ETFの資金流入によって、仮想通貨市場の悲壮感は徐々に払拭されつつあります。
しかし、ETF市場で最も影響力を持つブラックロックがアルトコインETFを闇雲に増やさない方針を示したことで、市場の期待とのズレも見え始めています。
2025年に想定されていたアルトコインETF拡大シナリオと現在の空気の違いを独自のジャーナリズムで解説します。
ブラックロック幹部、仮想通貨ETFの拡大に慎重姿勢 「奇抜な商品には踏み込まない」2026年3月14日
ブラックロックのデジタル資産部門トップであるロバート・ミッチニック氏は、同社が提供する仮想通貨上場投資信託(ETF)の種類について、過度に奇抜な商品には踏み込まない方針を示した。
同社は木曜日、ステーキング報酬を付与するイーサリアムETF「iシェアーズ・ステークド・イーサリアム・トラスト(ETHB)」を立ち上げた。
ミッチニック氏はCNBCの番組「クリプトワールド」に出演し、他の資産運用会社が試しているETFの構造の中には一部の投資家にとって魅力的なものもあると認めた一方、ブラックロックとしては慎重な姿勢を取ると述べた。
投資家の関心の多くはビットコインとイーサリアムに集中しているが、他の資産への関心も一部で見られるという。
ブラックロックはまた、ビットコイン先物に対してカバードコールを売却することで利回りを得る「ビットコイン・プレミアム・インカムETF」の提供も検討している。
主力商品である「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)」には、2024年1月の立ち上げ以降、630億ドル以上の資金が流入している。
https://cointelegraph.jp/news/blackrock-wont-consider-exotic-crypto-etfs
ブラックロックのETF戦略とアルトコイン期待の変化
仮想通貨市場の悲壮感は、ETFへの資金流入とともに払拭され始めています。
現在の仮想通貨市場の空気をコントロールしているのは、仮想通貨ETFの存在です。
ETF市場にもっとも影響力を持つブラックロック社は、アルトコインETFを闇雲に増やさない方針である旨を開示しました。
2025年までとは市場の空気が変わっています。
2025年はアルトコインETFの承認ラッシュにより、アルトコインバブルが生じると考えられてきました。
結果として一部のアルトコインETFは承認されましたが、その後、想定されていた資金の流れは起きていません。
ここにきてブラックロックの発言は、アルトコイン市場をさらに大きく冷やす影響があります。
ただし完全な失望というわけではありません。
直近でステーキングイーサリアムETFが申請されたように、ビットコインの運用益が付与されるETFも検討されています。
市場に一過性ではない需要が生まれた場合、ブラックロックがアルトコインETFを再検討する可能性もあります。
ニワトリが先か、タマゴが先かという状況ですが、このような膠着を前に進めるために政府が環境を整えています。
市場が見ている足元の結果では悲壮感がありますが、市場参入している企業の勢いが衰えないのはそのためです。
巨大資本の市場で生まれる評価の時間差
仮想通貨の価格と企業の期待にミスマッチを感じる理由は、このような過渡期の評価の時間差によるものと考えています。
個人資金が中心だった当時は、お金の流れが軽く、至る所で期待が価格へすぐに転換できていました。
今の市場はこれまで以上に巨大な資本が動いており、結果が出るまでの時間差があります。
時間差で期待が結果となるのか、それともすでに誰もいない市場で待っているのか。
その判断には、より奥の情報を見る必要があります。
ニュースは、必ずしもすべてが正確とは限りません。 また、誰が発言しているかによって、同じ事実でも意味は大きく変わります。 そもそもニュースは、出来事の「一部」しか切り取って発信されないものです。
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