EDX Markets:新しい米国の仮想通貨取引所
新たな仮想通貨取引所「EDX Markets」が米国で開始され、主要な金融機関やベンチャーキャピタルからの支援を受けています。
ノンカストディアル型の取引所として、顧客資産の誤用リスクを減少させる一方で、証券市場のルールを採用する姿勢を強調しています。
伝統的な金融機関から仮想通貨市場への参入が増える中、EDXは個人投資家でも利用可能なプラットフォームを提供し、公平性と効率性の向上を目指しています。
ウォール街金融が出資する仮想通貨取引所「EDX Markets」 米国でオープン
COINPOST
米国発の新世代取引所EDX Marketsとは?
仮想通貨業界に新たな風が吹いています。
米国の仮想通貨取引所「EDX Markets」がサービスを開始しました。
ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の4種類の仮想通貨と法定通貨の取引を行うことができるこの新しいプラットフォームは、機関投資家向けの取引所として位置づけられています。
バイナンス、コインベースという大手仮想通貨取引所が訴訟対象となる中、大手金融機関が出資したEDX Marketsという仮想通貨取引所がすぐにサービスを開始したため、身内の企業に甘い規制当局という印象を与えてしまいました。
同じ仮想通貨取引所といっても従来のバイナンスなどと違い、EDX Marketsは完全なるプラットフォームです。
誤解も多いので正しい情報をお伝えします。
個人投資家向けのサービスはありませんが、EDX Marketsの登場は、仮想通貨市場に大きな影響を及ぼすことになります。
従来の仮想通貨取引所とは異なり、EDX Marketsは完全なプラットフォームとして機能します。
これまでの仮想通貨取引所では、取引プラットフォームの提供、資産保護、流動性の供給、資金管理、信用調査など、すべての業務を同一企業が提供していました。
これは、自動車メーカー、国土交通省、警察、原油メーカーを一社が提供するという状況に相当し、規制の作成、取り締まり、製品の製造など、一社が全プロセスを提供する環境では利益相反が生じやすくなります。
こうした状況は仮想通貨市場でも同様で、取引所運営方針に投資家や利用者が逆らうことが不可能な状況が生まれていました。
その結果は、2022年のFTXショックともつながっています。
米国が求めているのは、適切な規制の下での投資家保護です。
今までも行なってきた普通の規制ですが、ブロックチェーン技術は、この決定を難しくしています。
法律や規制は「人間が嘘をつく」や「人間は間違いを犯す」という前提に存在します。
しかし、ブロックチェーンでは取引の不正・改ざん・隠滅が起こらないのです。
そのため、組織に頼る従来の中央集権的な方法ではなく、DAO方式でコミュニティがルールを決定するというブロックチェーンの思考者のアプローチを求めがちです。
既存のルールから見ればSECが正しいと言えます。しかし、新しい技術で新たな文化を創造するというアプローチをするならば、バイナンスなどの主張が正しいということになります。
必要なのは、古いものを新しいものに取り替えることで、古い文化から何を保持し、何を更新するかを決定することで歴史の流れを変える転換点となるでしょう。
今後のEDX Marketsの展開は、米国における仮想通貨交換の将来を左右する可能性があります。
確かに規制当局との癒着があるような印象を与えています。しかし、本質はそのような細かい点の話ではありません。
EDX Marketsの真の価値は、そのプラットフォームが今後の規制環境へ順応している点にあります。
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