ニュース

【伊藤が解説します】ミクシィ×DAZN　NFT二次流通市場を解禁

2022.10.08

ユーザー間の売買機能が実装解禁

10月5日、スポーツ動画配信サービスで有名な「DAZN（ダゾーン）」と株式会社ミクシィはスポーツに特化したNFT（非代替性トークン）流通市場の『DAZN MOMENTS』内でユーザー間の売買機能である「セカンダリーマーケットプレイス」のサービスを開始した。

■━━━━━━━━━━━━━■
　　　#DAZN_Moments
セカンダリーマーケットプレイス
　　　ついに解禁🔛
■━━━━━━━━━━━━━■

👀ユーザー同士で自由に売買することが可能に！

👇10/19(水)まで公開記念キャンペーンも実施中🎁https://t.co/QufzwgxdDh #Jリーグ #NFT #DAZN

— DAZN MOMENTS (@DAZN_MOMENTS) October 6, 2022

「DAZN MOMENTS」NFTを購入、収集できる既存機能に加え、ユーザー間の売買が可能になり、解禁を記念して「2022 MEIJI YASUDA J1 LEAGUE 1st Half」第16節を購入したユーザーから抽選で30名にDAZN Tシャツが配布される。

DAZN MOMENTS、二次流通市場の実装開始

COIN POST

仮想通貨市場の冬の時代好に転の兆し？！

このニュース、 伊藤が解説します。

日本で最も期待されているNFT「DAZN MOMENTS」がセカンダリーマーケットを公開しました。
これによりいよいよ本格的なNFTのコミュニティが誕生する見込みです。NFTの市場はまだ玉石混交でトラブルも存在し、市場全体の印象はまだ良くない状況です。仮想通貨市場も冬の時代と呼ばれ景気は芳しくありません。多くの市場参加者は投資家だけでなく事業運営者も市場が好転しないか他力本願でただただ待つばかりです。

ここにきてミクシィ社の勢いがNFTの冬の時代を好転させる力が期待できます。
「DAZN MOMENTS」は一般の人が価値を理解できない、アートやゲームの市場ではなく、既にファンが多いプロスポーツマーケットのNFTです。米国でも『NBA Top Shot』で成功事例があります。日本ではNFTの広がり方がボトムアップ型でした。今まで発信力の乏しかったクリエイターやアーティストが世界中に作品を届けることができるようになるというNFTの価値がある一方で、もう一つのNFTの価値は既に大成しているマーケットに新しい価値を付与することができる点です。

個人が多いNFTマーケットでは、個人が成功するというストーリーが受け入れられ、SNS上では少し成功した個人がちらほら見受けられます。個人が市場をゆっくりと拡大をしていたのですが、経済不況という大きな逆向には勝てませんでした。このような状況を打破するには資本やリソースを潤沢に保有した大手企業の力が欠かせません。仮想通貨取引所や一部のゲーム会社が積極的にNFTを展開してきましたが、まだまだ規模感が足りませんでした。ここにきて、巨大なマーケットであるプロスポーツの市場が全力でNFTを活用してきたわけです。

プロスポーツという市場は既に成熟していると見られておりました。それは、奇しくもミクシィ社がこれまで大成功をさせてきた市場と同様です。SNSやアプリゲームといった成熟産業でミクシィ社は大成功を収めてきました。ミクシィ社は成熟したマーケットに新しい価値を持たせるのが得意な会社です。プロスポーツマーケットとNFTの掛け合わせはNFT市場の救世主になるだけでなく、プロスポーツ市場にも新規顧客を呼び込み、新しい体験を顧客に提供できるようになるでしょう。また、スポーツの市場で活躍する選手にも経済的な魅力があるため、選手の国外の流出が防げたり、選手の成り手が増えるなど好循環が期待できます。