
世界最大の暗号資産取引所Binanceの日本法人として2023年8月に本格始動したBinance Japan(バイナンスジャパン)。国内最多水準の66銘柄、PayPay連携、ローンチプールなど、他の国内取引所にはない特徴を数多く備えています。
本記事では、Binance Japanの基本情報から特徴、手数料、メリット・デメリット、口座開設方法まで、取引所選びに必要な情報を網羅的に解説します。

Binance Japan(バイナンスジャパン)とは
Binance Japanは、世界180ヶ国以上で2.9億人以上のユーザーを抱える世界最大の暗号資産取引所Binanceの日本法人です。
2022年11月にBinanceが国内の登録業者「株式会社サクラエクスチェンジビットコイン(SEBC)」を買収したことをきっかけに、2023年8月から日本国内向けサービスを本格開始しました。
さらに2025年10月には、日本最大級の決済サービスを提供するPayPay株式会社と資本業務提携を締結。PayPayが株式40%を取得して筆頭株主となり、日本の暗号資産市場における独自のポジションを築きつつあります。
Binance Japanの基本情報
| 項目 | 内容 |
| 正式名称 | Binance Japan株式会社 |
| サービス開始 | 2023年8月1日 |
| 暗号資産交換業登録番号 | 関東財務局長 第00031号 |
| 加入協会 | 日本暗号資産取引業協会(JVCEA) |
| 親会社 | Binance |
| 筆頭株主 | PayPay株式会社(株式40%保有) |
| 取扱銘柄数 | 66銘柄(2026年7月時点) |
| JPY板取引対応 | 26銘柄 |
Binance Japanの5つの特徴

Binance Japanが他の国内取引所と一線を画す特徴は、大きく分けて5つあります。ここでは、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
1. 国内最多水準となる66銘柄の取扱い
Binance Japanの最大の強みは、2026年7月時点で66銘柄という国内トップ水準の取扱数です。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といったメジャー銘柄はもちろん、ソラナ(SOL)、リップル(XRP)、ドージコイン(DOGE)などの人気アルトコインまで幅広くカバーしています。
注目すべきは、他の国内取引所では取り扱いの少ない新興銘柄が豊富に揃っている点です。PEPEやNEIRO、TRUMPといったミームコイン、TAOやFETといったAI関連銘柄など、話題性の高いトークンにいち早くアクセスできます。
国内取引所だけで多様なポートフォリオを構築したい投資家にとって、これは大きな魅力となるでしょう。
2. PayPayマネーとの直接連携
2025年10月のPayPayとの資本業務提携を経て、同年11月に開始されたPayPayマネー連携サービスは、Binance Japan独自の大きな特徴です。国内で7,000万人以上が利用するPayPayのアカウントを通じて、PayPayマネーやPayPayポイントで直接暗号資産を購入できます。
購入は1,000円という少額から可能で、24時間365日いつでも取引できるため、日常的な決済感覚で気軽に暗号資産投資を始められます。
また、売却した暗号資産の代金をPayPayマネーとしてPayPay残高にチャージできるため、暗号資産と日常決済がシームレスにつながる点も画期的です。
銀行振込の手間なく取引を始められることから、特に初心者にとって心理的なハードルが大幅に下がる仕組みといえます。
3. グローバルBinanceの圧倒的な流動性と技術基盤
Binance Japanは、世界180ヶ国以上・2.9億人以上のユーザーを抱える世界最大の暗号資産取引所Binanceの日本法人です。そのため、グローバル版で培われた圧倒的な流動性と技術基盤をそのまま日本市場でも活用できます。
流動性が高いということは、大口注文でも価格が急激に動きにくく、希望価格に近い水準で約定しやすいことを意味します。また、グローバル版で長年磨かれてきた取引システムは処理速度が高速で、価格変動の激しい相場でもストレスなく取引が可能です。
UI/UXもグローバル基準の洗練されたデザインで、PCブラウザ・スマホアプリともに直感的な操作性を実現しています。
4. ローンチプールなどグローバル版譲りの独自サービス
Binance Japanでは、グローバル版Binanceで実績のある独自サービス「ローンチプール(Launchpool)」を利用できます。ローンチプールとは、BNBなどの暗号資産をステーキング・ロックアップすることで、Binanceが厳選した新規プロジェクトのトークンを報酬として受け取れる仕組みです。
追加投資は不要で、保有しているBNBをロックアップするだけで新規プロジェクトのトークンを獲得できるため、他の国内取引所にはない収益機会が得られます。
グローバル版では2020年から運用実績があり、これまで数多くの有望プロジェクトが本サービスを通じて配布されてきました。
さらに、Binance独自トークンであるBNBを国内で唯一取り扱っているため、このサービスを最大限に活用できるのはBinance Japanならではの特権といえます。
5. 金融庁登録済みの正規交換業者としての安心感
Binance Japanは、関東財務局長 第00031号として金融庁に正式登録された暗号資産交換業者です。日本暗号資産取引業協会(JVCEA)にも加入しており、日本の法規制に完全準拠して運営されています。
顧客資産は日本の法律に基づいて分別管理され、その100%がインターネットから隔離されたコールドウォレットに保管されているため、ハッキングなどの不正アクセスリスクも最小限に抑えられています。
海外取引所を利用する際に懸念される法的リスクや税務上の複雑さを気にすることなく、Binanceブランドのサービスを日本円で安心して利用できる点は、多くの日本人ユーザーにとって大きな安心材料となるでしょう。
Binance Japanの取扱銘柄
Binance Japanの取扱銘柄数は66銘柄と国内トップ水準です。
BTC・ETH・SOL・DOGE・XRP・ADAといったメジャー銘柄に加え、特筆すべきはBinance独自トークンのBNBを国内で唯一取り扱っている点です。
BNBはDeFiやNFT、ローンチプールへの参加などグローバルBinanceエコシステム全体で活用されるトークンであり、これを日本円で購入できるのは大きな優位性といえます。
PEPE・NEIRO・TRUMPといったミームコインや、TAO・FETといったAI関連銘柄など、国内他社では取り扱いの少ない新興銘柄も豊富です。
Binance Japanの手数料体系
| 項目 | 手数料 |
| 取引所(板取引) | メイカー0.1% / テイカー0.1% |
| 販売所(コンバート) | 無料(スプレッドが実質コスト) |
| 日本円入金 | 無料 |
| 日本円出金 | 150円 |
| PayPay入金 | 無料 |
| PayPay出金 | 110円 |
| 口座開設・維持費 | 無料 |
注目すべきは日本円の出金手数料です。多くの国内取引所が770円程度に設定しているのに対し、Binance Japanは150円と大幅に安く、頻繁に出金するユーザーには大きなコストメリットがあります。
板取引の手数料はメイカー・テイカーともに0.1%で、BNBを保有していれば追加割引も適用されます。
Binance Japanの主なサービス
Binance Japanは現物取引を中心に、多彩なサービスを提供しています。
現物取引は、ユーザー同士の注文をマッチングする板取引と、Binance Japanが提示する価格で売買する販売所(コンバート)の2種類が用意されています。
PayPayマネー連携は2025年11月に開始された目玉サービスで、PayPayマネーやPayPayポイントを使って1,000円から販売所で購入可能。売却代金をPayPay残高にチャージすることもできます。ただし、対象は販売所のみで板取引には利用できません。
Binance Japanの注意点

