ビットコインが8万ドル台を回復し、米国のビットコインETFへの資金流入も再び強まっています。
一方で、ビットコインだけでなく金価格も高い水準にあり、米国の長期国債利回りも5%前後という異例の市場環境が続いています。なぜこれらの資産が同時に買われているのでしょうか。これを独自のジャーナリズムで解説します。

ビットコイン、8万ドル台回復-ETFへの資金流入で需要回復の兆し 2026年8月28日
ビットコインは8万ドルを再び上回りました。米エヌビディアの業績見通しを受けてAI関連投資への信頼感が回復し、テクノロジー株が上昇する中、ビットコインも上昇しています。
ブルームバーグの集計データによると、投資家は過去8営業日で米国のビットコインETFに26億ドル超を投じました。また、ビットコインは米暗号資産交換所コインベースで、バイナンスに対して約3カ月ぶりにプレミアム価格で取引されており、米国での需要が強まっている可能性が示されています。
一方、ビットゲット・ウォレットのリサーチアナリストは、ETFを通じた機関投資家の資金配分が戻りつつあるものの、米国の暗号資産交換所全般の需要は、まだ明確に強い水準には達していないとしています。
ビットコインと金の高騰が示す「米国信用の低下」
ビットコイン価格が急騰し、いよいよ8万ドルを突破しました。この理由を正確に説明できる方は少ないでしょう。そのため、なぜ価格が上昇しているのか分からないという不安定さが相場に残っております。
ビットコインだけでなく、金価格の高騰も顕著です。これらが表すのは、米国信用の低下です。これはAIバブルが弾けるという産業単位の話ではなく、これまでリスクフリーとしてきた米国のリスクを市場が意識し始めたということです。
高金利になれば、国債を買うという選択肢があります。例えば、金融資産だけで生活をするというFIRE生活が日本でも話題ですが、一般的なFIREルールは毎年総資産の4%を取り崩すというものです。
今は米国の30年国債利回りが5%を超える時代です。満期まで保有すれば米ドル建ての元本が償還され、年間5%前後の利回りを得られる米国債があります。これだけを見れば、非常に魅力的な投資先です。
それでも金やビットコインへ資金が流れていることは、米国債や米ドルのリスクを意識する動きの一つとして見ることができます。通常、国債金利が高い場面では、現物の金の価格は下げ圧力が大きくなります。
しかし、今は高い国債金利が続く中で、金の価格とビットコインの価格も高い水準にあります。米国債の払い出しは米国ドルです。米国ドルの価値が将来大きく毀損することを警戒し、米国ドルで利息を受け取るくらいだったら、金やビットコインの方がマシと考える動きも出ています。
滅多にない環境であるため、初めて経験している方も多く、市場参加者はどうすればいいのか分からないという状況です。このような不安定な市場には、トランプ砲という強いリーダーシップの発言がよく効きます。
ビットコイン8万ドルでも一般論が通用しない相場に注意
「米国が破綻する」「トランプ大統領が世界をコントロールしている」という陰謀論的な話ではなく、パニック相場に片足を突っ込んでいるという認識を持っておきましょう。
チャンスと捉える方もいますが、一般論が通用しないため、間違った行動をとっていなくても損をする可能性は高くなります。
ニュースは、必ずしもすべてが正確とは限りません。 また、誰が発言しているかによって、同じ事実でも意味は大きく変わります。 そもそもニュースは、出来事の「一部」しか切り取って発信されないものです。
だからこそ、ニュースだけを材料に未来を断定すると、判断を誤りやすくなります。 ただし、ニュースそのものが無価値なのではありません。 読み手が、まだ読み方を知らないだけです。
無知は無能ではありません。 ニュースの構造や背景を意識して読み解く練習を重ねれば、誰でも「今の情報」から「これから起きる流れ」を捉えられるようになります。 このメディアでは、そのための視点と考え方を伝えていきます。
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