COIN OTAKU注目のブロックチェーンプラットフォーム比較4選

海外レポート

暗号資産に特化した最初のブロックチェーン実装であるBitcoinが登場した後、数多くのブロックチェーンプラットフォーム(実装基盤)がリリースされており、暗号資産や金融取引のみならず、多くのニーズに沿った開発が進められています。

もちろん暗号資産におけるブロックチェーンプラットフォームも、数々の研究・開発がなされ、多くのプラットフォームが登場しています。

本稿では、ブロックチェーンプラットフォームを知るうえで重要なプラットフォームに加え、新たな開発された注目のプラットフォームまで厳選した4プロジェクトを紹介いたします。

イーサリアム(Ethereum)

公式HP:https://www.ethereum.org/

イーサリアムは「スマートコントラクト」という技術を備えており、スマートコントラクトを利用した分散型アプリケーション(Dapps)のプラットフォームとして作られた暗号資産です。

2013 年に当時19歳であったVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏というロシア人の青年によって開発されました。
イーサリアムは「スマートコントラクト」という概念を世に生み出しました。

承認方式

承認方式:PoW(Proof of Work)*PoSへ移行中

イーサリアムはビットコインと同じくPoWを利用したブロックチェーンによって作られました。

PoWとは 膨大な計算量を必要とする問題を解くためのマシンパワーを提供してくれた人に承認権を与える仕組み です。
そのため、高性能なPCと莫大な電力が必要になります。

Casper(キャスパー)

イーサリアムは 「Casper(キャスパー)」という形式を取っており、これはイーサリアムが4段階に分けてバージョンアップしていく過程でブロックチェーンの承認システムを改良することを意味します。

各段階にはFrontier(フロンティア)→Homestead(ホームステッド)→Metropolis(メ トロポリス)→Serenity(セレニティ)と名前が付けられており、現在はメトロポリスの段階にあたります。

最後のセレニティでプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に完全に移行する予定であり、セレニティハードフォークは2018年中に行われるとされています。

プラットフォームとしての特徴

イーサリアムは分散型アプリケーション(dApps)のプラットフォームとして作られた暗号資産です。

そのためイーサリアムのブロックチェーン上にイーサリアムをベースとした新たなトークンを作り、dAppsとして動かすことができるのです。

またこのような 「イーサリアムをベースとして作られたトークン」のことを総称してERC20トークン と呼びます。

イーサリアムをベースとして作られているのでマイニングアルゴリズムはイーサリアムと同じPoW(プルーフ・オブ・ワーク)であり、スマートコントラクト機能を引き継いでいます。

さらにERC20 トークンは専用ウォレットを作らずともMy Ether Wallet(マイイーサ ウォレット)などのイーサリアムの専用ウォレットをそのまま流用できるなど、非常にメリットが多いことからよく利用されているのです。

イーサリアムはベースとなるブロックチェーンとして利用することで様々なアプリケーションを簡単に作り、利用できる画期的なプラットフォームなのです。

イーサリアムプラットフォームを使ったdAppsは既に多く作られており、実際に利用することが可能です。

◇イーサリアムについてもっと知りたい方はこちら◇

Cardano(カルダノ)

公式HP:https://www.cardanohub.org/

カルダノの創設者兼CEOであるCharles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏はVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏と共にイーサリアムブロックチェーンを共同設立しています。

またカルダノはビットコインやイーサリアムなどの暗号資産が抱えている問題を解決した暗号資産を作り上げるべく発足したプロジェクトであり、カルダノは同プロジェクトの基軸通貨であるエイダコイン(ADA)を第3世代の暗号資産と位置づけています。

承認方式

承認方式:PoS(Proof of Stake)

PoS とはPoWの問題点を解消するために考えられた仕組みで、保有している暗号資産の量が多いほど取引の承認権を得やすい仕組みのことです。

ウロボロス (Ouroboros)

カルダノはウロボロスと呼ばれる PoS(Proof of Stake)アルゴリズムを使用しており、 個々のノードがネットワークの意思決定プロセスに関われるようになります。

これによりPoWにおいて多大な計算のために必要としていた電力が削減され、圧倒的な低コストでマイニングを行うことができます。

さらに承認作業の優先度が決まっているため、トランザクションの処理速度が早く、 51%アタック(*1)にも強い耐性を備えています。

プラットフォームとしての特徴

カルダノの技術的目標は現状発行されている暗号資産の欠点をすべて補い、スケーラビリティ・相互運用性・持続可能性に優れた暗号資産の作成です。

立ち上げ当初のカルダノはオンラインカジノプラットフォームとして開発が進められてきましたが、現在では暗号資産のためのプラットフォームだけでなく 世界中の個人・企業そして政府により日々使用されている金融アプリケーションの運営を可能にする技術プラットフォームとして認知 されています。

