テザー社のドルペッグ通貨USDTを再度おさらい!本当に大丈夫?

通貨NEWS解説
伊藤健次
伊藤健次(@it0ken)です!本日は、「テザー社のUSDT」についてまとめましたのでぜひご覧ください!

USDT 5億米ドル分の大量焼却、ステーブルコインの特性を壊す手口とは!?

テザー社は、米$ペッグ通貨USDTの発行元で知られておりますが、5億米ドル(約560億円相当)分のテザーをバーン(焼却)したことを発表しました。
同社によると、残された約4億6600万USDTは将来のUSDT発行に備えた準備資金と主張しています。
しかし今回の一連の動きで、約2週間で循環供給量の25%が減少(約20億ドル分)となっています。

償還はOMNIブロックチェーンエクスプローラーで見ることができ、これをブロック547,155個目で今日5億米ドルの確定取引が示されています。
しかし、多くの懐疑論者は実際にこれが担保されているかは不明と結論づけている意見も多いのが実態のようです。

こうしたテザー側の発表により、ホワイトペーパーに記載されているトークン発行および償還プロセスの概要は次のように述べられています。

ホワイトペーパーでは、オムニレイヤーのプロトコルを介してテザーが発行される公開Bitcoin(BTC)ブロックチェーンの公開および透過的な性質により、トークントランザクションを確認および追跡できることが保証されています。
引用元:Tether Redeems and ‘Burns’ More than Half of USDT in Circulation

上記の通り、 ブロックチェーンを使っているため絶対に保有資産は正しい です。
虚偽で勝手にUSDTを発行されることはまずありえません。

加えて参考文献では、テザー社の会計制度つまりは「ソルベンシー方程式」の一環として、財務諸表の一部が示されています。

ソルベンシー方程式:財務上の支払い能力、財務健全性を指します。

USDTはその透明性行為に関して、特にグレーな歴史を持っています。

USDTが米ドルと1対1で常にペッグされているという同社の主張に疑問を抱く者もいれば、米大手取引所Bitfinexとの共謀で準備金赤字を隠蔽していると非難する人もいます。

なぜこんな意見が出てくのかというと、テザー社の資産ではなく、一時的に借りてきた他社の資金を使ってもUSDTを購入することができるからです。

さらに、チェックする第三者機関が仲間、身内の場合は、チェックしないこともできてしまいます。
ここに透明性が無くなるという疑念が生まれる根源があります。

今日の大規模なトークンの償還や破棄によって、つい最近テザーがわずか0.91ドルまで価格が低下したことは記憶に新しいと思います。

テザー通貨USDTの価格破壊が市場に与えるインパクトは予想よりも軽微 "(COIN OTAKU)"

2018.10.21

真相解明に至らないUSDT、信用を大きく損なう結末に

USDTが1ドルを割ることで起きた一連の流れは、仮想通貨・ブロックチェーン市場の信頼を欠損させたことは否めません。

USDTだけの問題ではなく、損失を出した投資家やUSDTを取引できる取引所の信頼低下など多くの傷を残しました。
今回のバーンでトークンの希少性を出すというのは、もはやほとんど意味をなしません。
米ドル自体が無限に発行できる上に、資産の裏付けがもともとないのが法定通貨というものです。

今回のようなステーブルコイン(ペッグ通貨)の価格乖離については、なぜ価格が下がったのか?なぜ価格が上がったのか?
を正しく理解できないうちは保有するべきではありません!

取引所Krakenがテザー通貨(Tether/USDT)の取扱いを禁止!広がるテザーの波紋 "(COIN OTAKU)"

2018.03.04

抜群の安定感で人気を集めていたテザーに一体何が?!疑惑高まり市場に影響か "(COIN OTAKU)"

2018.02.08

仮想通貨に必要不可欠要素=「透明性」

今後、仮想通貨は透明性が重要なキーワードになってきます。
「技術」「人物」「資本の力」は何の効力も発揮しないはずですが、今の市場は今までの社会の延長から抜け切れておらず中央集権的な権力が絶対の状況であると言えます。

今後どれほど「透明性」をもって正しくできるかが市場で生き残るカギです。

ただし、透明性をもって正しく運用することが、万人受けして資本が増えるというわけではなく、自身の満足度という評価軸でしかありません。

その反面、価値経済の市場では十分生き残る存在になりますが、旧経済で生きる現在は評価されない可能性は高いです。

それでもやること、やり続けることに意味があり、また価値があると自負しています。
そういう熱い想いを持ってコインオタクでは正しい情報を提供し続けます!!

日本円価格に固定した仮想通貨が登場!日本版テザーの仕掛け人は中国!? "(COIN OTAKU)"

2018.09.27