AIに1万ドル渡すだけ──「勝手に資産運用する財布」が始まる

AIエージェントがオンチェーンで資産を動かす時代が近づいています。

サークル社は自然言語からオンチェーンアプリやAIエージェントを生成できる「Arc Studio」を公開しました。一方、匿名性を特徴とするZcashも大型アップグレードを予定しています。AIが自らウォレットを持ち、資産運用まで行うようになった時、ブロックチェーンに求められるものは何か。これを独自のジャーナリズムで解説します。

伊藤健次
伊藤健次
このニュース、 伊藤が解説します。

サークル社、独自チェーンArcのAIエージェント公開自然言語でオンチェーンアプリ生成可能|2026年9月20日

CoinPostは2026年9月19日、米ステーブルコイン発行大手サークル社が、独自ブロックチェーン基盤「Arc」のAIコーディングエージェント「Arc Studio」を発表したと報じました。

Arc Studioは自然言語で指示することで、オンチェーンアプリ、スマートコントラクト、AIエージェントなどを生成できるサービスです。フロントエンドUI、バックエンド・ロジック、スマートコントラクトを含むアプリケーションを生成でき、9つのブロックチェーンでテストできます。

金融分野ではUSDCを活用した決済、スワップ、ウォレット、ブリッジ、レンディング、ステーキングなどが想定されており、AIプラットフォームではエージェント間決済などにも利用できます。

ジーキャッシュのアップグレード「NU7」、メインネットでの実行目標時期は11月5日に|2026年9月20日

CoinPostは2026年9月19日、Zcash(ZEC)の関連組織とエンジニアリングチームが、次期アップグレード「NU7」を11月5日にメインネットで実行することを目標に進めていると報じました。

NU7では、ブロック生成間隔を75秒から25秒へ短縮するほか、手数料の一部を将来のブロック報酬として再循環させる「ネットワーク持続可能性メカニズム(NSM)」の導入が予定されています。

10月6日にテストネットで実行し、その結果を踏まえて10月20日にメインネットでの実行を最終決定する予定です。順調に進めば11月5日にメインネットで実行されます。

AIエージェントが資産運用する時代、匿名ブロックチェーンに再び注目

再び匿名チェーンの需要が伸び始めています。代表的な銘柄はZcashです。かつて日本の取引所で売買されていたものの、マネーロンダリングなどへの利用が懸念され、国内取引所から姿を消した銘柄です。

「匿名仮想通貨は違法」という認識を持った日本人は多いでしょう。一方で、世界では再び匿名仮想通貨に注目が集まります。その理由として注目しているのが、AIエージェントです。

BaseでもAIエージェントにウォレットを持たせ、ポートフォリオ管理や取引、DeFiでのリバランスなどを行わせる仕組みが登場しているように、仮想通貨にもAIエージェントの波が来ております。

これまでのChatGPTのようなAIは、人間から聞かれたことに答えるというものでしたが、AIエージェントは自分で考えて行動します。ウォレットに1万ドルを入れて、あとは自分が取れるリスクを伝えるだけで、資産運用を超最先端の天才的頭脳がやってくれます。

支払いなどのために取り崩す必要があれば、それも伝えるだけで自動でリバランスし、必要な金額分を利確してくれます。毎年、居住国や運用以外の所得を伝えるだけで、資産運用の税申告用データも出してくれます。

かなり資産運用がやりやすくなるということで、今後成長が期待できる分野です。これらは全てオンチェーン上で行われます。

そのため、日本では防犯の観点から途中で行われなくなった高額納税者ランキングのように、いくら稼いでいるのか、どのように資産を動かしているのかといった情報が世界に丸裸になります。

これを避ける目的で、匿名性の高いブロックチェーンでAIエージェントを動かそうという構想も生じております。

気をつけるべきポイントは、同じような構想で「企業はオンチェーンを使わない」「匿名技術が必須」と言われ続けてきたことです。蓋を開けてみれば、今企業はオンチェーンで取引を公開しながらステーブルコインを活用しております。

企業と個人は異なりますので、個人の方が取引を隠したいという需要が高いかもしれません。一方で、匿名取引の場合は、納税データをどのように証明するのかという問題も考えられます。

まだ何も決まっていない産業ではありますが、アルトコイン市場は期待先行で、AIエージェント系の銘柄と匿名ブロックチェーン銘柄が大きく価格を上昇させております。

仮想通貨投資において重要なのは、実際そうなるかではなく、実際そうなりそうかの方が遥かに投資家にウケが良いです。

AIエージェントと匿名仮想通貨、期待が崩れた時には注意

未来のことは誰にも分かりませんが、足元のことは全員が理解できます。「将来そうなるかもしれない」。これは非常に強いアルトコインの買い需要を誕生させます。

注意点としては、「そうならないかもしれない」となった時にはすぐに逃げないといけません。その判断のためには常に最新の情報へのアクセスが求められます。

もちろん、それも今の時代はAIが代行してくれます。

ニュースは、必ずしもすべてが正確とは限りません。 また、誰が発言しているかによって、同じ事実でも意味は大きく変わります。 そもそもニュースは、出来事の「一部」しか切り取って発信されないものです。

だからこそ、ニュースだけを材料に未来を断定すると、判断を誤りやすくなります。 ただし、ニュースそのものが無価値なのではありません。 読み手が、まだ読み方を知らないだけです。

無知は無能ではありません。 ニュースの構造や背景を意識して読み解く練習を重ねれば、誰でも「今の情報」から「これから起きる流れ」を捉えられるようになります。 このメディアでは、そのための視点と考え方を伝えていきます。

この記事を書いた人

伊藤健次

日本最大級の暗号通貨サイト【COIN OTAKU】編集長 1984年生まれ 静岡県出身 慶應義塾大学 大学院 経営管理研究科 ヘルスケアポリシー&マネジメント集中コース終了 株式会社ソクラテス 代表取締役 / 国内企業暗号資産事業顧問 / 暗号資産取引所アドバイザー / 暗号資産投資アナリスト / Fintechコンサルタント / 暗号資産非公式アーティスト /YouTuber テレビ東京WBS出演 テレビ東京モーニングサテライト出演 NHKおはよう日本出演 BS11 真相解説 仮想通貨NEWS!出演 その他各メディア取材、出演

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