EOSの投票不正問題に見る、現在の仮想通貨市場の弱点

通貨NEWS解説
伊藤健次
こんばんは、伊藤健次です❗
今回は、EOSの課題から見えてきた仮想通貨市場の弱点についてレポートします!

EOS疑惑の根底にHuobiが絡んでいると指摘されるも真実は解明できず

EOSは中国の大手仮想通貨取引所Huobiを中心としたブロックチェーン取引で不正スキームに関与している可能性があるとの声明が出されたことをきっかけとして、ある疑惑が上がっています。

Huobi:中国の三大大手取引所の一つです。
現在は国内から香港に移転しています。
2016年に、中国の仮想通貨に対する規制で主要取引所が香港に拠点を移し、法律に抵触しない取引所を立ち上げました。

みなさんは、「EOS」という仮想通貨はご存知でしょうか?

EOSとは一言で言うと、分散型アプリケーションを構築するためのプラットフォームで、企業の間で使用されることを想定されて開発されています。

このEOSのプラットフォームはイーサリアムと同じようなスマートコントラクトの機能を持っていたり、素早いトランザクション、手数料がかからないといった特徴を持っています。

ビットコインは処理スピード(トランザクション)の遅さが問題視されていますが、このEOSのトランザクションは高速で1秒間に何百万ものトランザクションを実行しており、ビットコインより優れていることで注目されています。

時価総額もなんと現在5位です!!(2018.10.28時点)

今もEOSチームは分散アプリケーション(dApp)、ホスティング、および実行のためのブロックチェーンを搭載したスマートコントラクトプロトコルの開発に従事しています。

EOSは、ETH(イーサリアム)やNEO(ネオ)の技術と比較されることも多く、次世代プラットフォームとして注目を集めてきました。

これはウェブベースのアプリケーションと同様の方法で動作可能にし、同様の構造原理を保持しているため、GoogleのPlayストアやAppleのApp Storeに匹敵するサービス展開を目指しています。

ここで今回の不正疑惑について話を戻しますが、
EOSは、 Delegated Proof-of-Stake(DPOS) と呼ばれるコンセンサスモデルを採用しています。

DPOS:DPOSは一言でいえば間接民主制のようなシステムです。
仮想通貨の保有者による投票プロセスを経て取引の承認者(ビットコインではminer)が選出され、不特定多数のランダムに選出された承認者がブロックを生成します。

EOSが注目されているのは、EOSガバナンスの脆弱性を指摘し、このDPOSモデルによる改ざん疑惑から不正取引やトークン管理方法にまで意見がいっており、スキームそのもの自体の改善を求める声が寄せられているということです。

ブロック生成については、EOSネットワークで常に合計21のブロックプロデューサー(BP)によって管理されています。

BPはウォレットのロックアップ、マイニング権の管理、ガバナンス等あらゆる決定権を有しており、EOS市場をコントロールできる力を持っています。

ここに、大手仮想通貨取引所Huobiも絡んでいるのでは?と、疑惑が持ち上がっていますが取引所側は断固として関与を否定しています。

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イーサリアム創設者ヴィタリック氏による見解

今回の論点で、EOSプロトコルを支持している人はこの問題についてもちろん熟知していますが、解決に至るのには時間がかかると主張する人が多いです。

例としてイーサリアム創設者ヴィタリック氏は、EOSが市場にリリースされる前からこの問題について脆弱性を明示していました。

「たとえDPOSで不特定多数に選出させようと、どの代表者が選出されるかについてEOS側が影響を与える可能性は非常に低いです…彼らの手口の一つとして考えられるのは、賄賂を提供する最も信頼のおける人に投票することなのです。

引用元:https://vitalik.ca/general/2018/03/28/plutocracy.html

当時、彼はまた、誰がブロックプロデューサーになるのかを決定する上での判断材料は、米中の経済戦争の動向が引き金になっていることにも言及しました。

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本件はEOSだけの課題ではなく、仮想通貨全体で解決しなければならない大きな課題

上記で述べてきましたが、これは「EOS」というプラットフォームの問題ではなく、どのプロジェクトも抱えている問題であると思います。
まず、承認アルゴリズムに完全は無いという点です。
今回はDPOSでも課題が出たことがニュースになっています。

POS・POWそれぞれ長所と短所がありまだ完全なアルゴリズムの登場はないのが現状と言えます。
EOSが市場規模TOPに差し掛かり表面化した問題だが、どんなプロジェクトも潜在的には同じ問題を抱えていることには変わりありません。

市場規模が小さく、市場参加者も少なく、性善説が機能しないのであれば、市場規模を大きくし、多くの目を入れるしかないと考えています。

市場規模が100兆円を超えるまではまだ不正が出来てしまう市場であることを十分認識して市場参加をして欲しいと強く思います。

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