【注意喚起】暗号資産取引所「BiteBTC」の利用は控えてください。

海外ニュース

「BiteBTC」という海外の取引所がスキャム(詐欺)ではないかと世界中で騒がれています。

BiteBTCは「CoinMarketCap」の取引所ランキングでも42位になっている取引所ですが、問題続きで、現在は出金できないというトラブルを抱えています。

いつもコインオタクをご覧になってる方が被害にあって欲しくないので、なぜスキャムと呼ばれているのか、なぜ被害が後を絶たないかとこのような被害に合わないための予防策をまとめました。

事件は今年の1月に起こりました

まず最初は1月1日にサイトへのアクセスができなくなりました。理由は「取引所サーバーが設置されているデータセンターで火災が発生したことでサーバーデータが破壊されたから。」とのことで、同時に7%ほどの顧客の情報と取引履歴等も消えてしまい、保有している通貨の残高が0と表記され、通貨を全て失ってしまったユーザーもいるようです。

下記は返金対応への条件になります。

・アカウントにアクセスできないユーザーは、再度アカウントとKYC登録をして本人確認書類を再提出

・BiteBTCへの入出金についてのトランザクションID、金額、アドレスなどの履歴を提出

・提出したデータを集計し、取引所ウォレット残高と照合したうえで、ユーザーに比例分配

・余りや足りない場合はエアドロップにて配布し補填

このように失ったコインの返金対応はしていますが、入出金の履歴を全て正確に記録して報告できるユーザーは少ないでしょう。仮にユーザーが全て正確に申請したとしても、データが消失されているのでBiteBTC側には全く情報がないことになり、足りない部分を価値のないエアドロップコインで補填するのは納得いくものではないので、ユーザーから申請の正確な残高を補償するためのプロセスとは言えず、ツイッターなどでは「スキャム」だという書き込みが多く批判を集めています。

2回目の事件は4月2日にアクセスができなくなる

4月2日にはいきなりアクセスができなくなりました。

これは新しいデータセンターへの移行作業によるものだと後日発表していました。どの取引所もメンテナンス等のイベントがある場合はHPやSNSなどで事前に情報が流れますが、BiteBTCの移行作業の連絡は事前に知らされておらず、アクセスができない2日間はBiteBTC側から状況説明などもありません。

この日はビットコインが暴騰した日で、このタイミングに合わせてなのか、たまたまなのかわかりませんが、一部のユーザーからは ビットコインが暴騰したことで利確と出金させないためにサイトをダウンさせたのではないか と声が上がっており、ユーザーの不信感は募る一方です。

口座凍結を連発か

ここ最近では出金申請をすると突然口座が凍結される事件が起きているようです。

試しに少量の通貨をBiteBTCに送りすぐに出金申請を行ったところ、何時間経っても出金できず、数時間後に突然BiteBTCから以下のメールが送られてきました。

書かれている内容を日本語訳すると

あなたのアカウントは一時的に無効にし、ユーザーの利用規約に準拠していることを確認するために、過去のアカウントアクティビティの検査を伴うコンプライアンス審査を行います。

私たちに以下の情報を提供してください。
– 資金源はどこでどのように購入しましたか?
– 資金の所有権の証拠を示してください。

上記の情報が提供され、コンプライアンス審査が完了したら、我々はアカウントのステータスを通知します。

とのことです。

Twitterやアメリカの掲示板サイト「reddit」でBiteBTCのことを調べてみると、「突然アカウントを凍結され出金できない」「この取引所はSCAM(スキャム)だ」というコメントが多く見られ、1ヶ月以上も出金できない人もいました。

出金申請をしてから1週間以上経ちますが、 未だにアカウントの凍結が解除されず、Twitterでは毎日のようにイベント告知などを更新しているものの、直接運営に問い合わせても返信はありません。 

アカウント凍結はマネーロンダリング対策なのか

シンガポールでは今年の1月に暗号資産に関する規制を厳しくしました。

その内容は、「マネーロンダリングおよびテロ資金供与対策と暗号資産決済を検討している事業はこのシステムを採用する前にデューディリジェンスを行うべき」というものです。

