【そんなおいしい話はありません】ベア相場で人気が出る金(Gold)に手を出す前に

ゲスト寄稿
サラリーマンベア
こんにちは、サラリーマンベア((@bear_salaryman)です。

つい先日、世界的に大幅な株価下落がありましたね。日本はお得意の気合と根性で何とか国家総動員で日経平均2万円を死守したように見えます。

安倍政権から上がり調子だった株式市場だったため、アベノミクス以降に株をやり始めた人は損失を抱えている状態です。

勿論ベアもダメージを喰らいましたが、損失を抱えている株とまだ利益を確保できている株が混ざり合っており、何とも地味で微妙な状況となっています。(リスクヘッジの賜物です)

でもいいんです。

ベアは短期目的で株を保有しておらず、損切りラインに達しない限りホールドするスタンスですので。

大納会となった28日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比62円85銭(0.31%)安の2万0014円77銭で終えた。前日に大幅上昇となった反動の利益確定売りや、年内売買最終日で持ち高調整の手じまい売りが優勢だった。

出典:2018/12/28 『日本経済新聞オンライン』日経平均大引け反落62円安、利益確定売りで 2万円台は維持

想定よりも早く到来しそうなベア相場

サラリーマンベア
前回の記事で来年は充電期間では?ベア相場がもうじき到来する!と指摘しましたが、すぐさま株価の大幅な下落が起きてしまったのには正直、驚きました。

【来年は充電期間?】個人投資家は休めるからこそ強くなれる (COIN OTAKU)

2018.12.10

もう一度、この記事を読んで頂きたいのですが、下記要因で元々、2019年は停滞する年だと言われてきました。

アメリカ 18年に実施された減税の効果が逓減

日本   GDPが減速傾向であることに加え、2019年10月に実施される消費増税のリスク

既に予想されていること以外が起きるのが相場の常ですので、ネガティブに見られている2019年に何かが起きると一気に景気後退期に突入してしまうということが十分に考えられます。

2020年頭に明確なベア相場に入るだろうとベアは確信していますが、ベアが先日指摘したように何か大事が起こると一気にベア相場入りし、そのトリガーは今回も 世界のジャイアン、アメリカ になるでしょう。

最近の先鋭化したアメリカを見るに、 何かを”やらかす”のはそう遠くはない と想像できます。

ベア相場で人気が出るのは金(GOLD)

有事の金買いと言われるように、 ベア相場で人気が出るのは、皆さんご存知の金(GOLD or XAU) です。

世界で取引される金には価格変動があります。しかし、インフレにより貨幣価値が目減りした際には、金の価格は上昇し、デフレによって信用不安が起きた際には、実物資産として金が支持されるため、長期的な視点で見ると価格は安定しています。それは、金の持つ普遍の価値が理由なのです。

出典:『田中貴金属工業株式会社ホームページ』はじめての方 より

一般的に、金と株価は逆相関の関係にあり、株価が下落すると、その逃避先として金が買われ、逆に株価が上昇している時は金を売って株を買うという流れになります。

また金は工業用の需要は勿論のこと、中国やインドといった大国での文化的な需要(贈答品や装飾用)もあり、貴金属の中でも圧倒的な流動性を誇っています。

金の投資手段は金貨や延べ棒といった現物から、証券化したETFへと流れが変わりつつありますが、守りの資産として根強い人気を誇っています。

金相場も時代に合わせて変わっていく?

今までは不況時に金は買われ、好況時は金が売られるという定説でしたが、実はトランプ政権以降、逆相関の関係は弱まってきています。皆さん、ご存知でしたか?

