【伊藤が解説します】DeFi、管理の権限分散されていなかった

仮想通貨の急落を受け、運営会社が突然取引を中止するなど、分散型金融(DeFi)の管理の権限が分散されていないことが分かった。
DeFi、管理の権限分散されていなかった
無人金融、名ばかり「分散」
日本経済新聞

このニュース、
伊藤が解説します。
利用者保護と分散化という矛盾する内容を両立させようと苦戦している構図がニュースとして取り上げられております。利用者保護とは情報格差が生じる場面において求められる概念であり、分散化とは利用者保護が不要なマーケットです。今回の仮想通貨の暴落劇で損した人は利用者保護を高らかに叫び、分散化していなかった箇所を拡大解釈して大いに叩いております。このレベルの投資家が多い状況では確かに分散化は成り立ちません。真に分散化した市場は結果は参加者の自己責任となります。中央集権のマーケットは自分以外が責任を取る構図であり投資家は利益が出れば自分のおかげ、失敗したのは他人のせいとリスクなく資産運用ができます。この構図が良くないため誕生した分散化のマーケットで同じ旧来の価値観で市場をコントロールすることに無理が生じます。分散化市場は理想論であり人類が成り立たせるのは不可能かもしれません。夢物語かもしれませんが、これからも分散化市場を安定して運用するという新しいマーケットの確立に挑戦をし続けることになるでしょう。
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