構造上避けられない円安。あなたの生活防衛は?

こんばんは。金崎明人です。

令和になってから、教科書レベルの出来事が多すぎて本当に時代の流れのうねりを感じます。

今回はマクロ的な、基礎的な視点から生活に影響を与える円安をシェアしたいと思います。

ありとあらゆるものが値上がりする、2022年、夏

2022年は”インフレ”に生活が苦しめられる人が増える1年になることは間違いありません。

コロナ禍による世界的な金融緩和で通貨の価値が薄れインフレが進み、かつロシア・ウクライナ戦争による資源高。

そして今回の円安で日本に住む人の大半が日々の生活で『生活費が上がった』と実感しているでしょう。

部品高でハード値上げ ソフトにも円安の影響

部品価格の高騰でサーバーを中心にハードウエアの価格が上昇している。ユーザーは早期発注により、価格変動のリスクを抑えられる。ソフトウエアに対して円安による価格上昇の圧力が強まってきた。

2022年7月5日 日経 X techより

ここでも解説されていますが、ありとあらゆるものが値上がりし、1ドル=130円以上が定着化しているこの6~7月の影響が早ければ8~9月には出てきます。

カップ麺やiphone、建材、マヨネーズ、農作物、そして10円で長らく固定されていたうまい棒など、身近なものの値段が”円建”で上がっていくことになります。

ここで何とか緩和させようと対策するか、ありのままを受け入れるかの判断と行動でこれからの生活は大きく変わるでしょう。

円安の最大の原因は?

金﨑明人
黒田総裁をはじめ、円安は国益だという意見もありますが、実際のところ、日本全体にとってはプラス?そしてなぜ円安が進んでいるのでしょうか?

過去、様々な記事で為替や国債の話をしましたが、今回の円安の一番の要因は”金利差”です。

一部メディアでは国力の低下、と言っていますがまだまだ日本の経済規模は世界有数、対外資産の金額も世界トップで、そんな簡単に倒れるような国ではまだない、と私は考えています。

(図)株式マーケットデータHPより一部抜粋

上記が分かりやすい例ですが、日本と米国の国債利回りの差=実質金利差 は2年物を例として差が拡大しています。

これは私を含め、株式投資をしている人は意識していると思いますが、米国の中央銀行であるFRBは金融緩和にブレーキをかけ、利上げを行い、『過熱した経済を冷やす』段階に来ているからです。

利上げと利下げをなぜするか、という話は簡単に例えると『低体温でも高熱でも身体に悪い』とイメージしてもらえれば分かりやすいかと思います。

経済が”低温”であれば、過熱させ、経済が”高温”であれば少しクールダウンさせる。

そのようなイメージです。

一方、日本は『経済をまだまだ過熱させたい』ので現在の超低金利を維持させています。

もっとも、インフレ抑制のために日本の中央銀行である日銀が金利を上げてしまうと、

・利上げにより既存国債が値下がり = 多額の評価損に(最悪は日銀の債務超過へ)

・変動ローンを組んでいる家計への影響大

・日本の新興企業への資金調達が鈍化する

等々の理由があり、インフレに苦しみつつあっても『中々金利を上げられない』というのが実情です。

金利が高い通貨へ資金が流れる=基軸通貨であるドル需要増 = 円売りドル買いが恒常化

という経済の基本的な仕組みに沿って進んでいるのが今の円安となる訳です。

円安は国益?

福沢

冒頭の質問に戻りますと、『円安は国益になるのか?』でした。

その答えとして、私は『一部の人には利益があるが、国全体としてはマイナス』と考えます。

確かに、とある日本最強の自動車会社では1円円安が進むことで500億円近くの円建利益が増えると言われています。

しかしながら、

・円安の恩恵を受ける製造業を中心とする輸出関連産業は労働者の3割ほど

・日本はそもそも肥料から燃料まで、ほぼ全ての材料・資源を輸入で賄っている

・大多数の国民は 円安=物価高(値上げ) により生活費に影響を受ける

・リーマンショック時の超円高時代以降、海外で現地生産する企業が増えたため、かつてほどの恩恵はない

・円安が過度に突き進むと、外資(賛否両論ですが)がどんどんと日本の不動産や企業を買い漁ることができる

最後は政治家の問題かもしれませんが、上記のような理由から国としてのメリットは長期的には少ないと考えます。

確かに円安によりインバウンド消費が増え、フランス並に一産業として経済に貢献するとなるとまた議論の前提が変わるかもしれませんが、今の日本は諸外国と比べ鎖国政策を維持しているので、どうやら国としてインバウンド事業は後回しのようです。

私は円安で恩恵を受ける企業で働いているので個人的には歓迎なのですが、日本という国で考えるとやはりマイナス、国益にはならないと考えています。

皆さんはどう思いますか?

ジレンマを理解したうえで取るべきポジション

金﨑明人
あくまで投資は自己責任。円安銘柄を仕込むもよし、仮想通貨でヘッジするもよし。日本円だけで持ち続けるのはリスキーということをご理解願います。

ジレンマを個人的に抱えながらも、私は円安を見越してドルベースでのメリットが大きいポジションを築いてきました。

高配当株もインデックスもiDeCoもすべて私は円安前提のポジションを取っています。

そのため、また1ドル70~80円となる時代が再来したら大失敗ですが、経済原則に結局物事は収束すると私は考えているため、急激な円高がやって来る確率は低いでしょう。

個人的なおすすめとしては

・FXで低レバレッジでヘッジ、かつスワップポイントもゲット

・ドル建の比較的安定した配当株を持つ

・ドル価格が基準となる金や銀などを一部積み立てる

・仮想通貨を一部保有し、ステーキングし配当を得る

・円安の恩恵を受ける銘柄を大型株と小型株でそれぞれリスク許容度に応じて保有する

といったところでしょうか。

マーケットは短期的には需給の影響が大きいですが、長期的には経済原則に従うものなので、今回の円安は定着化すると考えます。

金崎明人はこのように考えましたが、あなたはどう思いますか?

未来のことは誰もわかりませんが、”予測の精度”を上げることは可能です。

このような思考訓練を行うのが好きな人は、是非、脳内妄想してみてください。

それでは、金崎明人がお送り致しました。

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