米、ステーブルコインの政策提言レポートを公開

米バイデン政権の金融市場作業部会(以下、PWG)は1日、暗号資産(仮想通貨)ステーブルコインの規制に関するレポートを公開した。
ステーブルコインのリスクに対応するための規制の枠組みを概説
ステーブルコイン規制のレポート公開
COIN POST

米国でステーブルコインへの規制対応に関するレポートが公開されました。
規制がかかると使えなくなると考えがちですが、レポートの内容としては正しく長期に利用できるように利用者保護を強化するという意図が強く、ステーブルコインユーザーにとってはプラスの話となります。
今回の規制レポートをきっかけに、マイナスの影響を与えた産業があります。
それは法定通貨です。銀行をはじめとした金融機関は暗号資産は畑違いであり、できればなくなって欲しいと思っていたはずです。
政府はステーブルコインを受け入れる方に舵を切っておりますので、金融機関としては、暗号資産産業への参入を余儀なくされたと言えます。
日本国内でわかりやすく例えれば、日本政府が国内の米国ドル決済を認めたようなものになりますので、法定通貨を扱う産業はレストランだろうと保険会社だろうと全てが影響をする話となります。
電子マネー決済を導入しなくても存続している産業があるように、暗号資産決済は必須というわけではありません。
しかし、ビジネスを行う上で顧客のパイを減らす選択をするわけにもいかず、企業は対応を強いられることになるでしょう。
翻って日本ですが、米国がこのような対応に出るのであれば日本もそのまま考え方を導入する可能性は高いです。
また、日本はいま外資を取り入れている環境でもあるため、さらに加速するためにはできるだけ早く暗号資産経済圏を確立する必要があります。
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