「USDT激減」の真相。ビットコイン暴落説はもう古い 2026年7月8日

ステーブルコイン最大手のUSDTの発行量が急減し、「ビットコイン暴落の前兆ではないか」とSNSで話題になっています。しかし、過去の相関関係をそのまま現在の市場へ当てはめると判断を誤る可能性があります。

これを独自のジャーナリズムで解説します。

伊藤健次
伊藤健次
このニュース、 伊藤が解説します。

イーサリアム上のTether Treasuryで2,500,000,000 USDTが焼却 2026年7月8日

再び、イーサリアム上のTether Treasuryで25億USDTが焼却しました。

わずか数日間でUSDTの時価総額が約30億ドル以上減少したことから、「過去のパターンではUSDTの減少はビットコイン価格の下落につながる」とSNSで話題になっています。



USDT減少だけではビットコイン相場は判断できない

USDTの発行量が急減し、「ビットコイン価格が暴落する」とSNS界隈で話題になっております。

ここでは、情報をアップデートする重要性について解説します。

USDTの発行量とビットコイン価格が連動していたことは、これまでの市場が示してきました。ただし、現在はその相関関係が以前よりも薄くなっております。理由は明確で、当時はステーブルコイン市場の中心がUSDTだったためです。

現在の市場を正しく把握するには、USDTだけではなく、ステーブルコイン市場全体の発行量が増えているのか減っているのかまで追いかける必要があります。米ドル建てだけでなく、欧州やアジアのステーブルコインも含めて確認することが重要です。

日々の報道でもあるように、ステーブルコイン市場全体の発行量は右肩上がりで増加しており、2030年まで急成長するという予測が一般的です。要は、「ビットコインは上がるよね」と評価されている状況です。

今回USDTの発行量が急減した背景には、欧州のMiCA規制によりUSDTの利用が制限され、欧州市場で他のステーブルコインへの移行が進んだことが影響しております。

同様に、BinanceもMiCA認可を取得できなかった影響で取引量が減少しております。これはWeb3市場から資金が消えたのではなく、競合サービスへ移動した資金と考えるべきでしょう。

古い相関関係を更新し続けることが重要

ビットコインの相関関係を把握し、ライバルに差をつけたトレードや売買をすることは投資家にとって重要です。しかし、その前提となる相関関係は定期的にアップデートしなければいけません。

ビットコイン市場は非常に成長スピードが速く、相関関係は1年程度で崩れてしまうこともあります。

ニュースは、必ずしもすべてが正確とは限りません。 また、誰が発言しているかによって、同じ事実でも意味は大きく変わります。 そもそもニュースは、出来事の「一部」しか切り取って発信されないものです。
だからこそ、ニュースだけを材料に未来を断定すると、判断を誤りやすくなります。 ただし、ニュースそのものが無価値なのではありません。 読み手が、まだ読み方を知らないだけです。
無知は無能ではありません。 ニュースの構造や背景を意識して読み解く練習を重ねれば、誰でも「今の情報」から「これから起きる流れ」を捉えられるようになります。 このメディアでは、そのための視点と考え方を伝えていきます。

この記事を書いた人

伊藤健次

日本最大級の暗号通貨サイト【COIN OTAKU】編集長 1984年生まれ 静岡県出身 慶應義塾大学 大学院 経営管理研究科 ヘルスケアポリシー&マネジメント集中コース終了 株式会社ソクラテス 代表取締役 / 国内企業暗号資産事業顧問 / 暗号資産取引所アドバイザー / 暗号資産投資アナリスト / Fintechコンサルタント / 暗号資産非公式アーティスト /YouTuber テレビ東京WBS出演 テレビ東京モーニングサテライト出演 NHKおはよう日本出演 BS11 真相解説 仮想通貨NEWS!出演 その他各メディア取材、出演

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