Uberは新しいフードデリバリーシステムにドローンを使った実験を開始

配車アプリ「Uber」を手がけている「Uber Technologies」は、自律型タクシーだけでなく、ドローンによる飲食の配達にも拡大していく予定です。
Uberはマクドナルドのハンバーガーをドローンで届けるテストに成功し、カリフォルニア州サンディエゴでこの夏から展開していくと発表があり、「Uber Elevate」と呼ばれる新しい配達システムを「Uber Eats」で行います。
同社のプレゼンテーションではUberドローンが商品を届ける様子が動画に収められており、ドローンで運ぶための特別な容器の中にBigMacとフライドポテトを入れ、マクドナルドからUberの運転手が集荷する指定した場所まで運び、その後運転手が顧客に届けました。
注文を受けるとお店からドローンが出発し個人宅の玄関先に配達されるイメージを思い浮かべている人もいると思いますが、これはまだ先のことになります。これはまだドローンの航空交通の規制が整っておらず長距離の配送ができないので、現段階ではUberの運転手が待つ車へと届けられます。Uberは連邦航空局と協力していて、今後は航空管理によって規制が整えば個人宅の玄関に届けられるようになるはずです。
気になる値段ですが、 高くても8.50ドルで注文ができ、この値段はアメリカ居住者がデリバリーで支払っている平均金額 になるので、このサービスが実用化されると抵抗なく利用されるでしょう。
現在はマクドナルドなどのファーストフード全般がメインとなっていますが、アイスクリームなどの冷蔵が必要な食べ物の配達する実験も行なっていて、これは他のデリバリーにはないサービスになるのでUberにとって大きなメリットとなり、Uberドローンの最大のメリットは「時間」です。
約2.4km離れたところに届けるとなると従来のUber運転手は最大21分かかりますが、 ドローンの場合だと約7分で配達することが可能 になります。
ロサンゼルス、ダラスフォートワース、そしてまだ発表されていない秘密の国際都市で、2023年に商用サービスを開始する予定です。
この発表によるUberの株価は大きな変動は特にないようです。

Uberを始めとした先進的な企業はどんどん新しいテクノロジーを取り入れてきます。
今はまだ人が介入してのドローン配達になりますが、完全無人配達が実現する日も近いでしょう。
今回のニュースにブロックチェーンや暗号資産は含まれておりませんが、サービス提供が無人化することで必ず必要になるのが金銭授受のデジタル化です。
無人サービスは人間の悪意をはじくことが難しいです。いたずら、虚偽、架空、不正、キャンセルなど考えられる対応は無限に存在します。
これらを一発で解決するテクノロジーがブロックチェーンです。
先払い、後払いと言った支払いシステムに対し、 ブロックチェーンであれば容易にデポジット(保証金)支払いが可能となります。デポジット支払いがあることで、安心して無人サービスの提供や収受をすることが可能となります。 一つのテクノロジーだけでは成り立たないことでも、複数を合わせることで実現させることが可能となります。
今はまさにテクノロジーが乱立している状況ですが、これらが収束することで次は新しいサービスの競争が始まるでしょう。
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