仮想通貨

暗号資産の情報を集めるにはどうしたらいいの？効率よく情報を得て未来を予測する方法

2018.03.19

暗号資産に限らず、何をするにも「情報」は大切ですね。
限られた範囲の情報に頼ってしまえば、もし仮に誤った情報が流れてきても信じざるを得ません。
今回は暗号資産に特化してその情報収集の手法をおさらいするとともに、
「情報弱者」にならないようにはどうしたらいいのか？について勉強していきたいと思います。

2018年版、暗号資産の情報はこうやって取れ！

2017年末に比べ、2018年に入ってからはあまり景気のいいニュースが入ってこない日々が続いています。
各国の規制も相次ぎ、日本の取引所コインチェックもハッキング被害に遭いました。
いわゆる「出川組」がみな損をしてしまい、市場参加者の多くを占める初心者層は暗号資産に対して懐疑的になってしまっています。
ここから投資で利益を上げていくためには情報の取り方が重要になってくるでしょう。
急激な上昇トレンドが終わり、新たなフェーズに移った2018年版の情報取集の方法をご紹介します。
ここで取り上げる手段は主に
・Twitter
・コミュニティ
・WEBサイト
・人に聞く
・書籍を読む
の5つです。
以下はそれぞれの特徴を簡単にまとめた表です。

最短最速で情報を取るにはTwitterが命

私たちに身近な存在であるTwitterは最短最速で情報を集めるのにもっとも適しています。
緊急地震速報など、日頃からもっとも拡散力が高いのはご存知の通りでしょう。
暗号資産に関する情報を提供しているサイトを運営されている方はTwitterでも発信をしていることがほとんどです。
また、人気のあるアカウントであれば、一つのつぶやきだけで大きく市場を動かすこともあります。
株やFXから暗号資産に参入してきた方であれば、チャートから相場を読むテクニカル分析を通して投資に役立つアドバイスをリアルタイムで流していたりもします。
ビットコインについて知りたい時など、特定のことを探すならばハッシュタグ検索が有効になってきます。
リップルについて検索をかけるなら、「♯リップル」「♯Ripple」「♯XRP」のようになります。
たくさんある暗号資産のうち特定の銘柄（リップルなど）について調べたいのであれば、ドルタグ検索が良いでしょう。
リップルの通貨単位はXRPですので、「$XRP」と検索をかければ類似情報が簡単に見られるようになっています。
非常に手軽に使えるということから、嘘が紛れ込んでしまうこともある一方、即時性は抜群のツールと言えます。
「オススメTwitterアカウントまとめ！秒速で暗号資産情報をつかんで投資に活かそう」も参照してください。

裏情報が欲しければコミュニティが優秀

非公開の情報を得て投資に生かす上で、コミュニティへの参加は大いに有効な手段であります。
コミュニティではTwitterなどの即時性の高い情報をある程度まとめてわかりやすく教えてくれます。
その分数日のタイムラグがあったりもしますが、暗号資産に詳しい人によるピックアップは大変ありがたいものです。
入会に数万円するものもあれば、無料で所属できるものもあります。
特に有料コミュニティに加入すると、海外の状況をいち早く知ることができるなど、無料では得られないようなコアな情報を流してもらえることがあります。
暗号資産は全世界的なものであるため、諸国の政府当局の方針によって価格が大きく左右されるものです。
コミュニティを選ぶ際に見るべきポイントとして
・参加人数がどれくらいいるのか
・運営者はどんな通貨や団体を担いでいるのか
　（リップルばかりを推して、それ以外の情報は少ないことがある。リップルを特に応援したいのなら、こうしたコミュニティへの参加は大いに良い。）
・主にどのような情報を発信しているのか（トレード、ICO、銘柄分析など）
・参加者がどの程度コミュニケーションを取りやすい環境なのか
などが挙げられます。
また、裏情報を手に入れることはもちろん、暗号資産についてわからないことなどがあった時に相談する場としても使うことができます。

正しい情報はWEBサイトで学べ

きちんとした裏付けがある情報を得たい時は、有名なWEBサイトを訪ねると良いでしょう。
サイトの記事はグーグルの検索エンジンによって上位に現れるまでに数週間かかることもありますが、ネット上に溢れかえっている情報を整理した上で公開されています。
検索をかける時には「NEM ハッキング　原因」などのように複数単語を並べて入力すると関連するサイト記事が列挙されます。
また検索バーへ入力する順番を替えると、異なる検索結果が現れることがあります。
先ほどの例であれば「ハッキング　NEM 原因」と打ち込むと、上位に表示される記事が変わったりします。