魅力の多いBinance Japanですが、利用にあたって押さえておくべき注意点も存在します。ここでは主な4つのデメリットについて詳しく解説します。
1. 日本国内でのサービス歴が比較的浅い
Binance Japanが日本国内でサービスを開始したのは2023年8月であり、10年以上の運営実績を持つbitFlyerやCoincheckといった老舗の国内取引所と比較すると、まだ歴史が浅いのは事実です。長期的な運営実績や国内での障害対応履歴、顧客サポートの蓄積といった観点では、老舗取引所に一日の長があるといえるでしょう。
ただし、親会社であるBinance自体は2017年から世界最大級の暗号資産取引所として運営されており、グローバル全体では十分な実績を持っています。金融庁登録済みの正規交換業者として日本の法規制にも準拠しているため、信頼性そのものに大きな懸念があるわけではありません。
2. レバレッジ取引・先物取引が未提供
Binance Japanでは現時点で、レバレッジ取引や先物取引などのデリバティブ取引が一切提供されていません。少ない資金で大きなポジションを取りたいトレーダーや、価格下落局面でも利益を狙いたいユーザーにとっては、大きな制約となります。
将来的には国内法に準拠した形でのデリバティブサービス提供が検討されているものの、開始時期は現時点で未定です。
一方、現物取引を中心に長期保有や積立を行いたい投資家であれば、この点はデメリットになりにくいでしょう。
3. PayPay連携は販売所のみで板取引には非対応
Binance Japan独自の魅力であるPayPay連携ですが、利用できるのは販売所(コンバート)のみで、板取引には対応していません。販売所は操作がシンプルでわかりやすい反面、売値と買値の差であるスプレッドが実質的な取引コストとして発生します。
そのため、PayPayマネーで暗号資産を購入した場合、板取引と比較すると割高なコストを負担することになる可能性があります。少額で気軽に始めたい初心者にはPayPay連携が便利ですが、取引コストを重視する中上級者や頻繁に売買を行うトレーダーは、銀行振込などで日本円を入金し板取引を利用するのが基本戦略となります。
4. 保有報酬型のステーキング非対応と資産ロックのリスク
多くの国内取引所が提供している「保有報酬型ステーキング」(対象銘柄を保有しているだけで報酬が得られるサービス)は、Binance Japanでは提供されていません。
代替として「シンプル・アーン(貸暗号資産)」や「ローンチプール」といった収益機会は用意されていますが、いずれも資産のロックアップが必要です。
Binance Japanの口座開設の方法
Binance Japanの口座開設はスマートフォンで完結し、費用は無料です。マイナンバーカードによるオンライン本人確認(eKYC)を利用すれば、最短当日から取引を開始できます。
必要なものは、本人確認書類(マイナンバーカード推奨)、SMS受信可能な電話番号、メールアドレスの3点です。
- こちらからBinance Japanにアクセスする
- メールアドレスまたは電話番号の登録、
- 認証コードの入力、
- 個人情報の入力、
- 本人確認書類のアップロードと顔認証、
- 審査完了後に日本円を入金して取引開始、
という流れです。アプリのUIは分かりやすく設計されており、初めての方でも迷わず進められます。

まとめ
Binance Japan(バイナンスジャパン)は、世界最大の暗号資産取引所Binanceの日本法人として、国内市場に独自のポジションを築きつつある取引所です。国内最多水準の66銘柄、PayPayマネーを活用した1,000円からの手軽な購入、グローバルBinanceの流動性やローンチプールなど、他社にはない明確な差別化ポイントを備えています。
一方でレバレッジ取引は未提供であり、デリバティブ取引を重視するユーザーには物足りなさを感じるかもしれません。総じて、Binance Japanは「現物取引を中心に幅広い銘柄へアクセスしたい投資家」「PayPay連携で気軽に暗号資産投資を始めたい初心者」に特に適した取引所と言えるでしょう。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の暗号資産や取引所への投資を推奨するものではありません。暗号資産投資には価格変動リスクがあります。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
