gumi SBI等と提携しWeb3事業拡大を見込む
モバイルオンラインゲーム事業を行うgumiは22日、SBIホールディングスおよびスクウェア・エニックス・ホールディングスとの資本業務提携による第三者割当増資を行い、総額70億の株式を新たに発行した。
gumiは主軸のモバイルオンラインゲーム事業に続く第二の収益源としてメタバース事業を拡大する方針であり、今回の資本提携により既存事業の提携に加えてブロックチェーンゲームの開発、ゲーム開発のプラットフォーム設立、Web3領域のネットワークの相互活用に関連した提携を推進していく予定だ。
SBIとスクエニがgumiと資本業務提携、ブロックチェーンゲーム開発など強化
COIN POST
gumi資本提携からみるブロックチェーンビジネスとは?
仮想通貨市場黎明期からブロックチェーン企業や仮想通貨プロジェクトへ出資をしてきたgumiとSBIとスクエアエニックスが資本業務提携をしました。ビジネスとして期待ができるポジティブなニュースです。
同時にブロックチェーンの思想やWEB3.0の思想とは相反する内容でもあります。ただのビジネスではないブロックチェーンビジネスという思想について解説します。
どの技術も当初誕生した時の大義から時間の経過とともに実態が変わる事があります。インターネットはフリーミアムというビジネスモデルを構築しました。ユーザーが無料でサービスを利用できる仕組みのことです。
インターネットはビジネス上の様々なコストを大幅に圧縮させることに成功しました。店舗を構えるよりもインターネットショップを構える方が売上も高く、維持コストも安く済むという時代は確かにありました。
いまでは店舗運営の方が低コストかつ売上が高いというケースも多く、インターネットショップから撤退する企業もあります。
ブロックチェーン技術も同様の流れがあります。分散型であり世界中で低コストで信用信頼を提供する事が永続的に可能なサービスの構築がブロックチェーンの登場により可能となりました。
従来の株式会社の業態をとらなくとも運営が可能で、ユーザーがビジネスモデルを回す事ができるエコシステムはDAOと呼ばれ期待されております。ビットコインがまさにこの運営手法で10年以上も拡大し続けていることからビットコインの思想が一気に広がりました。
最近ではDAOの良いところどりをして株式会社で利益追求型でブロックチェーン技術を活用する企業が誕生し始めております。今回のgumiの資本業務提携はまさに株式会社としての成功を目指したものとなります。
投資家やユーザーは市場の二重規範の状態に混乱が生じております。企業の利益追求行為と思っていたが実はDAOだったというケースもありますし、Dappsを利用していたら実は企業がデータを収集していたというケースも最近では問題視されております。
現在明確な線引きはありませんので、中央集権が行う分散型サービスはお金の流れや情報の流れがどのように機能するのかを把握した状態で参加する必要があります。
中央集権と分散型がどちらが優れていてどちらが生き残るかという議論ではありません。将来的には両方当たり前のように存在する市場です。
インターネットと同様に活用できる産業が技術とともにトレンドを作り、相性の悪い産業が無理にWEB3.0に参入をしても撤退をすることになります。結果はこれから分かりますので各社の動向を見守りましょう。
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