中には信用のできないサイトもあるので、複数の記事をチェックして中立的な立場から取り上げているものを読むことをオススメします。
しかし信用度の高いサイトとはいえ、必ずしも100%正しいことで埋められているわけではありません。
同じような事柄について書かれている記事が他にあるならば、複数の記事を読み比べてみるべきでしょう。

疑問が残れば詳しい人に会いに行け

ここまでTwitter、コミュニティ、情報サイトといった方法を紹介してきましたが、もっとも情報のニュアンスを正確に理解できるのは、やはり人に会うことです。
暗号資産に限らず、どのような分野でも人に教わることが自分自身にとっては一番効果的なはずです。
直接会うことが叶わなくても、界隈の有名人などにダイレクトメールなどで接触することは可能です。
今の時代は接点を持つ方法がたくさんあります。
それこそ所属しているコミュニティの管理人の方に個別で問い合わせてみるのも良いでしょう。

書籍を参照してみる

ここまで挙げてきたツールに比べると格段に即時性は劣りますが、時間をかけて編集されている書籍は体系的に学ぶ上で大いに良いものであると思います。
書籍にはハードカバーのしっかりとしたものから週刊誌まで多くの種類があります。
ここではそれぞれの特徴や傾向を簡潔にまとめておきます。
経済誌は世論的な観点から、市場参加者というよりはもっと大衆的な視点で市場を分析していることが多い印象があります。
中立的な立場を謳っていても、世論の風潮に沿うような表現が使われているので注意が必要です。
投資誌は投資を促うような書き方をしています。
いわゆる「買い煽り」をする表現が多いので、参考にする際には本質をしっかりと見極める目が読者に求められます。
単行本として店頭に並んでいる本は顧客ターゲットを踏まえて、ビジネス寄りの内容のものが多数を占めています。
暗号資産そのものではなく、その革新的なイノベーションをどのように利用していくのかにフォーカスすることで共感を得る狙いがあるようです。
技術的な面に特化してある書籍は投機的な話が除かれているため、仕組みを純粋に勉強したいときに役立ちます。
他のツールよりも正確性に長けていることが最大のメリットと言えるでしょう。

TPOに合わせた情報収集をしよう

「情報取集」と一口に言っても、シチュエーションは様々あるかと思います。
文字通りTPO（時・場所・状況）に合わせて、多くのツールを使い分けてみてはいかがでしょう。
ここで取り上げる情報の種類は
・基礎的な情報
・トレード情報
・ICO情報
・市場の動向や技術に関する情報
の4点です。

基礎的な情報はWEBサイトで収集

普遍的な情報についてはインターネット上のサイトを検索すれば、まとまっている記事が見つかることが多いでしょう。
初心者の方であれば、「ビットコインとは」「ブロックチェーンとは」と疑問に思うはずです。
ニュース性の高い情報ではなく、こうした概念などについての知識はサイトでしっかりと順序立てて説明されている記事を読むことが一番良いかと思います。
次の項ではトレード情報を集めるのにTwitterを推奨していますが、トレードに関する基礎知識であればやはりWEBサイトを参照するべきです。
しかし、暗号資産のトレードについてはまだまだ情報は少ないので、株やFXなどの伝統的な金融商品についてまとめている記事を読むと良いでしょう。
特に通貨ペアの交換によって差益を得るFXの知識は同じ「通貨」である暗号資産に通じるところがあります。
その際には「FX トレード　基礎知識」などのように検索をしてみてください。

トレード情報はTwitterにて収集

実際に暗号資産への投資をしていて、かつ頻繁に売買をするというのであれば、そうしたトレード情報はTwitterから得るのが良いでしょう。
どのような金融商品であっても価格変動は起こり、それは一過性のものであります。
特に暗号資産のボラティリティ（価格変動率）は非常に高く、極めて短時間の間に大きく相場が変わってしまいます。
そうしたリアルタイムの情報を得ていくには、Twitterがかなり重宝します。
WEBサイトで得ていく基礎知識とは打って変わり、実際にトレードで稼いでいくにはこちらが役に立ちます。
発信者の多くはチャートの画面を載せて、解説コメントを添えてくれています。
例えばチャートに支持線や抵抗線を引いて、次の値動きにどのように対処（買い・売り・見送りなど）すべきかを示すなどのアドバイスがあります。
「90万円を超えると買いが集まりやすくなるでしょう」といった具合です。
そうすれば実際の場面ごとに手の打ち方がわかり、投資成績を上げるだけでなく、チャートパターンを勉強することにも確かな効果が得られます。
テクニカルに限らず、相場を大きく動かす材料となるファンダメンタルズ情報を得ることにも力を発揮してくれるツールですね。

