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ビットコネクトの出資金詐欺が発覚！！元投資家らが集団訴訟する事態に！？

2018.03.15

投資額に応じて安定した配当がもらえるHYIP（ハイプ）。
日本では高利回りの投資として、一部の投資家から人気を集めています。
ビットコネクトもHYIPの投資先の一つとして利用されていましたが、出資金詐欺であることが発覚し、業務停止命令が出されました。

ハイリスクハイリターンの投資法HYIP

HYIP（ハイプ）は「High Yield Investment Program」の頭文字をとったもので、日本語に直すと「高配当の投資プログラム」という意味になります。
少ない資金でも投資可能で、高配当の利回りにより資産を大きく増やす可能性があり、一部の投資家から人気を集めています。
HYIPは年利や月利ではなく、基本的に日利で、1日あたり1%～5%のものもあります。
暗号資産を利用したHYIP投資案件も多く存在し、暗号資産の価値の上昇も含め、さらに大きく利益をあげることもできます。
そんな夢のような投資案件のHYIPですが、当然、リスクもあります。
まず、HYIP以外の投資でもそうですが、投資資金の保証はありません。
また、運営の業績悪化で、会社が突然消えてなくなることもあります。
初めから投資家を騙すつもりの詐欺サイトもあり、高配当利回りで高収入が期待できる半面、リスクも高いです。

ビットコネクトに対し投資家が集団訴訟

ビットコネクトが閉鎖

ビットコネクトは2016年2月に、暗号資産コミュニティのプラットフォームとして誕生しました。
11月には独自の暗号資産ビットコネクトコイン（BCC）を発行し、その時価総額が一時3000億円に達するまでに成長しました。
ビットコネクトコインの特徴は、貸し付けたり、持っているだけで莫大な利益を得ることができる点です。
半年ごとに金利が少なくなるように決められていましたが、最高で60％と、通常では考えられないほどでした。
その金利の高さから人気を集めていたビットコネクトですが、2018年1月、ノースカロライナ州とテキサス州が未認可証券を販売したとして、ビットコネクトに対して業務停止命令を出しました。
その結果、BCCトークンは暴落し、プラットフォームは閉鎖に追い込まれました。

投資家がビットコネクトを集団訴訟

ビットコネクトの元投資家らが２４日、出資金詐欺が発覚し業務停止した同社を相手に補償を求める集団訴訟を起こした。

　訴訟内容によると、ビットコネクトは未登録証券である暗号資産トークンを発行し、「広範囲のポンジスキーム（出資金詐欺）」を通じて追加資金を集めていたという。

　訴訟を起こしたのは６人の個人だが、ビットコネクトで資金を失った全ての投資家に訴求権がある。６人の原告の損失額は、合計で７７万１０００ドル（約８５００万円）とされている。

引用元：ビットコネクトの元投資家らが集団訴訟出資金詐欺で月利40%うたう（2018年1月26日）

ビットコネクトは集めた資金を運用せず、ポンジスキーム（出資された資金の運用を行わず、後から参加した別の出資者から集めたお金を配当金と偽って渡すこと）を行っていたようです。
https://twitter.com/yumori/status/930563812784140288?s=21?id=3059
以前から、「ビットコネクトはポンジスキームではないか」と怪しんでいる人はいましたが、その莫大な利益につられて利用する人が後を絶たなかったようです。

HYIP詐欺は無くならないのか

ビットコネクト以外にも、HYIPの詐欺は横行していたようです。
投資セミナー「D9クラブ」では、「2000ドルを投資すれば、毎週170ドルの配当を1年にわたって受け取れる」と謳っていました。
しかし、数か月経つと前触れなく配当が止まり、元金は出金できなくなったそうです。
第二のD9と呼ばれた投資案件ビットシャワーでは、日利0.5~1.2%を約束していました。
暗号資産のアートビラージによって安定した収益を得ると公言していましたが、実際はポンジスキームだったようで、案の定破綻してしまいました。
他にも同様の手口を用いたHYIP詐欺が蔓延しており、被害が拡大しています。
暗号資産市場はまだ発達途中の市場で、精査されている情報は少なく、そのほとんどが怪しいものばかりです。
こうした投資案件やICOの中には、爆発的に伸びるものもありますが、それはほんの一握りです。
情報の真偽を必ず自分で調べ、判断力を身に着けるようにしましょう。