韓国の大手電子機器メーカーSamsung(サムスン)がマイニング事業に参入

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韓国の総合家電・電子部品・電子製品メーカーSamsung(サムスン)は、ビットコインマイニング用のチップを設計および製造していることを明らかにしました。

今年5月、中国の成都で開催されたMicroBT M20カンファレンスで、Samsung Foundries ChinaのゼネラルマネージャーのCharles Song氏が同社がビットコインマイニング用に3nmおよび5nmチップを設計および製造していたことを明らかにしました。

Samsungのビットコインマイニングへの関与

2018年の第一四半期にあったカンファレンスでは、 SamsungがビットコインのASICの業界第3位のMicroBTと戦略的提携を発表しました。 ちなみに業界1位はBitmainで2位はCanaanです。

業界の情報筋によると、MicroBTは、この2つの企業に遅れをとっているにもかかわらず、チップ設計の性能と電力効率が高い知られています。

SamsungはIntelに次いで世界第2位の売上高を誇る半導体企業です。暗号資産市場の時価総額の増加、およびマイニング報酬と送金手数料が増加するにつれて、マイニングの分野は着実に拡大しています。

Samsungは最新のMicroBTデバイスである「M20S WhatsMiner」でチップを製造しました。これは毎秒68 テラハッシュ(Th / s)の電力効率で、テラハッシュに対して48ワットの電力効率を誇ります。

参考までに、業界標準のASICである「Bitmain Antminer S9」は、13.5 (Th/s)の電力効率で98 (W/Th)なので、「M20S WhatsMiner」は「Bitmain Antminer S9」の5倍強力で、消費電力は半分で済み、小売価格は2,450ドルです。

Samsungのブロックチェーンへの移行

今年の2月にSamsungは新しいスマートフォン 「Galaxy S10」に暗号資産秘密鍵の保存の機能を追加する と発表しました。具体的には、Ethereum、ERC20トークン、およびその他のETHベースの通貨になります。

Samsungの子会社であるSamsung SDSも、サプラ​​イチェーンの一部としてブロックチェーンを検討していると公開し、さらに同社はEthereumをベースにした独自のブロックチェーンを開発することも明らかにしました。これにより、2020年には「Samsung Coin」というトークンが生成される可能性があります。

 

伊藤健次
このニュース、 伊藤が解説します。

マイニングのスペック競争が一時期過剰になり、その時に一つの比較項目となったのが「シリコンチップサイズ」です。

すでに一般電子機器では十分なサイズまで小さく開発されていたシリコンチップですが、マイニングマシンという新しい製品を前に、またサイズの縮小競争が起きました。

はじめの頃マイニングマシンで使用されていたチップのサイズは15nm(ナノメートル)でしたが、今は10nm(ナノメートル)を切る競争が起きておりました。

今回のニュースでは、韓国大手電子メーカーのSamsung(サムスン)がさらに市場を一歩出し抜いて3nmのサイズまで開発をしているという衝撃的な内容です。

 非常に熱狂している暗号資産の市場は投資家だけではありません。研究開発の分野も熱狂させ、大きな技術革新の役に立っております。 

そして、マイニング企業は想定外に早い技術力のアップデートについていくのがやっとで、終わりのないマラソンの状況が続きます。

資金が回らなくなったところから市場撤退をさせられる非常に厳しい状況にも関わらず、多くの市場参加企業が後を絶ちません。

 投資家はこの状況を十分理解し、マイニング会社へ投資をする場合は「技術力の評価」の優先度を高めることで結果につながるでしょう。 
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