ICO情報はコミュニティにて収集

企業や団体が独自の暗号資産を作り、資金調達をするICOが最近流行っていますね。
しかし詐欺案件も多く、投資家にとって優良ICOを見極めるのは非常に困難なものであります。
一定の信頼がおける案件だけに絞られた情報を求めるならば、コミュニティに入会することをオススメします。
不特定多数の人からの余計な情報を排除することができる他、入会者限定でプレセールに資金を投入できるなどのオプションがあったりもします。

特にICOへの参加が簡単というのは大きなメリットとなることが多いですね。
ICOへの参加は誰もが一度は興味を持ちますが、手続きの煩雑さから一歩踏み出せないことがあります。
そうしたトータルサポートも受けられて、他のメンバーも一緒に参加するのであれば、初心者にとっては心強いはずです。
無料コミュニティでもICO情報は数多く流れてくるので、試しに入ってみてはいかがでしょう。

市場の動向や技術を学ぶには書籍で勉強

大局的な視点で市場を捉えたり、暗号資産について投資ではなく技術的な側面から学びたいという方には、書籍を読むことをオススメします。
前者であれば経済や資本主義の歴史と絡めたこの一大ブームを俯瞰して見ることに大いに役立つでしょう。
また著名な学者によるものであれば、なおさらそれは客観的な意見を取り入れることに寄与します。
後者は投資を煽るような文言が除かれていることが多く、集中してシステムにフォーカスした学習をする助けとなります。

未来予測は過去の情報が命

これからの暗号資産市場を予想していく上で、大切となるのが過去のデータを振り返ってみることです。
十分な流動性を確保できていないことや当初想定されていた決済手段としての普及が進んでいないことから、先を見通すことは難しいものです。
ここでは
・歴史を振り返ることの重要性
・暗号資産は毎年似た値動きをしていること
・ビットコインとアルトコインの関係性
について取り上げています。

歴史は繰り返すものである

暗号資産やブロックチェーンという概念は新しいものであり、今後について予測することは非常に難しいものです。
しかしそれを利用していくのは人間であり、新しいイノベーションであっても過去と同じように人の心理の総体によって方向性が定まっていきます。
未来を予測するときこそ過去から学ぶことが大切ではないでしょうか。
例えば直近であればスマートフォンやインターネットの普及が参考になるはずです。
ツールを問わず、過去を振り返って新しいモノの発展を学び直すことが未来予測をより正確にすると考えます。

毎年似たような値動きを見せている暗号資産市場

2017年末にかけてビットコインやリップルなどが異常な価格高騰をしました。
ここで一つ大きな事実があります。
価格こそ違えど、2016年と2017年は年間を通しての価格変動推移がほとんど同じ形をしているのです。
つまり 2018年4月の相場を予想していくならば、2016年・2017年の4月のチャートが大いに参考になるということになるでしょう。
現在は低空飛行が続く市場ですが、これも例年に近い状態であると言えます。
必ずしも同じようにとはいきませんが、5月〜6月をメドに再び上昇の兆しを見せるとの見解もあります。

ビットコインとアルトコインの関係性

ビットコインとアルトコインの値動きには一定の相関関係が見受けられることがあります。
ビットコイン価格が上昇すればアルトコインが軒並み下落するほか、もっと細かい視点で見ると、ビットコインの上昇に比例してビットコインキャッシュが下落していたことも確認されています。
これらのように、市場で繰り返し起きている相場変動のパターンを探ってみると、意外な発見があるものです。
そうした一種の現象とも言えるようなことにはファンダメンタルズを分析していくと合理的な説明ができたりします。
なぜ価格が上がるのか・下がるのかを調べていくとより相場が読めるようになっていくでしょう。

損をしない体質を作るには満遍なく情報を取ることが最も大切

以上、ここまで様々なツール、それを利用するシチュエーションを紹介してきました。
大事なのは情報源を限定しないことです。
偏ったところからしか情報を集めていると、全体像を見誤ってしまうことに繋がりかねません。
あまり多すぎて迷うのも問題ですが、一つの事柄に対して複数の見解を参考にして判断していくことが大切でしょう。
特に投資で結果を出していきたいのであれば、満遍なく見渡して捉え、損をしない戦略を立てていきたいですね。