【伊藤が解説します】デジタル化と相反するブロックチェーン哲学の課題

ブロックチェーン技術を使って急速に拡大する暗号資産。しかし中央集権型のデジタル化とは相容れないなど、多くの課題が見えてきた。
デジタル化と相反するブロックチェーン哲学の課題
「メタバース」は暗号資産の救世主になりうるか
東洋経済

このニュース、
伊藤が解説します。
一般経済誌で取り上げられたテーマが非常に重要な考え方をしているので解説します。政府のデジタル化とブロックチェーン哲学は相反するという内容です。まず、政府はデジタル化に大きく舵を切っており、デジタル庁を発足しました。これにより、紙ベースで縦割り行政で管理されていた情報がビッグデータとなり政府は中央集権として最も正しい政策を打ち出すことができるようになります。この流れを否定する有権者は少ないでしょう。効率よくより良い政策が打ち出せるのであればデジタル化は早く進めて欲しいですね。一方でブロックチェーン技術が社会にもたらす価値は分散化でありバズワードで言えばWEB3.0です。これは、情報は自身が全て管理し、やるかやらないかは個人が決めるという世界です。政府が集めようとしているビッグデータもWEB3.0住人のデータを収集するのは一苦労です。もしかすると、法律で情報を出すように義務付けることになるかもしれません。WEB3.0の住人は常にオンライン空間に滞在する時間も多いですが、政府が進むデジタル化とは相反する方向に進みます。このミスマッチの解消はどのようにするべきなのか?という課題が残されております。ブロックチェーン技術が全ての物事を解決するわけではありません。WEB3.0の住人も日本政府の取り組みの情報のアップデートは必要です。
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