ロシア「インターネット鎖国化」進むVPNで対策

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2019年11月:ロシアでインターネット規制法執行

ロシアでは昨年11月より、同国のインターネットを国外のネットワーク接続を遮断する法律が執行されました。

ロシア政府は、国内インターネットプロバイダーへ、禁止されたサイトへのアクセス及び、コンテンツに対し、フィルタリングなどのインターネット情報を管理装置の設置を促しています。

インターネットプロバイダーは、この装置の点検などの業務事項を含めた訓練に、毎年の参加を義務付けられます。
同法律の目的は、インターネットを「安全で安定」した状態で利用できるものにするためとしています。

VPNでも同じように「安全で安定」したネットワークが確保できるにも関わらず、国内での取り組みに焦点を当てているのがロシアの現状です。VPNとは仮想とはプライベートネットワークの英語表記の略で、ネットワーク環境を安全に保つことを可能にしてくれるアプリケーションで、このロシアの実験の遥か前に世の中に登場している、近代的ネットワーク環境を世界中に届けています。

2019年12月:ロシア「インターネット遮断実験」に成功

昨年11月に執行された法律に基づき、ロシア政府は12月23日に国内のインターネットを国外から遮断する実験が成功したと発表しました。

同実験においては政府機関やセキュリティー関連企業が参加。国外とのネットワーク接続が遮断されても、国内のインターネット「RuNet」が独立して動作し、国内において問題なくインターネットサービスの維持が可能であると確認されました。

また、今回の実験で接続の安定性・モバイル通信のセキュリティ・個人情報の保護・IoTデバイスのセキュリティなどについても調査が行われています。これらの実験の目的を、国外からのサイバー攻撃の予防としています。

これにより、将来的にはロシアにおいても、中国のようにインターネットアクセスの監視を進めていき、国民の自由な情報アクセスを、制限してしまうことになってしまう恐れがあります。

実際に国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は一連のロシアの動きに対して「言論の自由とネット上の情報に対するロシア政府の管理を強化するものだ」と警鐘を鳴らしています。

それに伴い、ロシアでは自国版ウィキペディアの作成を進めているほか、2020年7月には国内で販売されるスマートフォンにロシア製アプリのみのインストールを義務付ける法律が執行される予定です。

LINEが使えない?ロシア規制による日本人への影響は?

ロシア国内のインターネットが国外のネットワークから遮断されてしまうと、日本人にとっても打撃があると懸念されています。日本人のほとんどの人が利用しているLINEなどの、ソーシャルネットワークツールが規制されてしまい、親族・知人などとのコミュニケーションが、取りにくくなってしまうからです。

中国でLINEやFacebookが利用できないことは有名ですが、今それと同じことがロシアで起きようとしているといえます。

そればかりでなく、日本においても同じような実質情報統制が始まろうとしています。

情報を制限なく得る方法

ネットワークを制限されても、LINEのようなソーシャルネットワークアプリケーションが利用できなくなるわけではありません。VPNを利用することで、これらの問題を排除することを可能にします。ロシアや中国のようなインターネットアクセス制限のかかった国で、LINEなどのインターネットサービスが可能になります。

例えば、ロシアのWi-Fiに接続すると自動的にロシアのIPアドレスになってしまいますが、VPNを利用することにより、他国のからのアクセスと認識され制限が解除される仕組みともいえます。

今後、ロシア・中国だけでなく日本を含む世界各国で国による情報統制が行われることが予測されます。VPNは情報統制が行われた時世界と繋がるための貴重なツールとなるでしょう。