ビットコインを世界で最も多く保有する企業・ストラテジーを巡り、保有するビットコインを売却して財務を改善すべきとの提案が話題となっています。
一方で、この話は単なる財務問題ではなく、ビットコインという資産が持つ「夢」のあり方を考えさせる出来事でもあります。
これを独自のジャーナリズムで解説します。

ビットコイン支持者モウ氏、ストラテジーとBSTRのビットコインのOTC取引提案 2026年6月28日
CoinPostは2026年6月27日、ビットコイン支持者のサムソン・モウ氏が、ストラテジーとビットコイントレジャリー企業「BSTR」の間で店頭(OTC)取引を行う案を提案したと報じた。
提案では、ストラテジーが15億ドル相当のビットコインをBSTRへ売却し、得た現金を準備金として積み増す一方、BSTRは取得したビットコインを既存保有分に加えることで、企業別ビットコイン保有量ランキングで2位になるとしている。
背景にはストラテジーの現金準備金の減少がある。クリプトクアントは、現金準備金の減少や配当負担の増加により財務状況が悪化していると分析し、ビットコイン購入の一時停止や現金準備金の回復を提言している。今回のOTC取引案は、現金補充の手段の一つとして提示された。
ビットコイン価格下落で見えた「夢」の差とは
ビットコイン価格の下落が続き、世界No1のビットコイン保有企業であるストラテジー社の経営が暗礁に乗り上げております。
創業代表のマイケル・セイラー氏が日々SNSでビットコインの買いを呼びかけておりますが、前途は多難です。業界からは助け舟を出すように、保有しているビットコインを売れという合唱が続きます。
さて、問題の本質はビットコインの価格の下落ではありません。
ビットコインが将来1億円に到達するという市場参加者の夢が、イーロン・マスク氏の掲げる火星で暮らすという物語に負けたということです。
本来であれば、イーロン・マスク氏と対になりビットコインの夢を語る立場だったのは、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモト氏の方が適任なのかもしれません。
しかし、ビットコインは分散化という理念を掲げており、リーダーが不在です。そして、マイケル・セイラー氏の掲げるビットコイン1億円の夢にはロードマップが弱いです。政治や既存金融利権などと戦わなければいけません。これは敵がいる状態です。
火星で生活する夢を遮る敵は存在しておらず、イーロン・マスク氏のひたむきな努力がロケットの打ち上げ成功という形で実現するたびに、どんどん仲間が集まってきます。
市場や技術や環境がどれだけ異なっていても、最後は大衆を味方につけたら勝ちです。
分散型だからこそビットコインは強い
分散型をデメリットのように書きましたが、実際には分散型のおかげでビットコインの価格は、どれだけ悲壮感があっても高い価格を維持し続けております。
リーダー牽引の世界は、リーダーが折れるととても弱いです。ビットコインは悲壮感はありますが、古参ホルダーの多くは全くブレずにガチホを続けております。
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