【備えて下さい】次の金融危機では日本は黒ヒゲ危機一髪状態?!

ゲスト寄稿
サラリーマンベア
サラリーマンベア(@bear_salaryman)です。株価が乱高下していている昨今ですが、日本円、JPYの潜在リスクを無いことにしている人があまりにも多いので、忠告したいと思います。

黒田日銀総裁の再任も決まり、当分アベクロ体制が続きそうですが、 株価が大幅に回復したのと裏腹に時限爆弾が仕組まれたままで 、今はリスクがなかったことになっている状態です。

安倍晋三首相の所信表明演説に対する各党代表質問が30日午後行われ、首相は金融緩和の出口を巡り、この3年でデフレ脱却の道筋をしっかりつけると述べた。「出口戦略を含め金融政策の具体的手段は日銀に委ねられるべきで、常識だ」と指摘。「黒田(東彦)総裁の手腕を信頼している」と述べた。

出典:2018/10/30 『大紀元時報 日本版』出口戦略含め、黒田日銀総裁の手腕を信頼=安倍首相

JPYの価値を下げる日銀マイナスマイニング

サラリーマンベア
日本銀行が現在行っている、金融緩和についてはCOIN OTAKU過去記事にて解説していますが、簡単にいうと 黒ひげ危機一髪状態な訳 です。

アベノミクスの要点の一つは、日本銀行を巻き込み『大胆な金融政策』の役割を担わせていることです。

現在、日本銀行は異次元金融緩和と称して主に下記の”超過激”な金融政策を行っていますが、ピンとくるでしょうか?

・年間80兆円の国債の買い取り

・ETF、J-REITなどのリスクがより大きな株式資産を購入(6兆円)

・マイナス金利の導入

通常、給料を日本円(JPY)でもらい、 源泉徴収で何も考えず受動的に天引き(この言葉は大嫌いです)されている大多数の日本人はピンとこないでしょうが、これ全て、JPYの価値を毀損し得るリスキーな政策 です。

なお、付け加えると、日本銀行以外にもGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)という年金基金を運用する政府機関が必死に株を買い支えています。(サラリーマンベアは日経平均に対し、寄与度が1,500円近くもあると計算しています)

GPIF(Government Pension Investment Fund)は国民から徴収した年金資金を運用し、インフレでも積立金を毀損させないように保全活動を行っている。国内外の債券、日本株、外国株などを保有しているが160兆円近い資金を有していることから世界トップレベルの政府系ファンドと言われている。

教育のせいもあってか、日本人は死ぬまでコツコツお金をためローンを返す働きアリなので、残念ながらJPY以外の資産でヘッジするという発想があまりありません。本当に残念です。

高齢者は株や債券への投資を多く行っていますが、JPY建の金融商品がベースとなっており、一時的にブームになるのは決まって高金利の通貨建金融商品ですね。これもリテラシーの低さがなせる技なのでしょうか?哀れJAPAN。

つまり、JPYの価値が暴落すれば、日本人の生活に大きく影響を与えてしまうという訳で、 仮に日本銀行が出口戦略に失敗してしまえば、たちまち大きな混乱が私たちにやってきてしまう のです。

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誰もJPYマイナーになりたがらない”異次元の状態”

リーマンショック後に世界中で金融緩和が実施され、なんとか現在の成長基調にまで回復することができ、一定の成果を出しました。

米国では史上最高値更新がつい最近まで続き、『経済の過熱を防ぐ』ために金利を上げている状況です。つまり金融緩和の縮小、または『出口戦略』を実行している段階です。

金融緩和はお金を”水”に例え、中央銀行の政策が”蛇口”に例えられますが、米国は”蛇口”を閉め始めた段階で、EUと日本はまだまだ”蛇口”を開きっぱなしにしている状況です。

ただ、 誰かがいつかは閉めないといけないのが蛇口 です。閉めないままだと水は溢れ、零れ落ちてしまいます。

緩和の蛇口を閉めた時の反動も、きちんとしなければ “異次元の状態” を巻き起こしてしまいます。だから、日本銀行内でもこんな責任の重い仕事をしたくないので(年収4,000万円もありますが)、誰も黒田さんの後釜にはなろうとはしないのです。

暗号資産でいえば開発チームやマイナーがババ抜きゲームをしている状態ですね。これはまずいという訳です。

突出して潜在リスクが高い日本

サラリーマンベア
まーた日本ヤバイ論者かよ。との声が来るかもしれませんが、それが残念ながら日本の抱える潜在的なリスクなんですよね。

もちろん、金融緩和自体は欧米でも、中国でも行われている真っ当な政策ですが、日本はどれくらい異次元なのでしょうか?

