デモにより香港の一部の銀行でサービスが停止。加えてビットコインの取引高が急増

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6月から続いている香港のデモは、香港の政府がデモ隊の覆面を禁止する「緊急状況規則条例」を決めたことへの反発により暴動が過激化し、香港の一部の銀行でサービスが停止しています。

これは香港の中央銀行に当たる香港金融管理局が発表したもので、デモ隊が鉄道駅や銀行への放火や破壊行為により、支店によってサービスを中止している銀行があるため、店舗を利用する代わりにネットバンキングやATMを利用するように注意を促しました。

この影響からか、香港の暗号資産取引所のLocalBitcoinsの取引高が急増しているようで、過去3番目の取引量となっています。

最も高かった時は暗号資産市場のバブルと言われる時期、2017年12月に153万ドル。続いて2018年1月に151万ドルが記録されており、先週の10月2日に142万ドルを記録しました。

香港は、政治的緊張の悪化の中で「50年以上で最悪の不安」を目の当たりにしてきました。抗議者たちは、犯罪で有罪判決を受けた人々の中国本土と台湾への身柄引き渡しを許可する可能性のある法案に一般大衆が反対し始めた6月からデモ行為を行っており、法案は撤回されたものの、依然デモ活動はまだ進行中です。

国際金融センターとしてアジア圏でトップの地位を築いた香港ですが、今回のデモは経済に深刻な影響を与えており、外資系の金融機関は香港を離れる動きが見られ、ライバルであるシンガポールへの移転が進むと金融面でも競争力の低下は避けられません。

香港の金融危機と、「緊急状況規則条例」によって住民の資本に規制がかかる懸念から、資産の逃避先にビットコインが選ばれているのではないでしょうか。

 

伊藤健次
このニュース、 伊藤が解説します。

 

香港のデモはまだまだ予断を許さない状況が続きます。

日本は平和ボケと言われるほど安定した社会が続いており、海外のデモなどをニュースで見てもなかなか自分のこととしてとらえることは難しいです。

今の香港では外に出歩くことも危険が伴い、店舗や銀行が十分に機能していない状況が発生しております。

このような場合に資産の担保先として有効なのが国家の経済状況に影響しない「金(GOLD)」の存在です。

歴史的な国際情勢不安が後押しし金(GOLD)価格は高値を更新中です。

この影響はビットコインにも恩恵をもたらしております。

ビットコインが市場に誕生した当初は、デジタルゴールドともてはやされておりましたが、その後は、投資商品として価格の乱高下が頻繁に起きるようになり、資産担保としてのニーズを満たさなくなりました。

ここにきて、再びデジタルゴールドと呼べるようなニーズが復活してきております。

ビットコインは誕生からずっと変わりませんが、置かれた環境によりビットコインの評価は大きく変わります。

2020年も新しいビットコインのニーズが間違いなく誕生します。

足元の情報だけで判断すると正しい予想が難しくなります。常に未来を意識して市場と向き合いましょう。

 

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