エヌビディア好決算でも上がらない──市場は「何か」を疑い始めた

エヌビディアが市場予想を上回る好決算を発表しました。しかし、決算後の株価は時間外取引で軟調に推移し、AI関連株全体を大きく押し上げる展開にはなっていません。

好材料が出ても市場が素直に上昇しない背景には何があるのでしょうか。これを独自のジャーナリズムで解説します。

伊藤健次
伊藤健次
このニュース、 伊藤が解説します。

エヌビディア、力強い決算も時間外で軟調 AI投資の伸び鈍化に対する懸念を払拭できず=米国株個別 2026年8月27日

エヌビディアは2026年5~7月期の第2四半期決算を発表し、調整後1株利益は2.22ドル、売上高は962.2億ドルとなり、市場予想を上回りました。データセンター売上高も890.2億ドルと予想を上回っています。

8~10月期の第3四半期についても、市場予想を上回る売上高見通しを示しました。一方、好調な決算にもかかわらず時間外取引では株価が軟調に推移しています。

主力のデータセンター部門を中心にAI需要は堅調で、ジェンスン・フアンCEOは最新チップ「Vera Rubin」の本格生産にも言及しました。一方、市場ではAI投資の伸び鈍化や競争激化、中国市場などへの懸念も残っています。

エヌビディア好決算でも上がらない市場、次の焦点はFOMCへ

エヌビディアの決算が想像以上に好調でした。しかし、AI関連株まで大きく上昇させる勢いはありませんでした。ビットコインも同様に、ビットコイン準備金の進捗などポジティブなトランプ砲の影響を受け急騰したものの、数日で高止まりしています。

市場は何を懸念しているのでしょうか。それは、米国の本当の財政状況が見えない不安です。これまでの政府は財政難の時は財政難と言い、いろいろな対策をとって乗り越えてきました。これはどの国でも同様で、国民の理解を得て施策を検討するという順番となります。

トランプ大統領時代に厄介なのが、本当のことを言わないという国民のコントロール方法です。初年度はとても効果を発揮しました。「大統領が言うなら間違いない」と。今は「大統領が言うことは本当なのだろうか」という疑いのノイズが入っております。

景気の通信簿となる金利が、トランプ大統領が発言するものと真逆になりつつある今、「過去の発言はすべて嘘だったのではないか」という疑念が拭えません。これはトランプ大統領の発言と通信簿の内容が一致するまで続きます。

次の答え合わせは9月16日のFOMCです。その前に、8月28日にはウォーシュFRB議長がジャクソンホールで基調講演を行います。ここで9月FOMCへの方向性が示されるのかにも注目が集まります。

FRB議長も本当のことを言わないのではないか、と勘ぐりが始まっています。8月28日に明確な方向性が示されなければ、9月16日と10月28日のFOMCの結果を見て投資判断をしたいと考える人は多いでしょう。

その手前でのトレードはギャンブルになりやすいので注意が必要です。

AI株とビットコインのブーム再開には答え合わせが必要

個別銘柄の勢いが強い時はブームと呼ばれます。AI株ブーム、ビットコインブーム。これらは一旦終息しました。

再びブームになるためには、外部環境がどうなっているのか答え合わせを先にする必要があります。あと1~2ヶ月は相場から目を離さないほうが良いです。

ニュースは、必ずしもすべてが正確とは限りません。 また、誰が発言しているかによって、同じ事実でも意味は大きく変わります。 そもそもニュースは、出来事の「一部」しか切り取って発信されないものです。

だからこそ、ニュースだけを材料に未来を断定すると、判断を誤りやすくなります。 ただし、ニュースそのものが無価値なのではありません。 読み手が、まだ読み方を知らないだけです。

無知は無能ではありません。 ニュースの構造や背景を意識して読み解く練習を重ねれば、誰でも「今の情報」から「これから起きる流れ」を捉えられるようになります。 このメディアでは、そのための視点と考え方を伝えていきます。

この記事を書いた人

伊藤健次

日本最大級の暗号通貨サイト【COIN OTAKU】編集長 1984年生まれ 静岡県出身 慶應義塾大学 大学院 経営管理研究科 ヘルスケアポリシー&マネジメント集中コース終了 株式会社ソクラテス 代表取締役 / 国内企業暗号資産事業顧問 / 暗号資産取引所アドバイザー / 暗号資産投資アナリスト / Fintechコンサルタント / 暗号資産非公式アーティスト /YouTuber テレビ東京WBS出演 テレビ東京モーニングサテライト出演 NHKおはよう日本出演 BS11 真相解説 仮想通貨NEWS!出演 その他各メディア取材、出演

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