ILP(インターレジャープロトコル)とは
ILP(インターレジャープロトコル/Inter Ledger Protocol)とは、リップル(Ripple)社が開発した仕組みであり、他のプロトコルと同等の価値やお金を簡単に送金するシステムです。
では具体的にどういった仕組みなのでしょうか。
それぞれ独立して存在するプロトコル
現在、それぞれのプロトコルによってその通貨の価値が独立して存在します。
ボールペンを1本購入する場合、日本円であれば100円、US$であれば88セント、楽天ポイントであれば100ポイント、仮にXEPで支払おうとするならば4XRPくらいでしょうか。
それぞれの通貨はそれぞれのシステム(枠組み)の中で独自に管理され、「価値が等しい」と判断されているから最終的に等価交換ができているわけです。
US$とJP円であれば換金所、JP円とXRPであれば暗号資産の取引所などを経由することにより、それが証明されます。
価値の証明
各プロトコル内には価値記録(レジャー)と価値移動(トランスファー)の履歴が保存されています。
特にブロックチェーン技術では、この記録が唯一無二の情報として保存されています。
そしてお互いの記録している形式が異なるため、それぞれが独立したプロトコルとして存在しています。
このプロトコル間の「価値が等しい」という事実を証明してしまえば、プロトコル間でのやり取りが瞬時に可能になります。
今の現状を大きく分けると以下の4種類に分類されます。
Proprietary Wallet Protocols(クレジット決済など)
Other Proprietary Protocols(楽天ポイントなどの電子通貨)
Legacy Protocols(銀行ネットワーク)
Blockchain Protocols(暗号資産)
これにSimple Ledger Protocol (SLP)(公式のレジャー)を加え、全てを連結させようという仕組みがILP(インターレジャープロトコル)なのです。
最終的に目指す形
ILP(インターレジャープロトコル)はオープンソースとして発表されています。
これは、どこの誰でもこのシステムを取り入れることができるということです。
現在はリップル(Ripple)のプロトコルシステムに各国の金融機関が賛同しており、既に日本対タイ間での送金でこの技術を取り入れた取引が行われています。
これにより、国際送金の分野においてはそう遠くない未来に世界が繋がることが予測されます。
更にこれに続く形で他のプロトコルを管理する企業、団体までが参入してくるとなれば、全ての通貨の価値が換金所や取引所を返さなくても瞬時に換金することができ、よりよい時代が訪れることでしょう。
引用元:chicagopaymentssymposium.org
まとめ
ILP(インターレジャープロトコル)とはRyan Fuggerによって作られた仕組み
それぞれの独立したプロトコル間の「等価交換」を助けるシステム
現在は各国の金融機関が賛同し、特に国際送金の分野では既に実用化が進んでいる
written by yuta takahashi
この記事を書いた人
最新の投稿
- 債務整理2024年8月10日債務整理でブラックリストに登録される期間は?信用情報への登録で受ける影響を解説
- 債務整理2024年8月5日債務整理の費用相場はいくら?借金の返済に追われて払えない場合の対処法を徹底解説
- 債務整理2024年8月2日大阪で債務整理に強いおすすめ弁護士・司法書士15選!費用や選び方についても解説!
- 仮想通貨2024年6月7日保護中: 【会員限定】コインオタク流「裏ワザ」で稼ぐ