バイナンスCZ氏「弱リスクと痛みを伴う一方で、チャンスも多く存在する」
暗号資産(仮想通貨)取引所の最大手であるバイナンスの最高経営責任者Changpeng Zhao氏(通称CZ氏)は今年中に合計約1,450億円(10億ドル)を企業買収と投資に費やす可能性予定だと発表した。この弱気相場で市場の統合が進み、多くのリスクと痛みを伴う一方で、チャンスも多く存在するという見方を示している。
投資の対象は7がつに述べていた「人材の採用」から一転して、分散型金融(DeFi)が提供する機能に着目し、NFTに関しては既存のユースケースに批判的な意見を述べた。
同社のベンチャーキャピタル部門であるバイナンスラボはブロックチェーンデータ企業「Bigquery」をはじめとした投資予定の6つのプロジェクトを発表し、Web3のインフラをサポートする姿勢を表している。
COIN POST
生き残るプロジェクトを見極めろ
仮想通貨冬の時代が数ヶ月続き、投資家の気持ちはだいぶ折れています。
海外大手仮想通貨取引所バイナンスのCZ氏が「弱気相場はチャンス!」と発言したことが話題となっております。ちょっとしたTwitterの人気者が発言するのと影響力が大きく違います。
なぜCZ氏は反発を受けるような発言をしたのか解説をします。
CZ氏が考える仮想通貨冬の時代と一般投資家が考える仮想通貨冬の時代の中身が違います。一般的には、経済の停滞や米国経済政策の影響やTerraプロジェクトの崩壊などが仮想通貨冬の時代のきっかけになったと考えております。
もちろんその影響はあります。
CZ氏が考える仮想通貨冬の時代は、そのようなコントロールができない外部要因ではなく、テコ入れが可能な仮想通貨市場の内部要因に目を向けております。
それは、すでに2万プロジェクトを超えた仮想通貨プロジェクトの統合と排除です。
『仮想通貨バブル』といえば特定の仮想通貨の『価格』が大きく上昇することを指しますが、CZ氏は『仮想通貨バブル』を価格ではなく『誕生したプロジェクトの数』で考えているようです。
まさに今は仮想通貨バブル後の市場であり、2万を超えるプロジェクトが半分以上なくなる未来を考えております。当然このような市場であれば草コインやらちょっと昔に流行ったDeFiなどに手を出すのは非常に危険です。みなさんの構築したポートフォリオの半分のプロジェクトが市場から撤退する日が近いといえます。
これは仮想通貨だけでなく、NFTにも言及されております。CZ氏は「NFTはサルの写真を売るよりもっとやることがある」といまのNFT市場にも苦言を呈しております。半分生き残る仮想通貨プロジェクトやNFTは何か気になります。
CZ氏は生き残るプロジェクトの共通項は「人々が使うリアルな製品」と定義しております。この定義自体は仮想通貨投資家の中でも認識はありますが、大きな違いは利用者数でしょう。
いま現在、仮想通貨プロジェクトは1万人〜10万人利用していれば中堅どころという認識になりますが、世界中が利用するサービスとしてはとても少ないです。プロジェクトの淘汰が進めば、生き残るプロジェクトの顧客は10万人、100万人、1000万人と成長していくことになるでしょう。そのときに仮想通貨冬の時代が明けたとメディアではお祭り騒ぎが始まります。
いま投資をしている方々はしっかりと冬の時代明けに生き残るプロジェクトに投資ができているかどうか再度振り返りをしてみてください。
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この記事を書いた人
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