スイス証券取引所、リップル(XRP)の金融商品販売へ

海外レポート
伊藤健次
伊藤健次(@it0ken)です!

今回は、「XRP(リップル)の金融商品化」についてレポートします!

スイス証券取引所がXRPのETPを発表

ETPは証券取引所などで取引を行う金融取引商品です。
ここで注目されているのが XRPのETP が新たに誕生しようとしていることです。

ETP:Exchange Traded Product(上場投資商品)の略称で証券取引所で日中取引される多種多様な金融商品を指します。ETPの価格変動は、他の金融商品(株式、コモディティ、金利、通貨など)に連動するのが特徴です。

実は、スイスの大手証券取引所SIXの認定を受けており、XRPのETPを実現しようと水面下で動いています。

スイス証券取引所( SIX Swiss Exchange):スイス・チューリッヒにある証券取引所で主に証券およびデリバティブ商品を取り扱っています。別名「SWX」とも呼ばれています。1995年に、それぞれ一世紀以上の歴史を持つチューリッヒ、バーゼル、ジュネーヴのスイス国内3証券取引所が統合し、現在の形として誕生し、その後改名しました。その他、ベルンにも小規模な証券取引所を運営しています。

「私たちは市場に与える重要性を十分に理解している。世界中でXRPのETPが活性化することを望んでいる。」

引用元:瑞士證券交易所將推出瑞波幣(XRP)的 ETP

SIXは2018年初頭からETP商品(暗号資産を中心としたBTC、ETH、XRP等)プロジェクトを推進してきました。

複雑な金融商品、XRPのETPが成功するための要素とは!?

伊藤健次
このニュース、 伊藤が解説します。

今回のニュースは、世界初の暗号資産ETPを上場させたスイス証券取引所SIXが、XRPの単独ETPを上場させる予定があるという発表です。
XRPファンが多いだけに情報は一気に世界に駆け回り、話題は拡散されています。

そこで、改めてこの内容を深掘りしていきます。

・ETPは何のために存在するのか?
・現物のXRPとXRP指数(ETP)はどちらにどのようなメリット、デメリットがあるのか?
・ETPがあることでなぜ市場は活性化し、市場規模が拡大していくのか?

まず、ETP・ETFという言葉は暗号資産市場においては一般認知が広がりつつあります。
金融の世界ではマイナーな投資商品であり個人が積極的にETP・ETFをポートフォリオに組み込むという話はあまり聞きません。

ETPとはETFを包括する、上場投資商品であり、中身によってETF(上場投資信託)・ETN(上場投資証券)・ETC(上場投資コモディティ)など呼び名が変わります。
暗号資産は具体的には、国によって取り決めが異なるため、ETPという大きな概念で考えた方が間違いはないでしょう。

投資信託に代表されるように複数銘柄をまとめてポートフォリオ化するメリットは直感的にも理解できます。
簡単に言えばETPとは、投資信託のようにプロが組んだポートフォリオに連動した指数へ投資することであり、投資信託をいつでも買ったり売ったりできるという流動性があることが最大のメリットです。

※今はETP銘柄もとても多くなり、さらに複数ETPでポートフォリオを組むなどETP of ETPと呼べるような金融デリバティブ(金融派生商品)が拡大してきています。

さて、今回のXRP単体の指数と連動したETPはどのような役割が市場にあるのでしょうか。
通貨価格と連動したETPは金融市場にも存在しており、通貨型ETFなどと呼ばれています。

ただ、通貨ETFはマイナーな存在であり、日本では現在一つも上場されてはいません。
ETPといえども実際にニーズがなければ資金も集まらず、市場への貢献も低くなります。

通貨連型ETF:ETF(上場投資信託)では国内初となる外国為替レートの値動きに連動することを目的とした次の3本の通貨連動型ETFが当時の大阪証券取引所に上場していました。
具体例

①NEXT FUNDS インド通貨ルピー連動型上場投信
②NEXT FUNDS ブラジル通貨レアル連動型上場投信
③NEXT FUNDS ロシア通貨ルーブル連動型上場投信

これらのファンドは、ファンドの基準価額の値動きがそれぞれインド・ルピー、ブラジル・レアル、ロシア・ルーブルの日本円に対する外国為替レートの動きに連動するように設計・運用されています。
ファンドの基準価額が特定の通貨の値動きに連動するとはいえ、これらのファンドは、円を売ってルピーやレアルといった外貨を直接購入するのではありません。
値動きが各通貨の対円での外国為替レートに連動する仕組みの債券に投資することで、外国為替の値動きを追随します。このような債券のことを指数連動有価証券、仕組み債、指数連動債券などと呼びます。

XRPは証券取引所で気軽に売買できる銘柄ではなく、手に入れるためには必ず暗号資産取引所を通さなければなりません。
また、XRPを発行・管理するリップル社はXRPは有価証券ではないと発言しており、証券取引所がXRPを取り扱えるようにすることは現実的には起き得ません。

XRPに対して投資をする(現物ではないので投資一択)というニーズはETPのみが解決することができるのです。
このニーズが今の機関投資家たちの中でどの程度の規模があるのかが今回のETPが成功するカギとなるでしょう。

さらには、このETPをERC-20規格でトークン化して売買ができるようにしようという話も出ているとのことです。

これはトークンofトークンとも呼ばれる新たなトークンデリバティブの誕生で、ここまでくると当初の目的からは外れてしまい、デリバティブバブルを引き起こす原因になってしまう可能性があることも注意していかなくてはならないでしょう。
(最近はXRPに関するニュースが多くリリースされています。こちらの取り組みもぜひご覧になってみて下さい。)

コメントがありません。