【伊藤が解説します】世界最大級の仮想通貨ヘッジファンド「スリー・アローズ・キャピタル」破綻

スリー・アローズ・キャピタル(3AC)の創業者スー・チュー氏は、同級生であるカイル・デービス氏と共に3ACを世界最大級の仮想通貨ヘッジファンドに成長させた。しかし、仮想通貨の値下がりが続き、ビットコインが2万ドルを割り込む場面もあった7月1日に破産を宣言した。
「スリー・アローズ・キャピタル」破綻
「上がるだけ」に賭けた仮想通貨ヘッジファンド破綻、業界揺るがす
Bloomberg

業界を震撼させた大手ファンドのお粗末な運用実態が暴露されております。この内容はどの時代にも起こりうる話として戒めとして認識しましょう。対象となっているのはスリーアローズキャピタルという暗号資産専門のファンド運用会社です。非常に大きな金額を運用しておりましたが実態はレバレッジをかけた買い一辺倒の戦略でした。『そんな小学生でも思いつくことをやっていたら破綻するでしょ』と評価することは簡単ですが、事実として、そんな小学生が思いつくことをやって世界有数の暗号資産ファンド会社となりました。投資の世界ではリスクを取るとリターンが上がります。何も考えていないというリスクの取り方はかなり強く、市場が合うと莫大なリターンを産みます。当然、そんな運用はいつか破綻することが決まっております。個人に置き換えてみるとギャンブルとして運用する方はまさにこのタイプです。破綻してもしれているので、どうせなら富豪になるチャンスにかけてみたいとリスクを大きく取る決断をします。1000人に1人程度は成功しますが、999人は破産をします。それでもいまだにスリーアローズキャピタルと同じ戦略の個人投資家は後を立ちません。賢く投資をことで富豪にはならなくても安定した収益は取れるので、人生を賭けた博打をするのではなく、生き残れる投資をしましょう。
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