ノルウェーのマイニング電力補助の停止。ビットコインは常にエネルギー問題にさらされる

通貨NEWS解説
伊藤健次
伊藤健次(@it0ken)です!

今回は、「マイニング補助金制度停止に伴う影響」について解説します!

ノルウェー政府、マイニング関連に関する助成金廃止発表するもその意見に批判の声

ノルウェーは ビットコインのマイニング施設に関わる電気代その他補助金制度を終了する 意向を示していることをノルウェー大手メディアが報じています。

マイニング:仮想通貨は銀行のような取引を確認する機関がないため、取引はユーザーのコンピューターが膨大な計算式を解いて承認作業をしています。
作業に協力したユーザーは新規発行された仮想通貨を報酬として得る仕組みです。
金鉱山を掘り当てる作業に似ているため一連の流れは「採掘(マイニング)」と呼ばれています。

これまでマイニング工場は他の電力集約型産業に対応して、1キロワットあたり0.05ドルの低いレートでした。
しかし2019年1月より州予算協定の改正に伴い、1キロワットあたり16.58円に急上昇させる予定のようです。

ノルウェー政府は、「仮想通貨事業のために巨額の税制優遇措置をこれ以上提供し続けることはできないとし、ビットコインは多くのエネルギーを必要とするため、世界的に見ても大量の温室効果ガスを排出することが最大の懸念事項である」と主張しています。

ICTのエコノミスト、ロジャー・シュヘルバ(Roger Schjerva)は、この政府の一方的な発表に対し、すぐさま批判声明を発表しました。

この声明発表は衝撃的である。
議論することもなく、枠組みの条件を変えようとしている。
ノルウェーは政治的安定と予測可能な枠組みの条件で高い評価を得ているが、今や政府は信用力で賭博行為を強行しようとしている。

引用元:Norway Withdraws Electricity Subsidies From Bitcoin Mining Farms

業界では、ほんの一部のマイニング業者しか十分な利益を得ておりません。
電気料金値上げにともない、それらを支払っている小規模のマイニング業者は、続々と新たな方向性を模索する必要が出てくるでしょう。

大手ハイテク企業SONYが考えるマイニングハードウェア構想 (COIN OTAKU)

2018.08.10

マイニングコストとエネルギー問題が現状のビットコイン価格の足かせになっている!?

マイニングコストの大多数を占めるのが電気代であることは、市場に浸透してきています。
そこで、電気代の安い国や補助があるところへマイニング工場・ビジネスは流れていくのが定石となっています。

今起きているのは、無視できないレベルまで世界中に拡大したマイニングビジネスとそれとはリンクしない(収益性の悪化)ビットコインの価値の暴落が主となる課題です。
(マイニングをビジネスとして成功させるには大きなリスクが伴います。こちらをご覧ください!!)

浮き彫りになるエネルギー問題という構図であります。

まるで投資家がビットコイン価格が上がると思っていた時は持てはやし、
一方で価格が思うように上がらない、あるいは下がる場面に出くわした際に、ビットコインは無価値であるとのたまうような姿が、各国で起きているようです。

結局、国であってもビットコイン価格の行く末を正しく判断することはできていないのが現状のようです。

そして、あまりにも太くつながってしまったビットコインとエネルギー市場は、お互いの相場に影響を与えるほどになるのではないかと考えます。

つまり、ビットコインは資本主義の中の産業に組み込まれており、エネルギー関連の株価の増減がそのままビットコインの価格に影響が出てくると推測します

【CMO特別対談】GOLD MINERはマイニングを簡単にする〜外付けHDDにLANケーブルを刺すだけとは〜 (COIN OTAKU)

2018.09.21

マイニング事業の今後の方向性によってビットコイン価格は大きく左右される

上記に挙げた内容をもとにビットコインの価格が予想しやすくなると判断する人もいるようです。
しかし、ビットコイン本来の価値は、エネルギーの置き換えではなく、その利用用途や未来への期待でありました。

資本主義の色が濃くなれば当然ビットコイン派からの反発を招きます。

マイニングはビットコインを支える重要な役割であると同時に、ビットコインの価値を決める指標になってきています。

マイニングを資本主義の世界におくのか、もしくは再度保有者が分散型を意識して各市場参加者の手に委ねるのか行く末に注目したいところです。
そのような意味では、POW(プルーフ・オブ・ワーク)の限界が来ているかもしれません。

ビットコインはまだその意味でも世界でテスト検証中の段階と言えるでしょう。

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