先ほど、年間90兆円弱ものJPYを日本銀行がばらまいているとお伝えしました。実際に金融緩和を行う前は、約140兆円ものお金が市中に流れていましたが(マネタリーベース)、今では約500兆円とアベノミクスの6年間でここまで3倍以上も膨れ上がっています!

アメリカも500兆円もマネタリーベースが増えた時期もありましたが、GDP比率で言うと20%。一方の日本は約80%と、経済力の規模からするといかに 日本が超大胆な金融緩和をしている ということがお判りでしょうか。

マネタリーベースとは、日本銀行が世の中に直接的に供給するお金を指し、流通現金と日本銀行当座預金の合計値で示されます。

現状、歪みが出ていないからまだ良いものの、JPYの発行主体は日本銀行です。

 通貨の本質は『信用』 ですので、どんどんとリスク資産を抱え込む日銀の状態はまさに『黒ヒゲ危機一髪』な訳です。

百歩譲って、国債はまだ償還(満期を迎える)があるので時間が経てばまだ、解決できます。しかしサラリーマンベアから見てもETFやREITの購入はやりすぎで、健全な市場を歪めたり、株主の経営監視効果が薄れたりと、弊害の方が大きいと考えています。

次の金融危機があった時にはどうするのでしょうか?

引当金を含め10兆円ほどしか資産がない日本銀行が、保有する国債やETF、REITが暴落した時に本当に耐えられるのでしょうか?評価損だけで債務超過になるのでは?と危惧されています。

万が一、日本銀行が倒産の危機にさらされ、政府が『完全子会社』化してしまうとしたら、世界中で 『財政ファイナンス』とみなされ、日本の経済体制に対する信用が暴落 するでしょう。

それこそがJPYは大丈夫?!状態になってしまう訳ですね。

財政ファイナンスとは、中央銀行が政府の発行する国債を直接引き受けること。歴史的には第一次世界大戦後のドイツや80年代の南米諸国で行われた。政府の財政規律を失わせ、中央銀行の通貨発行に歯止めがかからなくなり、結果として悪性インフレを引き起こしてしまった。国の信用を大きく損ねるリスクがあることから、先進国は法律で財政ファイナンスを禁じており、日本も財政法によって表向きは禁止されている。

備え方は人それぞれ

サラリーマンベア
やばいのは分かった。では何買えばいいの?となるのは少し短絡的なので落ち着いて考えましょう。。

”JPY以外の資産でヘッジするという発想があまりありません。本当に残念です。”と冒頭に書いたこの言葉が答えの一つになりますが、概念的な言葉でいうと『価値を提供できる人』であることが一番の答えかとサラリーマンベアは考えます。

世界中で稼げるスキルや金融的価値を生む資産を保持する、または相互補助的なコミュニティにいる、要はどこに行っても生きていける人になることが一番のヘッジですね。

USDや金、暗号資産、または他の金融商品でヘッジすることも一つの『戦略』ではありますが、『ストック』ありきで『フロー』にフォーカスしていません。

守りはJPY以外の資産で固めるとして、 攻めは人的資本、または金融資本で『稼げる』こと に尽きますね。

このことから、ローンを抱え、スキルもつかない仕事をダラダラとしているサラリーマンさん、相当リスキーですよ?暗号資産、株式投資、FX、不動産投資、副業と手段はたくさんありますが、あなたは何かする覚悟はありますか?

サラリーマンベア
少なくとも東京五輪前後、またはアベクロ体制の終わりがちらつく頃から雲行きは怪しくなるとベアは読んでいます。今のうちに蓄えたJPYを他の手段にヘッジさせ、お金に働いてもらう仕組みを構築した方がいいのじゃないかなぁと考えています。

いきなり何かをするのは心理学的にも障壁があると思いますので、まずはネットサーフィンや読書からはじめてみませんか?

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