[考察]世界危機の際に「ビットコイン」は機能するのかを考える

海外レポート
伊藤健次
暗号資産評論家伊藤健次(@it0ken)です!

今回は、「有事の際にビットコインは本当に機能するのか」について考察していきます!

ギリシャ財政危機から見るビットコインの重要性

世界各国には財政危機を経験している国は多く存在します。
ギリシャのケースを見ていきましょう。

ギリシャ財政破綻:ギリシャ危機は、ギリシャ共和国の2009年10月の政権交代を機に、財政赤字が公表数字よりも大幅に膨らむことを明かしたことに始まる一連の経済危機をいいます。格付会社が相次いでギリシャ国債の格付けを引き下げ、マーケットではデフォルト(債務不履行)不安からギリシャ国債が暴落しました。

これを契機に、外国為替市場ではユーロが下落すると共に、世界各国の株価も下落することになり、その後は、危機収束に向けた楽観論と悲観論が繰り返され、マーケットは大きく揺さぶられました。その後の2015年にも財政危機に再度直面しています。

ギリシャが金融危機に陥っていることで、 ビットコインの需要が以前よりも高まりを見せています。  銀行が資金不足で休業してからATMの引き出す額も制限をされるほかに、国外における放送も禁止されました。
ギリシャの財政危機の影響を受けて、2013年にキプロスでも深刻な金融危機が起きました。

これらの国に対しEUやIMFが救済の条件として提示したのは、預金者にも負担を求めるという異例の預金課税でした。
そんな中設置された暗号資産であるビットコインがATMで利用できるようになり、保有している人たちはそれを現金化することに成功しました。

このように現金化することができたため、多くの国民が危機を脱することができました。
ギリシャの財政危機は、現金化されることで危機を逃れる人たちも多くいたことは確かな事です。
暗号資産の印象は悪いものでしたが、この危機を逃れた人たちからしてみれば保有していることで救われたのです。

ギリシャの金融危機でも、多くの人が自国の通貨を引き出せず途方にくれる中、設置された暗号資産ATMで自己が所有するビットコインを現金に両替することで、危機的状況を乗り切った人たちのことはひっそりと報道されていたようです。

このように、自国の通貨が不安定な傾向にある国において、暗号資産が資産を守るのに大いに役立ってきました。
いかなる国のコントロール下にもないので、金融機関も介さず手数料もかからずに送金・現金の引き出しができるのです。

「通貨」としてのビットコインを再評価されるタイミングは近い

伊藤健次
このニュース、 伊藤が解説します。

投資をする上で2019年も「米国・中国」のにらみ合いや北朝鮮の動向に目が離せません。
また、直近ではイギリスのEU離脱問題で欧州政治は混乱状態に陥っています。

不明瞭なブレクジット報道な中で、15日の安全資産とされる金の価格は1300ドル台に回復している。(中略)離脱案否決報道の後、世界の株式市場は上昇した。安全資産として扱われる金は、株式の値動きとは典型的に逆相関となり、大事な1300ドルの水準を下抜けしてしまっていた。しかし、本日再び1300ドルを上抜けしている。

引用元:金価格は1300ドル台回復、英議会のブレクジット延期採決

まさに今は、有事の際ともいえる話題も多く金(ゴールド)価格は歴史的には高い水準を維持しています。
(最新の金・プラチナ・銀の価格はこちらを参考にしてください。)

ビットコインはキプロスやギリシャのデフォルト騒ぎの時に当事者国の生活を支える役目を担い、そこから一気に関心が高まりました。
まさに有事の際のビットコインといえます。
では、2019年はどうでしょうか。

多くの金融関係者から発表があるように、ビットコインはもはやIT銘柄の一つであり、ビジネスの一つとして価格の上げ下げの直接要因になるだろうと予想されています。
すなわち有事の際には、ビットコインは下がるため、資産担保の価値はないということを意味しています。

もちろん、その側面はあるだろうと思います。
特にビットコインはブロックチェーンが大きく評価され、テクノロジー分野のビジネスに大きくリンクをするようになりました。
ただ、グローバルで同一の価値を不正無くやり取りができるという本来のビットコインの価値がなくなったわけではありません。

2019年8月には、マネーロンダリングの規制法案がグローバル規模で施行される予定となっています。
その時に現金ではどうしてもマネーロンダリング対策には限界があります。
そこで、ビットコインは改めて通貨としての価値があることを市場が再認識する可能性は高いと考えます。

すると、国が抱えるリスクとリンクしていない通貨という特殊な存在は、一気に有事の際のビットコインを思い起こさせるには十分なのです。
個人的には将来的にも、ずっと「有事の際のビットコイン」のポジションは揺らぐことはないと考えています。

金(Gold)に関する記事は、昨年末コインオタクでもとりあげています。ぜひこちらもご覧になり参考にしてみてください!