安全なICOの見分け方、正しい情報の取得の仕方

2017.10.23

暗号資産の信用性はどこにあるか？

詐欺暗号資産はSCAM(詐欺)という表現をします。暗号資産やICOは夢も大きいですが、その分SCAMの戦いにも備えなければいけません。
そもそも、ビットコインの信用力はどこから来ているのか？
それは、誰にもコントロールされることなく、公開されているルールに基づいて流通しているからに他なりません。
ビットコインは分散型の暗号通貨で、中央の発行主体がなく、恣意的にコントロールできないところに最大の価値があります。勝手に発行量を増やせない、ブロックチェーンにより勝手にルールを変えられない、誰も流通を制限できない。これらの条件を破る暗号資産に出会ったら、まずは詐欺ではないかを疑ってください。

詐欺通貨を見分ける方法とは？

詐欺通貨を見分ける方法はいくつかありますが、特に下記3点はご注意ください

価格保証がある

価格保証と聞くと、ICOを始めたばかりの方は安心だと思うかもしれませんが、大きな落とし穴です。不動産投資も家賃保証をする業者は計画倒産をして逃げてしまう業者が多くあり、投資家は泣き寝入りするしかなく大損させられるのです。金融商品でも、値下がり保証で無リスクと説明するのは違法行為となります。投資はリスクがつきものです、逆に言うとリスクのない投資は詐欺の確立が一気に高まります。

買取保証がある

ICO後に売りたくなった場合は、買い取りに応じるということで、こちらもICO初心者の弱い心理を利用した悪質な詐欺文句です。
「本当に買い取ってくれた」という人がいるのも事実ですが、これが巧妙な手口で、買い取りはしてくれますが、高くて５０％程度までしか買い取りは行われないのが通常です。事業者は最初から５０％は買い取りすることを想定して売り、損を出すのはICOに入りたての投資家たちです。最初に詐欺通貨を買ってしまった投資家は2度とICO市場に戻って来ないでしょう。

日本だけで販売/ここだけで販売

基本的に、まともな暗号資産は全世界同時に販売しており、販売が限定的な必要がないのです。限定してしまうと、逆に事業者の資金調達金額が減り、デメリットしかありません。購入に対して何かしらの制限を設けているのは、全世界に公開出来ない後ろめたい事情があると疑うことが大事です。

詐欺コインの傾向がある特徴

詐欺コインの特徴を上げますので、ICOに参加したいと思っている方は、まず特定の銘柄の特徴を調査し、これらの特徴がないことを理解したうえで、参加するようにしましょう。成功をつかむには過去の詐欺事例からの教訓が一番わかりやすいです。
・発行量の上限や、現在の発行量が曖昧
・発行のルールが曖昧
・事業者の一存で無限に好きな時に発行
・事業者が価値を保証
・採掘者が存在しない
・市場がなく価格は事業者との相対取引
・発行体が買い取り保証
・「独占販売」など投機チャンスの強調

ICOの正しい情報の取得の仕方

ホワイトペーパーのチェック

ICOにおけるホワイトペーパーは、プロジェクトの概要やトークンの用途・売り出し方法などをまとめた資料になります。必ず作成しなければならないものではありませんが、出来るだけホワイトペーパーがある銘柄を選択しましょう。虚偽が書かれている可能性も考慮しておくことが必要で、前段で述べた詐欺コインの特徴に当てはまらないか確認してください。
英語でしか発行されない場合もあるので、翻訳サイトなどを使って熟読するようにしましょう。

サイトデザインのチェック

良いサービスを提供して、しっかりと投資家に投資をして頂こうと考えている事業家は、ICOコンテンツの顔となる、WEBサイトやロゴマーク、多言語、広告、プレスリリースと、細部に手を抜きません。チープな作りのWEBサイトを作る事業主は、ICOプランも抜けている可能性があります。

法人暗号資産サイト、ブログのチェック

実態の明らかでないICO案件の情報は、法人サイトでの情報は手薄になります。なぜならそのサイトで情報を得た投資家が損をした場合に、SNSやブログでそのサイトの悪評を書かれてしまう恐れがある為です。最大限トラブルを避けながらより有力な情報提供を行ない、長期でサイトユーザーを増やしたいので、ある程度精査された情報が提供されてきます。