確かにマネーロンダリング対策というのなら一時的にアカウント凍結する理由はわからなくもないですが、腑に落ちない点がいくつかあります。

まず一つ目に、「なぜ出金申請後に突然アカウント凍結を行ったのか」というところです。メールに記載の資金の出どころなどの証明が必要なのであればアカウントもしくはKYC登録時に申請フォームを設けたり、入金するページなどに注意書きを施すことができてもいいはずです。入金だけさせて出金させないというのはフェアではないですね。

そして二つ目は、1月のシンガポールの暗号資産改正法案が可決された後、すぐにセーシェル共和国に拠点を移したことです。

世界で1番取引量の多い「BITMEX」は取引所自体はアメリカにありますが、本社はセーシェル共和国に置いております。

セーシェルはタックスヘイブン(租税回避地)であると言うことです。セーシェルで設立した法人で、その会社の収益がすべてセーシェル外の海外で作られた収益であれば税金がかかりません。いわゆるオフショア法人です。そのため法人はセーシェルで設立しオフィス等は海外に置いているようです。よって、マネーロンダリングなどの国際犯罪にかかわる場合以外は、情報は公開されることはなく、取引所が突如閉鎖されても租税条約を結んでない国は追及することができないのです。

マネーロンダリング対策を実施するならばそのままシンガポールに本拠を置いていても問題はないはずですが、税金対策以外に何か裏があるのでしょうか。

なぜユーザーからの入金が絶えないのか

それは「アービトラージ」ができるからです。

CoinMarketCapでBiteBTCのページを見るとわかるのですが、特定の通貨の価格が他の取引所の価格と比べて高いからです。

XMR(Monero)の価格を見てみましょう。上の画像がBiteBTCで、下がBinanceです。

価格差が20%以上も開いてますね。また、他の通貨でも同じようなことが起きています。

LINK(CHAILINK)でも10%以上もBiteBTCの方が高いですね。

取引所間のアービトラージをやる人たちはまずCoinMarketCapを参考に価格差がある通貨を調べ、価格差が開いている方が当然利益を出せるので、BiteBTCのように通貨が高い取引所を選びアービトラージを行います。

次はチャートを見てみましょう。上の画像がBiteBTC、下の画像がBinanceのチャートのなります。

どちらも1日足のチャートですが、全く異なります。

取引所ごとに取引量が異なるので若干の相違はあるものの、BiteBTCのチャートは相場の動きに逆らっていて、これは BiteBTCがチャートと取引量を意図的に仕組んでいる としか思えません。

このように価格差を意図的に作り上げることでアービトラージ狙いのユーザーから入金させ、そしてマネーロンダリング対策と称してアカウントを凍結させる構図が出来上がっているということです。

取引所詐欺に合わないためにできること

今後も暗号資産取引所は増えてくるので、その取引所でしか売買できない通貨も出てきます。そこで、自分の資産をしっかと守るために以下のことに気をつけてください。

・CoinMarketCapを信用しすぎないこと

・聞いたことのないような取引所は使用しないこと

・取引所のチャートと取引量を見比べること

・取引所のことをよく調べること

CoinMarketCapは条件さえ満たしてしまえばどのプロジェクトもリスティングが可能です。
BiteBTCに関しては下の画像のように注意書きが施してありますが、見逃してしまうこともありますし、知名度が高く世界共通のツールのため信用してしまうのも無理はないですよね。

注意書きには「ユーザーの入金が差し引かれているという報告を受けました。あなたの資金に注意してください。」と書かれていて、出金ができないということは書かれていませんでした。

BiteBTCのページのように注意書きがたまに記載しているので見落とさなように気をつけましょう。

100%詐欺と断定した訳ではないですが、BiteBTCの利用は推奨しません。

 

伊藤健次
このニュース、 伊藤が解説します。

コインオタクのライターさんが直接体験した内容を記事にしました。

意図的なのか偶然なのかは今となっては分かりません。今回の事例の教訓を読者の皆様には生かしていただきたいと思います。

まさにこれから世界でアンチマネーロンダリングの対応が始まります。

いままでKYC(個人認証)が不必要で使っていた取引所がある日突然KYCを求めるようになる可能性は十分あります。それが海外取引所で、ご自身がパスポートを持っていない場合、パスポートの申請から始めなければなりません。

このように正しく運営している場合であっても資金の出金が停止するリスクはたくさん存在します。

  資産管理は自己責任となりますので、自分がどの国のどんな会社が経営している取引所で何の銘柄を保有しているのかは最低限把握しておきましょう。 

 

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