当初の計画よりも前倒しで開発が進んでいるのかもしれません)。
それぞれ「エクソダス」「オデッセイ」「グレート・ボヤージュ」「アポロ」「スター・トレック」「エターニティ」という壮大な名称が付された 6段階のステップが企図 されているようです。
① “エクソダス” 2017年8月~2018年12月
P2Pや分散型コンテンツモデルを通してユーザが自由にデータをアップロードし、蓄積し、配布できるメカニズムを調えるステージです。
② “オデッセイ” 2019年1月~2020年6月
クリエイターがTRONのプラットフォームを使いたいと思えるインセンティブを調えます。Google PlayやApp Storeのような中央集権的プラットフォームを介在させた場合のような高額の手数料なしに、クリエイターに適正なリターンを約束する報酬システムの構築がこれにあたります。
③ “グレート・ボヤージュ” 2020年7月~2021年7月
2018年3月現在、オンライン上で確認できる英語版のホワイトペーパーでは記されていない版もあるステージです。TRONシステムの管理に関する問題解決にあたるステージのようです。
④“アポロ” 2021年8月~2023年3月
TRONを利用するクリエイターによるトークンの発行と、その実用化のための問題解決にあたるステージです。分散型のシステムにおいては、中央管理者がトークンの価値を管理するわけではありません。混乱なくして個々人のトークンがきちんとその価値を反映した取引ができる仕組みが必要となります。
⑤ “スター・トレック” 2023年4月~2025年9月
分散型システムによるオンラインゲームのプラットフォームが実用化する段階です。
⑥“エターニティ” 2023年4月~2025年9月
ゲーム開発のためのクラウドファンディングなど、開設されたコンテンツをさらに発展させるための仕組みも含め、オンラインゲームのプラットフォームが動き出す段階です。
最終段階としてオンラインゲームのプラットフォームを実用化していく“スター・トレック”“エターニティ”の2段階は同時に進められる予定のようですね。さらに細かいステップとして、2018年にはいくつかの動きが予定されています。
そのひとつはTRX DOGSのリリースで、これは1月に達成されました。TRX DOGSはブロックチェーン上に構築されたゲームです。イーサリアム上に構築された仮想子猫を育てるゲームCryptoKittiesのように、今度は好きな子犬を選んで育成するゲームのようです。
また、通貨のトータルサプライを減少させるコインバーンを行うことも示されています。流通するコインの絶対量が減少すれば、1コインあたりの価値はあがります。さらにメインネットも2018年中に開通する予定です(2018年3月現在、公式サイトではテストネット開通へのカウントダウンが行われています)。
ロードマップに示されたステージが着実に実現されてゆけば、TRONの価値もそれに伴って上昇することが期待されますから、長い目で様子を見ることもひとつの手でしょう。時価総額に比してTRONの単価は1コインあたり3円(2018年3月現在)と非常に低額であるため購入しやすく、 焦らず保有しておけるメリットがあると見ることもできます 。
TRONには「中身がない」か
前述したホワイトペーパーの盗作騒動を経て、TRONの青写真が孕んでいた曖昧さが明るみに出されてしまったことは否定できません。
騒動の種となった英語版のホワイトペーパーはイントロダクションの部分こそオリジナルでしたが、FilecoinやIPFSからの引用に加えてイーサリアムのコントラクトやP2Pモデルについての基本的な説明が大半を占め、独自技術など参照すべき価値のある部分が乏しいとの指摘もあがっています。
疑惑に対するJustin Sunの回答も、全てのユーザーを納得させられるものではありませんでした(Justionの経歴からすれば英語のホワイトペーパーがすらすら書けてしかるべきなのではないか、TRONが翻訳をボランティアに頼らざるをえないような規模の企業なのか?などの疑問もなお持ち上がりました。
また ロードマップは壮大なネーミングに比して具体的に何をするのかが曖昧である、Githubがスカスカであるなど、要所要所で不信を訴える声も少なくありません 。こうした声についてTRONは今後どんな対応をとるのか、TRONへの投資を考える際には値動きの見定めと合わせて、慎重に見極めていく必要がありそうです。
提携の拡大
TRONの将来を考える上で明るい判断材料になるのは、提携企業のJustin Sun自身が運営する音楽ストリーミングサービスPeiwoをはじめ、ライブストリーミングを行うUPLive、ブロックチェーン上でギフトのやりとりができるGiftoなどの企業が提携・投資を行っています。
