ハードウェアウォレットでも防げない──仮想通貨の最大の弱点は「人」だった

仮想通貨ウォレット大手のSafePalで、注文追跡プラグインへの不正アクセスにより、約4万人の顧客情報が流出しました。

最近、ウォレット会社のトラブルが相次いでおります。今回もウォレット本体やシードフレーズ、秘密鍵が流出したわけではありませんが、氏名や配送先住所、電話番号、購入内容などの個人情報が流出しています。

では、最も安全な仮想通貨の管理とは何でしょうか。これを独自のジャーナリズムで解説します。

伊藤健次
伊藤健次
このニュース、 伊藤が解説します。

SafePal、注文追跡プラグインに不正アクセス 約4万人に影響|2026年8月17日

仮想通貨ウォレット大手のSafePalは2026年8月16日、注文追跡プラグインの欠陥により、顧客情報の一部に外部から不正アクセスがあったと公表しました。対象は2025年3月2日から2026年4月11日までに注文した顧客約3万9,798人で、氏名、メールアドレス、配送先住所、電話番号、購入内容が流出しました。

一方、シードフレーズや秘密鍵、パスワードなどの認証情報、銀行口座情報、クレジットカード番号、政府発行の身分証明書番号は対象に含まれていません。SafePalは欠陥を修正し、追加のセキュリティ対策を導入したと説明しています。

SafePalは今回の流出に関連するとみられる悪質なフィッシングサイトを30件以上閉鎖したことも公表しています。対象となった顧客には個別にメールで通知し、シードフレーズや秘密鍵などを電話、メール、手紙で求められても応じないよう注意を呼びかけています。

ハードウェアウォレットは危険なのか?問題は技術だけではない

ハードウェアウォレット大手の会社から個人情報の漏洩がありました。最近、ウォレット会社の不祥事が相次いでおります。ハードウェアウォレットは危険だと考える方も出始めておりますが、では、最も安全な仮想通貨の管理とは何でしょうか。

立て続いているハードウェアウォレットのトラブルは、ウォレットそのものの暗号技術ではなく、それを取り巻くシステムや人によって起きています。ブロックチェーンやセキュリティの技術に問題があるわけではありません。それを取り扱う人間や周辺システムに欠陥があり、それが解消されないというのが問題となっております。

取引所もハードウェアウォレットもマルチシグウォレットも、どうしても人のミスによって資金が危険にさらされてしまいます。まだ自分自身でセキュリティを高める必要があります。

ハードウェアウォレットの配送は、自宅ではない方が良いかもしれません。ニーモニックフレーズも、自宅だけに保管するリスクを考えて管理しましょう。

利用している取引所やウォレット会社のSNSをフォローしたり、AIによるアラート通知を設定したりして、不測の事態にすぐに対応できるようにしましょう。

ビットコイン普及への不安とETF・ステーブルコイン・RWAの役割

本当にビットコインは普及するのか?と不安になった方もいるでしょう。安心してください。

誰でも参加できるようにビットコインETFが整備され、国が推進しているのは、発行体や管理主体による管理が可能なステーブルコインやRWAが中心です。アルトコインが普及するのはその先になります。

ニュースは、必ずしもすべてが正確とは限りません。 また、誰が発言しているかによって、同じ事実でも意味は大きく変わります。 そもそもニュースは、出来事の「一部」しか切り取って発信されないものです。

だからこそ、ニュースだけを材料に未来を断定すると、判断を誤りやすくなります。 ただし、ニュースそのものが無価値なのではありません。 読み手が、まだ読み方を知らないだけです。

無知は無能ではありません。 ニュースの構造や背景を意識して読み解く練習を重ねれば、誰でも「今の情報」から「これから起きる流れ」を捉えられるようになります。 このメディアでは、そのための視点と考え方を伝えていきます。

この記事を書いた人

伊藤健次

日本最大級の暗号通貨サイト【COIN OTAKU】編集長 1984年生まれ 静岡県出身 慶應義塾大学 大学院 経営管理研究科 ヘルスケアポリシー&マネジメント集中コース終了 株式会社ソクラテス 代表取締役 / 国内企業暗号資産事業顧問 / 暗号資産取引所アドバイザー / 暗号資産投資アナリスト / Fintechコンサルタント / 暗号資産非公式アーティスト /YouTuber テレビ東京WBS出演 テレビ東京モーニングサテライト出演 NHKおはよう日本出演 BS11 真相解説 仮想通貨NEWS!出演 その他各メディア取材、出演

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