◇Cardano についてもっと知りたい方はこちら◇

EOS(イオス)

公式HP:https://eos.io/

EOS(イオス)は「イーサリアムをベースとして作られたトークン」、いわゆる ERC20 トークンです。
また 決済の機能もなくプラットフォームの中で使用目的が存在するわけでもない特殊な通貨 です。

一般的には企業間の取引システムを構築するために開発されたシステムだという認知されているようです。

承認方式

承認方式:DPoS(Delegated Proof of Stake)

前述のとおりPoS による承認方式は保有する通貨に応じてブロックを作成することができ、PoWと比べて電気代などのコスト低減されるなどのメリットをもたらします。

一方でPoW のような作業のための元手がいらないため、不正ブロックが作成されやすいというデメリットも抱えています。

DPoSでは「投票プロセス」と「ブロック生成プロセス」の 2つの要素からユーザー が正当なブロック生成者に投票することで不正なブロックの作成により不利益を被らない仕組みを講じています。

またユーザーは保有するトークンの量が多くなると投票における影響力も大きくなり ます。

プラットフォームとしての特徴

EOSの最大の特徴はスケーラビリティ問題を解決したDAppsプラットフォームを目指しているということです。

国際送金に用いられている Ripple(リップル)で毎秒1,000 件、VISA で約50万件と言われる中、1秒間に数百万のトランザクションを可能とします。

またこの桁外れの処理能力はサイドチェーンシステムを導入することで生まれています。
さらに手数料もかからないといった利点を持ちます。

◇EOS についてもっと知りたい方はこちら◇

 

Metabase Network(メタベース ネットワーク)

公式HP:https://metabase.network/

Metabase Networkはコインオタクでも初めて紹介するプロジェクトとなります。
Metabase Networkはイーサリアムをベースに設計され、次世代ビジネスを構築・拡張・収益化するためのブロックチェーンプラットフォームを構築することを目的としています。

またMetabase Networkはコアとなる拡張されたブロックチェーンプログラミング機能を備えた高度な仮想マシンを搭載し、セキュリティとユーザビリティを念頭に設計されている といった特徴を持っています。

現在はICOのメインセールス中となっています。

承認方式

承認方式:PoW+DPoS

マイニングの需要供給量による突然の手数料の値上がりに対応するべく PoWとDPoSそれぞれの特徴をハイブリットな承認方式として採用しており、新たな潮流を生む可能性を秘めています。 

プラットフォームとしての特徴

「想像できる限りのあらゆるDappを作成できます。」

上記は「Metabase を使用することでどのような Dapp を作成することができます か?」というと問いに対する回答であり、ユーティリティ性としての特徴を物語っています。

具体的なuse caseとしてはスマートシティ・ヘルスケア・IoT・オンラインゲームを中心に展開されていくということです。

実際、スマートシティの観点で災害時の配給サービスに関して、実際に7月末のインド・ケララ地区で起こった豪雨災害時のインフラを作った開発者がメインとなって開発を進行しているとのことです。

スマートOpコード

スマートOpコードはスマートコントラクトにおける1つの進化形です。

アップルのAppStoreやグーグルのPlayStoreと類似したマーケットプレイス上にスマートOpコードとして複雑なソフトウェア機能を実装し、開発者が使いやすいプログ ラミング構造を生成し、これらをカプセル化された指示コードとしてMetabase に直接公開することでマネタイズすることができます。

また他の開発者達はプラットフォームに公開されている安全性が十分に精査されたスマートOpコードを直接使用することができます。

進化・発展を続ける Dappsには様々な活用方法があり、「インターネットの未来」「新たなインフラ」として期待されるのも頷けます。

またこれまで抱えていたスケーラビリティや手数料といった諸問題を次々に解決している点も今後の更なる発展を期待させます。
一方でプライバシーやセキュリティに改善の余地があるのも事実です。

しかしDapps の「非中央集権的」な特性を通じたあらゆる方面からの研究・開発によって、世界の新たなインフラとして確立される日も遠くないのかもしれません。

プラットフォームの市場はこれから

昨今の世界経済はプラットフォームビジネスが主流となっており、暗号資産の市場でもそれは変わりありません。
イーサリアムを中心にプラットフォーム系の暗号資産がDappsSの開発ベースとして競い合っています。

今後どのプラットフォームが覇権を取るかはわかりませんが、最終的には人的資本や資金がより多く集まるプラットフォームがもっとも安定したサービスを提供していくでしょう。

まだまだ完成していない市場におけるそれぞれの活発な動きに注目です。