MetaMask、プライバシー改善のアップデート
MetaMaskがプライバシー改善のためアップデート、モバイルアプリとブラウザー拡張機能の更新により、ユーザーはアカウントとdAppsの管理をより容易に行えるようになり、データ制御も強化されました。Infura RPCの代わりにユーザーがデフォルトのRPCを選択できるようになりました。
仮想通貨ウォレット「メタマスク」、アカウント管理機能をアップデート
COINPOST
メタマスクのKYCアップデートと資金保護に必要な意識改革
EthereumベースのウォレットアプリであるMetamaskが更新されました。アプリを使用している方は、バージョンを更新することをおすすめします。このアップデートの内容は、依然として蔓延しているハッキングや不正アクセスに対処し、セキュリティを強化するものです。
しかし、人間の判断に依存する点がまだまだあります。したがって、ユーザー自身が知識を持ち、意識して資産を失わないようにすることが前提となります。規制と対策の間でイタチごっこが続いていますが、実際には、これはユーザー側の問題でもあります。ツールだけでなく、最も重要なことは、ユーザーの意識を変えることです。まず、ユーザーが監視社会に対する嫌悪感を払拭することが大切です。
ブロックチェーンサービスは匿名で利用することができます。一部のサービスは、セキュリティを強化する目的でKYC(Know You Customer:個人認証)を求めていますが、KYCは手間がかかります。監視されたくないと思っている人も一定数います。KYCはセキュリティの第一歩です。
KYCをしていない場合、詐欺被害に遭ってしまうとほぼ100%証明できません。なぜなら、自分の資金であると証明できないからです。
普段の生活で財布をなくした時は免許証やクレジットカードなどに名前が記載されているかどうかを確認することで自分自身を証明することができます。これがKYCです。現金しか入っていない場合は、落とした人が自分自身であることをほぼ証明することはできません。
2023年2月、札幌市のごみ収集場で1000万円相当の現金が見つかりました。これに対して10人以上が持ち主だと主張する非常におかしな状況が発生しています。これはKYCが行われていないからです。1000万円と一緒に名前が記載された物が見付かれば、このような状況は発生しないでしょう。
私はKYCができるウォレットやアプリなどを積極的に使っています。同業者の中には、なぜそんなことをするのかと疑問に思う人もいますが、KYCを行えば自分の資産を失った時に取り戻すことができる可能性があるからです。
KYCの悪用によるプライバシー侵害や標的にされるリスクの可能性もありますが、本来、KYCの悪用リスクよりも詐欺被害の方が圧倒的に多いです。
SNS上ではKYCが行われなかった状況で資産を失った人たちが返金を求める声が上がっていますが、自分の都合だけを叫ぶわがままを言う子供と変わらないと感じます。このような事故による資金の紛失を保証する保険サービスも将来誕生することでしょう。
そのようなサービスは必ずKYCがなければ成り立ちません。自分の資産を守るための最初のステップはKYCから始まります。
KYCができるウォレットやアプリを利用することは自分自身を保護し、資産を守ることができるということを理解しておく必要があります。
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