USDTはこのまま使い続けて大丈夫? 今知っておきたいステーブルコイン最新事情 2026年7月9日

ステーブルコイン市場で新たな競争が始まりました。これまで圧倒的な存在だったUSDTにも、新たな競争環境が生まれつつあります。

これを独自のジャーナリズムで解説します。

伊藤健次
伊藤健次
このニュース、伊藤が解説します。

OUSD連合めぐり韓国企業が参加合意を否定/ストライプ傘下のブリッジ、EUでMiCAとEMIの認可取得 2026年7月9日

韓国メディアは、Open USD(OUSD)連合への韓国企業の参加について、一部で報じられた内容を否定したと報じました。一方で、Open USD構想そのものは世界的な企業連合として引き続き注目を集めています。

また、ストライプ傘下のBridgeはEUでMiCAおよび電子マネー機関(EMI)の認可を取得し、欧州市場でステーブルコイン事業を本格展開する方針を発表しました。

欧州ではMiCAに対応したステーブルコインの整備が進み、各地域で異なるルールに沿った競争が加速しています。

ステーブルコイン市場は「一強」から「使い分け」の時代へ

ステーブルコイン最大手といえば、テザー社が発行するUSDTです。

初心者の方が、最初に触るステーブルコインはUSDTであることが多いでしょう。USDTは米ドルのデジタル通貨です。

日本にはJPYCという日本円のデジタル通貨(仮想通貨ではない)があります。それでもUSDTが利用され続けてきた理由は、多くのプラットフォームが決済通貨として採用しているからです。

さて、そのUSDTの競合が同時多発的に現れました。欧州一丸となって取り組むユーロステーブルコイン。企業収益性を高めることを目的としたグローバル企業連合のOpen USD。

ユーザーが選ぶ基準は、スペックでも手数料でもありません。プラットフォームが採用するかどうかです。この視点で見ると、USDTは不利です。USDTは欧州では利用できなくなりました。また、USDTは企業へ直接収益を返す仕組みではありません。そのため、Open USDの方が良いと考える大企業は増えるでしょう。

USDTがなくなることはありません。しかし、USDTが不便になることはありそうです。

どのステーブルコインが正解という時代ではない

これまでWeb3市場は、取引所もウォレットもステーブルコインも「まずはこれ」という一つの定番がありました。

しかし今後は、その役割が相当細分化されていく見込みです。USDTは使い続けても問題ありません。ただし、使い続けられる場所がなくなるのであれば、無理に使い続けるのではなく、便利な方へどんどんシフトしていきましょう。

ニュースは、必ずしもすべてが正確とは限りません。また、誰が発言しているかによって、同じ事実でも意味は大きく変わります。そもそもニュースは、出来事の「一部」しか切り取って発信されないものです。

だからこそ、ニュースだけを材料に未来を断定すると、判断を誤りやすくなります。ただし、ニュースそのものが無価値なのではありません。読み手が、まだ読み方を知らないだけです。

無知は無能ではありません。ニュースの構造や背景を意識して読み解く練習を重ねれば、誰でも「今の情報」から「これから起きる流れ」を捉えられるようになります。このメディアでは、そのための視点と考え方を伝えていきます。

この記事を書いた人

伊藤健次

日本最大級の暗号通貨サイト【COIN OTAKU】編集長 1984年生まれ 静岡県出身 慶應義塾大学 大学院 経営管理研究科 ヘルスケアポリシー&マネジメント集中コース終了 株式会社ソクラテス 代表取締役 / 国内企業暗号資産事業顧問 / 暗号資産取引所アドバイザー / 暗号資産投資アナリスト / Fintechコンサルタント / 暗号資産非公式アーティスト /YouTuber テレビ東京WBS出演 テレビ東京モーニングサテライト出演 NHKおはよう日本出演 BS11 真相解説 仮想通貨NEWS!出演 その他各メディア取材、出演

関連記事

特集記事

ランキング
TOP
CLOSE