本日、台北で開催されている「Asia Blockchain Summit」でのプレゼンテーションで、BinanceのCEOであるChangpeng Zhao氏は、Binanceの先物取引「Binance Futures」の発表を行いました。
まだ正式なオープン日は決まってないですが、証拠金取引は7月11日くらいに全てのユーザーに公開され、そこから1週間後にテストを開始するそうです。
このプラットフォームは最大20倍のレバレッジでBTC / USDTのペアで取引ができ、今後はより多くの通貨ペアとより高いレバレッジが追加されるとのことですが、Binanceが6月2日に発表したDEXと証拠金取引の制限対象リストに日本が含まれているので、先物取引も利用できない可能性があります。
すでにアメリカでは、暗号資産のデリバティブ商品を提供している「LedgerX」と、機関投資家向けの暗号資産取引所「ErisX」の2社が米商品先物取引委員会(CFTC)から認可を得て現物決済のビットコイン先物を提供することが可能となっています。
さらに、インターコンチネンタル取引所が設立した「Bakkt」も現物決済による先物取引のテストを行う予定だと発表しているので、今後は暗号資産市場が活発化していきそうです。

大手海外暗号資産取引所バイナンスの新規サービスリリースが止まりません。それだけ今の市場はアクセルを踏む価値があると判断しているのでしょう。
今回スタートするのはバイナンスが提供する暗号資産の先物取引。
実はすでにいくつかの取引所では暗号資産の先物取引は存在するのですが、明確な発表もなく行う事が多く、非常に不信感がある取引でした。
例えば、先物取引なので現物価格とある程度リンクするはずですが、非常に乖離した価格で先物価格が表示されることが良く起きておりました。
そのような 業界の不健全な部分も大手であるバイナンスが参入することで一気に是正されるでしょう。
そして、金融市場ではビットコインの先物取引だけが始まりつつありますが、他の暗号資産はまだ当分先になる見込みです。暗号資産市場をよく理解しているバイナンスであれば、 複数のメジャー暗号資産銘柄の先物を展開することも期待ができます。
自社でできることは全て行うというバイナンスの勢いはとても好感が持てます。