嘘だらけのテレビ報道を信じるな
ビットコインのニュースは連日テレビ、新聞、雑誌で紹介されており、某アンケート調査結果では認知率が90%程度まであるようです。
2017年11月21日に「キャスト」という夕方のニュース番組が朝日放送(ABC)で放送され、その中で「ビットコイン(Bitcoin)」が紹介されていました。
そこには1つ大きな問題があり、 その情報の中身は嘘で固められていた のです。
テレビ番組名:キャスト
メインキャスター:浦川泰幸
公式HP:http://webnews.asahi.co.jp/cast/
問題のコーナーは、ビットコインの新しい支払いのシステムを開発しているユナイテッド・ビットコイナーズの最高戦略責任者である大石哲之さんを招いて対話する、「10分で分かるビットコイン」というコーナーでした。
その中で紹介していた、こちらのテレビ画面のキャプチャーを見ていただくと分かる通り、
「ビットコインは・・・夢の通貨」
1. 送金が早い
2. 手数料が安い
3. 国の情勢に左右されない
と記載されています。
これは現状では全て嘘で、 公共の電波を使用して、視聴者に誤解を与えるような情報を流すべきではありません 。
大石哲之さんは、暗号資産市場でも有名人でブログでも有益な情報を発信していますので、彼の情報を基に作られたものではないでしょう。
おそらく大石さん監修の情報を、テレビ局が情報を嘘に塗り替えたのは想像に難くないです。
ビットコインは夢の通貨なのか!?
ビットコインは「今は」夢の通貨からほど遠いデジタル通貨です。
暗号資産のそもそものコンセプトは中央のない民主主義の通貨ですが、暗号資産はまだまだ未成熟で、これを逆手にとるマーケット・メーカーが存在してしまうのは否めません。
本当に夢の「人民の人民による人民のための通貨」になるためには、 ビットコインはまだまだシステムアップデートを重ねる必要がある のです。
そして、本来の通貨の役目としての物々交換に使用されるよりも、ビットコインの値段が高騰し、投資商品と化してしまっています。
まずは、多くの場所でビットコインが使用できるようにするのが目先の課題です。
ただ、今後、ビットコインが夢の通貨になりうる可能性を十分に秘めており、筆者もそれを応援しています。
ビットコインの送金は早い?
ビットコインの送金速度は、 早くても10分程度 かかります。
とは言え、24時間対応が可能なため、現状の銀行のシステムよりは早く送金できそうです。
銀行の場合、15時までに振り込まなければ翌日になってしまったり、使い勝手は非常に悪いですからね。
ただ、ビットコインユーザーの中では、「送金詰まり」は大多数の方が経験しており、取引所の不具合、大量に送金されたため、サイバーアタックの影響などの理由から、3日間送金が完了しなかったりなどということはざらにあります。
筆者も先週Bittrexに送金した際に、3日ほどかかってやっと送金完了した経験者です。
また、ビットコイン以外にも暗号資産はたくさんあり、この送金問題を解消し、高速送金を可能にする通貨もいくつか存在しています。
ビットコインの送金手数料は安い?
ビットコインの送金手数料は決して安いとは言えません。
例えば、ビットフライヤーの送金手数料は、 1BTC送るのに、約300円 かかります。
これは銀行の手数料とほとんど変わらないか、むしろ手数料無料の銀行もあるので割高感があります。
また、我々Coin-Otakuメンバーがビッグカメラでビットコイン決済をしたのですが、100円のお菓子を購入し、約340円をトータルで支払いました。
これではコンビニで飲み物やお菓子を買ったりする際に 気軽に使用することは出来ません 。
https://coin-otaku.com/topic/707?id=946
国の情勢に左右されないのか?
結論としては、 ビットコインは国の情勢に左右されています 。
例としては、日本だと1ビットコイン90万円くらいであった時に、「ジンバブエではビットコインが150万円突破」というニュースが流れました。
原因は、ジンバブエは40年以上独裁政権を行ってきたムガベ大統領が軍のクーデーターで軟禁状態となり、国内の通貨に対して不安が募っている状況でした。
また、2億%のハイパーインフレが起こった過去があるので、フィアット(法定通貨)に不安を感じた国民が、ビットコインに逃げたのです。
また、中国はじめ、各国で暗号資産規制のニュースが入るたびに、ビットコインの価格は乱高下します。
マイニングといわれる、ビットコインの送金を承認するシステムは、莫大な電力量がかかるため、電気料金の高い中国でマイニングが牛耳られ、中華通貨と化していた時期もありました。
確かに、スウェーデンがデフォルトしたりしても、ビットコインの値段に影響はないかもしれませんが、 大きな国の重要人物の発言や、政策によって、ビットコインの金額というのは大きな影響を受けてきている のです。
メディア報道に騙されない、メディアリテラシーを身につける
メディアの言うことを鵜呑みにして、 自分で何も考えずに日々を過ごすのはリスクが高い と言えます。
中央集権通貨という仕組みを作り上げ、それが当たり前と信じ込んでしまっている現代人は、中央に搾取されていることすら、リスクにも感じず、思考停止したまま長いものに巻かれていくのでしょう。
大手メディアには、それぞれの立場があり、取り扱えないニュースがあったり、視聴者うけのよいどうでもよいニュースを流すのは当然で、会社なのでお金を稼がなければいけないし、権力によって操作も日常的にされています。
現在視聴者側からの意見としては 完全に中立な立場で情報発信をしている大手メディアはほとんどない といっても良いでしょう。
物事の本質を知りたければ、自ら経験してみなければ決して本当のことなどわかりえません。
近頃よくある不倫報道なんて本当に必要でしょうか?
我々が本当に知らなくてはいけない情報、ニュースが他にもたくさんあるはずです。
人々が自ら考えて行動を起こさなければ何も変わらず、永遠に中央に搾取され続けることになるでしょう。
他のメディア解説記事はこちら
本当のビットコインについて詳しく知りたい方はこちら
Written by 酒井 和
この記事を書いた人
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