出典:『Investing.com』チャート作成機能より(XAU/USD)

トランプ政権が誕生した2017年は、『世界の終わりが始まる』というような論調から悲観相場入りし、金が買われると予想されていましたが、結果はトランプラリーの大幅株高でした。

通常、株高であれば金が売られますが、トランプ政権以降、彼が 『何をやらかすか分からない』ため、リスクヘッジとして金が買われ(1年で10%上昇)、株も金も上昇傾向にあるという、今までの定説が崩れた 年でした。

それ以降、今までの定説が弱まり、改めて経済原則の根源は人の行動である、というのが浮き彫りになりました。

サラリーマンベア
ここからの学びは、定説はいつまでも通用しない、時代や状況に応じて人々の行動や思考は変化していくということですね。

暗号資産はデジタルゴールドとなり得るのか

出典:『Investing.com』チャート作成機能より(XAU/BTC),(XAU/USD) 

上記は世界の共有指標であるXAUをブリッジとした、BTCとUSDの同時期のチャートです。

サラリーマンベア
動きが似ているかどうかは、皆さんの判断にお任せするとしますが、ベアは類似しているとはまだ言えないというスタンスです。

金と現時点で暗号資産の代表格となっているビットコイン(Bitcoin)は下記の点から類似性があり、アップルの共同創始者のスティーブウォズニアックも強く提唱するように『デジタルゴールド』として一般的に認知されています。

・希少性   金は50mプール4杯分、Bitcoinは2,100万枚しか存在しない

・改ざん不可 金は改ざん不可の素材、Bitcoinはブロックチェーン技術により改ざんが極めて難しい

・劣化しない 金は錆びない、Bitcoinは世界中のネットワークが損失しない限り消滅しない

似ている要素を列挙すると、確かにデジタルゴールドと言われるのも理解できますが、ベアが個人的にBitcoinがデジタルゴールドとはまだ言えない理由に『類似コインが無尽蔵に作れる』ことを挙げます。

少なくとも3,000種類以上あると言われている暗号資産で、現時点ではBitcoinが時価総額で1番を誇っていますが、Ripple(XRP)やイーサリアム(ETH)も控え、今後もBitcoinが王座を守り続けるかは、私は確信を持てません。

加えて、Bitcoin Cashのハードフォーク論争であったように、開発側とマイニング側での対立がある度にコインが分裂されると、希少性という意味では疑問符が付きます。

サラリーマンベア
今回のBitcoin Cash Warで失望した識者も多く、新規参入者への参入意欲を低下させた意味では万死に値する出来事だとベアは考えています。

相場に一喜一憂して言われるがままに買うのは愚かな行為

サラリーマンベア
やや辛口で評しましたが、ベア相場入りした時こそ、真の実力が発揮される時。今までの定説通りに動けば安全という時代ではないということを伝えたいです。

アベノミクス以降に投資を始めた方は、今回の大幅下落とベア相場入りで想定外のことばかりかと思われるかもしれません。

焦る気持ちも分かります。

 だからこそ、一歩立ち止まり、リフレッシュして考え直す必要 があるのです。

サラリーマンや主婦の方は、ボーナス資金を債券や金に投資しようと考えると思いますが、ベア相場=債券や金が強い と決めつけることはこれからの時代、大変危険です。

過去とは違い、AIが相場を動かしたり、暗号資産という新たな資産ができたり、新たな国際的な規制ルールができたりと、 既に世の中の”前提条件が変化”している時代 です。

そのことを十二分に理解しないと、下落相場で資産を溶かすようなことになるでしょう。

不安になっている時こそ、その不安感を利用して様々な営業トークがやって来ます。言われるがままに買うのは愚かな行為。

今回の学びを胸に刻み、2019年も皆さんとともに上昇していきたいですね。

サラリーマンベア
本記事で、暗号資産と世の経済の流れのつながりを理解してもらえたら幸いです。

2018年も残りわずかですね。師走になり来年の目標を意識する方が多くなりますが、私は2019年はインプットを優先すべきと考えます。逆イールドショックという言葉は聞いたことがありますか?

そんな言葉知らないよ。という方は、こちらの記事も合わせて御覧ください。

もしくは僕が考える日本円についてのリスク『日銀マイナスマイニング』でも、読んでみて下さい。

それでは、皆様良いお年を。冷え込みますので、風邪をひかないようお気をつけ下さい。