韓国の暗号資産取引所の9割以上が経営破綻の可能性が!?

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韓国メディアのBusiness Koreaによると、韓国国内の暗号資産取引所の97%が、取引量が十分でないことと、FATFのガイダンスにより韓国国内の金融システムを理由に経営破綻になる可能性があることがわかりました。

世界の取引量で見るとトップ100の中に韓国の取引所は4つほどしか入っておらず、Business Koreaは国内の暗号資産取引所が次々と閉鎖していることも伝えています。

2019年3月20日にCoinbinが幹部の横領により293億ウォンもの負債を抱え破産し、事業が停止となっています。また、2019年1月19日にはCoinnestが誤って640万ウォン相当の暗号資産をユーザーに配布してしまい、規制当局から管理不十分と見なされ業務停止から閉鎖を発表しています。

最近だと、Prixbitが事業停止を発表しました。理由は資金不足とネガティブな影響により、体制の立て直しができず営業が不可能になりました。

韓国の取引所は他国と比べてハッキング被害が多いです。

大手取引所であるBithumbは過去に2回もハッキング攻撃を受け資金が流出していますし、韓国最大の取引所のUpBitはフィッシングEメールを送信するサイバー攻撃を仕掛けられました。

セキュリティと業務管理の甘さからユーザーが取引所に対しての不信感から取引所離れが起き、さらにFATFのマネーロンダリング対策やテロ資金供与対策、詐欺対策のガイダンスにより、主要となる4つの取引所、UPbit、Bithumb、Korbit、Coinone以外の取引所は銀行との新しい厳格な契約を継続できていないことから、次々と閉鎖に追い込まれています。

 

伊藤健次
このニュース、 伊藤が解説します。

 

韓国経済の不安定も重なり、韓国暗号資産取引ビジネスに不況の波が来ております。

もともと構造的にも暗号資産取引所は縮小していく流れがやむを得なかったのですが、ここ最近の外部環境から一気に加速した印象です。

まず、韓国経済が落ち込んできており、今の暗号資産市場ではローカルユーザーの取り込みが中心となっており、韓国居住者の十分な市場参加者が減るという点で環境の悪化があります。

もう一つは、暗号資産市場におけるビットコインドミナンスの異常な上昇です。

ビットコインドミナンスの上昇により、市場ユーザーはビットコインを中心とした売買に切り替わります。すると、多くの銘柄の通貨ペアの売買益や新規銘柄上場の上場益が中心であった取引所のビジネスはほとんど収益ポイントが無くなり、事業の継続が難しくなります。

 この韓国で起きている一連の流れは、日本も対岸の火事ではなく近い将来必ず課題となります。 

すでに国内の取引所も統廃合は起きております。

いま一度、ご自身の保有している取引所口座のアカウントは見直しをかけた方が良いでしょう。

 

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