NYで暗号資産ハッキングの犯人検挙。日本のハッキング犯は一向に捕まらない現状、ハッキングに対する犯罪意識を!


目次
携帯電話を使って離れた場所から口座にアクセス、多額の暗号資産を盗んだ犯人逮捕
ニューヨーク市在住の21歳の男が、カリフォルニア州サンフランシスコ市に住む男性の暗号資産の口座から100万ドル(約1億1,000円)を盗んだとして、マンハッタンにある自宅で逮捕されたことをニューヨークの地元メディア、ニューヨークポストが現地時間の11月20日に報じました。
逮捕されたNicholas Truglia被告(21)は、「SIMスワップ」と言うハッキング方法を用いて、被害者のRobert Ross氏の携帯電話番号を不当に引き継いでいました。
ニューヨークポストによると、今年9月にNicholas Truglia被告は、知り合い4人から自身が持つ暗号資産口座のログイン情報を要求され、浴槽内の水中に顔を沈められたり、暴行を受けたとして被害届を提出していました。
同被告の口座には、約120万ドル(約1億3,500万円)相当のビットコインが入っていたといいます。
また同容疑者は暴行被害に遭った当時、「大量に暗号資産を保有する人をターゲットにされる事はよくあることだ」とコメントしていました。暴力事件の発端はハッキング被害だったのかもしれません。
誰もが他人事ではなく、当事者意識を持って情報リテラシーを身に付けていかなければいけない御時世です。SIMスワッピングの防御方法についてまとめた記事はこちら!

取締りの上をいく有能なハッカーによるハッキング、今一度立派な犯罪であるという認識を!
暗号資産市場では毎日何十件、何百件と犯罪であるハッキングが行われています。
これは、 犯人の方が賢く、捕まえる側が追い付いていない現状があるための検挙率の低さも大きく影響しています 。
その現状がバレないように、ハッキング被害も表ざたにならず、被害届を出してもなすすべ無しの状態です。
日本の大手取引所のハッキング事件は取り上げられましたが、一向に犯人が捕まっていません。
日本では、さもハッキングは犯罪ではない(むしろ、取られる方が悪い取引所が悪い)という間違った印象が続いていることにもっと疑いを持つべきなのです。
ハッカーの優秀な能力を犯罪としてではなく正しく活かして市場拡大へ
資本主義では、経済的に得な行動をとる必要があります。現在では暗号資産は犯罪を行った方が経済的に得が得られるという間違った市場原理が働いているという認識も否定できません。
民主主義で決まる市場は、そこの市場にいる人間の思考も影響しています。
悪意を持った人間ですら、正しい行動をとらざるを得ない皆が認知する厳しいルールが必要です。
ビットコインのマイニングであるPOWはまさに悪意を持った人物を排除することに成功した事例の一つと言えるでしょう。

この課題を解決することが、市場拡大にはとても必要な事であることはまちがいないでしょう!
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「暗号資産市場の最前線を知る男」として世界中の暗号資産界隈の人脈を持ち、国内外のイベントに引っ張りだこ。
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今回はNYでハッカーは検挙された点から、日本のハッキングに対する意識までをまとめていきます!