【あなたの強みは?】持つべきものはワイドモート ~バフェットの教えから~


その中長期の投資において、 世界中の投資家の尊敬を集める伝説の投資家、ウォーレン・バフェット がついにあの株に投資を行いました!(ちなみに金﨑明人は数年前から保有していました)
個人的にはかなり大きなニュースで、ようやく来たかという率直な感想を抱きました。
米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイはアマゾン株を買い入れており、この購入は今月の規制当局への届け出に掲載されるだろうと、バフェット氏は2日のCNBCのインタビューで語った。バークシャーの会長兼CEOであるバフェット氏は、「当社で資金を運用する同僚の1人」が購入を行ったと説明。
出典:2019/5/3 Bloomberg「買わなかったのは愚か」とバフェット氏、アマゾン株購入より
ITに疎く、堅実な投資をしてきたウォーレン・バフェットCEO。
彼は暗号資産にも辛口コメントを続けてきましたが、ここ数年でその認識が変わりつつあります。
IT分野においては彼の部下のコームズ氏、ウェシュラー氏に一任しているとの噂もありますが、それでも彼のスタンスは一貫しています。
日●新聞を機械的に読むだけではこの流れを理解するのは容易ではないかと思います。
大事なのは点と点をつなげ面にすることですね。
やっていることは王道中の王道

では一体、彼はどんなスタンスなの?という声が聞こえてきますので簡単にご紹介したいと思います。
日本人でもバークシャーハサウェイ株は購入可能(意外に知られていない!!)で、時価総額でも世界TOP10に入る超巨大企業。
バフェットが選定した様々な企業の集合体となっており、投資会社と見なしても問題はありません。
彼は別名『オマハの賢人』と呼ばれ、数十年前のVW車を乗り回し、ハンバーガーとチェリーコークを未だに愛している地方在住の質素なアメリカ人です。
そんな彼が世界中で尊敬を集めている理由は、 ぶれない投資スタイルを貫く ことに尽きます。

バフェットもバリュー投資家のベンジャミングレアムの影響を大きく受けていますが、一貫して「独占型企業を長期間、保有し、複利によって増やしていく」というスタイルを貫いています。
複利の凄さについて、投資をしている方は十二分に理解されていると思いますが、彼は世界でも最強レベルのガチホ投資家と言えるでしょう。
市場が混乱している時に、独占型企業の株をバーゲンセールで購入。
そして長期保有するという手堅過ぎるスタイルを貫いています。
彼の名言でもある「株は単純。みんなが恐怖におののいている時に買い、陶酔状態の時に恐怖を覚えて売ればいい。」や「誰もゆっくりと金持ちになりたい人なんていないよ。」という言葉がそれを表していますね。
ワイドモートを持つということ

彼の企業分析とタイミングの見極めは天性のものがあると思わざるを得ないですが、本質を見極めることの大切さを彼は教えてくれます。
このコインオタクで詳しく各暗号資産の解説をしてくれていますが、「とにかく上がる銘柄を知りたい」としか考えない方は運で上昇する局面に立ち会えても、その次はないと思います。
何事も近道はなく、貴重なあなたのお金を投じるのならば、それなりに投資対象について知っておかないといけません からね。
思考停止しているサラリーマンにありがちですが、「なぜそれをしている?」という視点がすっぽりと抜け落ちている人はただの作業者止まりです。まぁ、出世も難しいでしょう。
「こうだから、こうなる」、「違いを生み出す違いはここだ!」と自分なりに考えトライ&エラーしていく人がよりよい結果を掴んでいます。
株でも個人でも、暗号資産でも、良い結果を生み出すものは何らかの理由、そしてワイドモートを持っているからだと私は思うのです。

ワイドモートとはWide moat、広い堀。城の周りのお堀が大きいことをイメージしてみて下さい。
堀が大きければ、敵は本丸に到達しにくい、攻めにくい、ということから参入障壁が高いモノを保有しているというニュアンスで使われます。
ワイドモートを持つということは、競争に巻き込まれることが少なく高い利益を長期的に生み出せる ということになります。
差別化できているという訳ですから、他社の参入は少なく、自ずと「独占型」になる訳ですね。
・強いブランド力を持ち、使用せざるを得ないような製品やサービスを提供する企業
・特定の分野で事実上、独占的に流通を握っている企業
・それ以外に選択肢がなく、乗り換えコストが大きい製品やサービスを提供する企業
これらがワイドモートを持つ企業の特徴ですが、総じて利益率が高く、業界の中で歴史もあり、営業キャッシュフローも安定しています。
興味がある方は投資にもこの観点を活用されてはいかがでしょうか?
暗号資産は株?債券?商品?

バフェットの凄さは何となくわかったけど、どう活かせばいいのか?と思うあなた。日本には選択の自由がありますから、何もせず知識としてストックするのも一つの武器となります。
実際に、アマゾンは日本以上に米国では独占力を持ち、アマゾンエフェクトやデスバイアマゾンという言葉があちらのメディアを賑わせています。
アマゾンエフェクトとは、アマゾンが進出する業界で、その影響を受け売上や株価が低迷する現象を指す。トイザらスが経営破たんに陥った際も、この言葉が紙面を賑わした。百貨店、スーパー、衣料品、近年はコンテンツにまでアマゾンの領域が広がっている。

アマゾンの強すぎる力を規制する動きもありますが、それ以前に規制スピードよりも彼らの拡大の方が早く、いたちごっこになるでしょう。
今回はワイドモートを持つというバフェットの教えから掘り下げていきましたが、暗号資産投資もその「ビジネスを買う」という観点と先ほど挙げたワイドモートの特徴を活かせないでしょうか?
・強いブランド力を持ち、使用せざるを得ないような製品やサービスを提供する企業
・特定の分野で事実上、独占的に流通を握っている企業
・それ以外に選択肢がなく、乗り換えコストが大きい製品やサービスを提供する企業
企業とは違い、暗号資産自体はプラットフォームやトークンであるので、暗号資産単体では原則、利益や金利を生みません。
よって、PER(株価収益率)やPBR(純資産倍率)やROE(自己資本利益率)といった株式での王道の指標や債券における金利といった尺度が暗号資産にはありません。
勃興したばかりの新しい資産なのでこれから尺度や指標も開発されていくとは思いますが、現状は金や銀、原油といった商品に通ずるものが多いと私は個人的に考えています。
送金のし易さから、過去の金融危機時にビットコインが重宝されたように、デジタルゴールドとしてまず強固なポジションを得るでしょう。
どの暗号資産が覇権を握るかは断定できませんが、流通量が多い、既にメジャーなビットコインやイーサリアム、リップルが現時点で暗号資産市場の上位を占めています。
しかし、これらは業界を独占するレベルの圧倒的な技術を保有しているのかというと、疑問符が付きます。
これから数年は、かつてのインターネット黎明期のように色んな暗号資産が鎬を削るでしょう。
その結果は誰にもわかりませんが、ある程度の予測は立てられるかもしれません。
今回のゲスト投稿がその参考になれば幸いです。
そして問います。「あなたは何かワイドモートを持っていますか?」
それでは!
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東証一部上場企業で会社員として働くも、趣味の業界であるため、ストレスフリーで過ごす。 ファンダメンタル分析をベースに長年相場で戦い、経済的なストレスからも解放され、ストレスフリー。市場平均は常に超えてます。 社畜を軽蔑していることからか、辛口コメントなのがタマにキズ。
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