特に、 シンガポールの自転車シェアリングサービスObikeと提携 したことは話題となりました。これらの提携企業はいずれも1,000万人規模のユーザーを抱えています。とすると、TRONを支払いに使う潜在的な市場はかなり広く開けているとみることができます。
新しい存在である暗号資産にとってまず重要なことは、とにかく多くの人に使ってもらえることですから、この点TRONはかなり有利なポジションを得ているといえるでしょう。提携サービスでのTRONの利用が広まれば、TRONの価値もぐんとあがることが期待できます。
2018年1月19日、Justin SunはPeiwoとTRONの具体的な統合スケジュールを発表し、続く1月21日には最初の統合が完了したことを報告しました。いよいよ本格的にTRONのエンターテインメントシステムが稼働しはじめたことは、TRONの今後を十分に期待させるものです。
上場する取引所の拡大
2018年に入ったあたりから、TRONは取引所への上場を積極的に行っています。 BittrexやOKEx、Huobiなどの大手取引所をはじめ、中国や韓国、台湾の取引所に次々と上場 を果たし、アジアを中心に市場を広げています。日本の取引所にはまだTRONが買えるところはありませんが、Justin Sunは日本への上場にも意欲を持っているようです。扱う取引所が増えることで取引の機会は格段に多くなりますから、こうした取引所の拡大も、TRONの価値を押し上げる要素といえます。
暗号資産TRON(トロン)を購入することができる暗号資産取引所
binance
bittrex
ittrexEthfinex
HitBTC
Huobi
OKEx
など
暗号資産TRON(トロン)に関する情報サイト
Justin SunのTwitter
Justin Sunの公式Twitter
TRONの「顔」ともいえる創設者Justin Sunの公式Twitterです。TRONに関するニュースや最新のアップデート情報がツイートされます。一例として2018年3月には、ブロックチェーン上のゲームサービスであるBitGuildとTRONが新たに提携したとのニュースがシェアされています。
BiyGuildはこの提携に伴い、TRONコミュニティに向けた限定のゲーム内資産をセット発売します。このセットはTRXで購入することができます。いずれはBitGuildの仮想アイテムの取引にもTRXが使えるようになる予定だそうです。これまで特定のサーバーに保管しておくだけだったゲームアイテムは、ブロックチェーン上の資産とすることによってより自由に扱うことができるようになります。
保管しておくのもよし、取引するのもよし、その他ユーザーのお気に召すまま、自由に使うことができるようになります。
ForbesによるTRONの紹介記事
Forbesは ニューヨークに本社を持つ世界最大規模の経済誌 です。32か国版にわたるバージョンを持ち、ビジネスニュースや注目されるリーダーシップ、アントレプレナー等の情報を配信しています。毎年世界長者番付を発表することでも有名です。TRONの創設者Justin Sunが、Forbesの選ぶ「30人の中国人(30歳以下)」に選出された経緯があることは先にも述べました。
オンライン版のForbesでは2017年12月14日、TRONの著しい成長率に注目した記事が配信されています。
2017年の年末は多くの暗号資産が急騰した時期でした。このときライトコインは5日間で333%上昇し、Rippleもわずか1日で84%もの上昇をとげました。しかしTRONはこの時期、1週間で500%を超える上昇を示しており、この急成長が注目すべきものとしてとりあげられたのです。
この記事では続けて、TRONを新たな分散型経済として位置づけ、ユーザーが自分自身の経済を掌握できることを目指すJustinの姿勢を紹介しています。
Telegramにおける日本人向けTRONコミュニティ
https://t.me/joinchat/H8aHvE43hWNru0Spcef5aQ
Telegramはセキュリティが高く、即時性のあるチャット式コミュニケーションツールです。素早く安全にメッセージのやりとりができる特性から、 暗号資産の情報収集ツールとして人気を集めています。 このTelegramに日本人向けのコミュニティが開設されました。2018年3月現在、2,000人を越えるメンバーが参加しています。公式動画など、TRONの情報は中国語で発信されることが多いので、このコミュニティは日本語で情報収集できるツールとして、心強い味方になってくれるのではないでしょうか。情報を見るにはインストールしてコミュニティに参加する必要がありますが、無料で使うことができます。
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