今年に入っても価格の乱高下が激しい暗号資産は、投機目的で保有する人も少なくないと思います。
そんな暗号資産が今度はギャンブルの代名詞であるパチンコ業界に革命をもたらすかもしれません。
一体暗号資産とパチンコを掛け合わせてどのようなサービスを生み出そうとしているのでしょうか？
暗号資産によって今まで当たり前だったパチンコ業界の常識が覆される！
暗号資産が持つ流通経路や量がつまびらかになるという特性を踏まえ、将来的にはパチンコ業界に暗号資産が浸透していく可能性についても指し示した。
引用元：遊戯通信web
全遊振が例会、ITジャーナリストが暗号資産の実態を解説〈2018年3月18日〉
現在パチンコ業界は相次ぐ規制の影響等で、利用客の減少が甚だしくこの状況を打開すべくパチンコ業界に暗号資産が浸透される可能性が検討されています。
ギャンブル依存症対策などで出玉規制を行っていましたが、規制ばかりでは射幸心がそそられず利用客減少につながっていました。この対策として、暗号資産で遊戯ができるようになると1日、1週間などの単位で出玉管理が出来るため、過度な使い過ぎを物理的に制限することができます。
また、パチンコ店内のATMで法定通貨を銀行から引き出して再遊戯をするということがなくなり、資金がなくなった際の追加投資へも 制限を設けギャンブル依存症対策に有効 との見方があります。
パチンコ業界特有の３点方式が姿を消す日はすぐそこまで来ている
ホールは「モノ」である特殊景品を提供し、交換所が買い取る方式をとらざるを得ません。
しかし、暗号資産は現金でも有価証券でもないので景品として提供することが出来るのではないかと思います。
引用元：パチンコスロット勝ち組への道
パチンコ業界も暗号資産に対応すればいろいろと解決する気がする（2017年11月30日）
そもそも3点方式とは何でしょうか？
パチンコ業界では、利用者が現金を出玉に交換し遊戯を行い、パチンコホールは利用者の出玉結果に応じて特殊景品に交換する。その特殊景品を利用者が交換所で現金に交換する3点方式をとっています。これは遊戯によって得られたモノから現金や有価証券を景品として提供することを禁止している風営法に抵触する事を防ぐため少し複雑な仕組みになっています。
もし出玉を景品に交換する際に暗号資産にも換えることができれば、暗号資産は現金でも有価証券でもなくモノのような位置づけであるため、わざわざ交換所へ特殊景品を交換する行為を省く事ができ、 パチンコホール内で遊戯した出玉結果を直接暗号資産に交換することができます。
暗号資産は行政、パチンコ業界にとってマイナスに働いてしまう？天下りとの関係性
三店方式にまつわる業務は、東京ではパチンコ業者が作った東京商業流通協同組合、東京ユニオンサーキュレーション株式会社が担っており、実はこの組織に、多くの警察OBが天下っているのだ。
引用元：livedoorNEWS
″パチンコ利権″を貪る上場貸金業者と警察の天下り（2008年10月14日）
東京では3点方式の一角である交換所を東京商業柳津共同組合、東京ユニオンサーキュレーション株式会社がになっており、それらの会社が運営する交換所は警察OBの貴重な天下り先になっています。この交換所はパチンコホール1店舗に１つあるため、一定数の天下り先をパチンコ業界が提供していることになります。
これが暗号資産によって交換所が不要になってしまうと、警察官僚の天下り先が消滅してしまう恐れがあります。せっかく暗号資産を景品にすることでギャンブル依存症対策などに効果が期待されていますが、 今ま保たれてきた警察とパチンコ業界のバランスが崩れてしまう可能性があるため、直ちに話が進みそうにない という一面もあります。
今後暗号資産によってパチンコのイメージが変わる
遊技機動向や集客ノウハウなど、幅広い観点から今後の営業戦略を議論。新規則に対応した遊技機の市場投入予測を前提にした機械予算編成に対する考察や、全国の繁盛店で取り入れられている遊技客と接点を持つことを目的とした諸事例などが披瀝された。
引用元：遊戯通信web
全遊振が例会、ITジャーナリストが暗号資産の実態を解説〈2018年3月18日〉
もし暗号資産を使ったパチンコが世に広まれば、現在のギャンブル性の高いハイリスクな仕様とは全く異なり、利用者が自己資金の範囲で健全に遊戯ができる業界へとリブランドする可能性があります。
暗号資産の不正ができない仕組みや、取引履歴が公開されているという特徴を踏まえて利用者が 過度にギャンブルへのめりこんでしまうことを防ぎ、健全に決められた利用可能額の範囲で遊戯を楽しむことができる と思います。
そうなれば衰退へ向かいそうなパチンコ業界を暗号資産が救世主となり利用者の回復に一役買ってくれるかもしれません。
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