仮想通貨

ビットコイン（Bitcoin）牙城の崩壊！混沌の戦国時代へ突入か　～民主主義通貨時代到来の遅延～

2017.11.20

ビットコイン（Bitcoin、BTC）と暗号資産市場が、2017年11月に「激変」したことに気づきましたでしょうか？
これまでほとんど全ての暗号資産の銘柄の値段がビットコインによって左右されていたのが、今月初めてアルトコインによってビットコインの値段が動かされたのです。これから暗号資産戦国時代の開始のゴングが鳴らされたのです。

https://sites.google.com/site/itsalwayshereandnow/nogaku-accomplished-entertainment/Donald-Keene_Twenty-Plays-of-the-Noh-Theatre_Columbia-University-Press-1970_/Kanehira-makishuramono__Foreword-by-Donald-Keene-1970_
それも、ビットコインからハードフォーク（HF）して分裂したビットコインキャッシュ（Bitcoin Cash、BCH）によるものでした。いわばビットコインが自ら生んだ自分の子分にその地位を脅かされたのです。
市場では、BCHがBTCに取って代わり、暗号資産のトップになるとまでささやかれ、混沌としていました。
Ethereum開発者のビタリック・ブテリンもBCHがBTCに取って代わる可能性を示唆していました。

大混乱のビットコイン市場

これは実は暗号資産市場では革命的なことで、暗号資産業界の信用が一瞬にして吹き飛びかねない事件でした。これまでBTCの価格を引き下げる要因になる通貨はほとんどありませんでしたが、BCHは11月に明らかにBTCと価格の引き合い合戦をやって見せました。
この相場で短期トレーダーは、ハッシュ難易度、マイニング難易度、マイニング報酬利益率を見ているだけで勝てる相場でした。
完全なるマーケット構造の変革が起きたのです。
BTCはこれまで法定通貨でいうとUSDのような役目をしていましたが、急にUSDを脅かす国が台頭してきて、USDが叩き売られるといった状態になっています。
市場が絶対王者BTCの信用を疑い、他の通貨に逃げ込むという信用力に問題が発生したのです。
BTC信用力は暗号資産の信用力と言っても過言ではないため、一時的かもしれませんが、結果として暗号資産全体の信用力を失うこととなりました。

ビットコインキャッシュ（Bitcoin Cash）は基軸通貨になるのか？

ここまで勢力を伸ばしているBCHはBTCにとって代わることはあるのか？私はないと思っています。なぜなら、現状のBCHは中央集権デジタル通貨で、暗号資産本来のコンセプトである、管理者のいない民主主義通貨ではないからです。
BCHはジハン・ウー（Jihan Wu）とその他数人に支配されており、「ジハンコイン」とまで呼ばれています。要するに、BCHは数人の意思により、価格操作が簡単にできてしまう通貨であるのです。BCHは中国のコインと言っても良いでしょう。
ビットコイン・ジーザス（神）と呼ばれるロジャー・バーも大量のBTCをBCHに乗り換える「ロジャー砲」なるものが放たれると恐れられています。

ビットコインキャッシュについて詳しくはこちらから

どうなるこれからの暗号資産？

2017年11月までは、ビットコインの価格高騰により、暗号資産の重要性が価格に表れている状況であったと思います。しかし、現状のビットコインは「金」状態と化しています。
今は「デジタルゴールド」の時代で、ここを抜け出さなければ次のステップへはいけません。ビットコインを日常で使用する機会の創出が必須です。
今後、ビットコインや暗号資産が生き残る方法は、ハードフォークでユーザビリティを高めていくであったり、システムアップデートをしていくのが成功法と考えられます。

暗号資産を世界中の人が使うようになるために

現状の暗号資産は、投資商品になってしまっています。
今後の暗号資産で必要なことはこれらで、ここを押さえておかないと、「チューリップバブル」の再来となってしまう可能性があります。
価格変動で遊んでいても暗号資産は広がって行きません。
1.　基軸暗号資産（ビットコイン？）価値の保存
2.　基軸通貨による評価軸の存在
3.　通貨としての使用
4.　送金が安価で早い

結論としては、最終的には暗号資産又はデジタル通貨が日常で使われる未来が待っていると考えています。しかし、その未来に法定通貨を支配する「ロスチャイルド家」「ロックフェラー家」に代わる、「ウー家」「ブテリン家」「ナカモト家」があっては、本当の意味での民主主義通貨時代が訪ずれるのはまだまだ先の話になってしまうでしょう。