プライバシーvs規制:EUの仮想通貨新法「匿名取引禁止」
欧州議会が、ホスト型ウォレットを用いた匿名の仮想通貨取引の禁止を決定しました。
この措置はマネーロンダリングやテロ資金供与の対策強化の一環として、既存の法律に仮想通貨の取引を含めるために行われます。
特に3,000ユーロ以上の匿名の現金支払いや10,000ユーロを超えるビジネス取引は禁止されます。
法案は欧州議会の主要委員会によって多数決で承認され、3年以内に施行される予定です。
この法改正は、経済的独立と金融プライバシーへの影響が懸念されています。
欧州議会、ホスト型ウォレットによる匿名の仮想通貨取引を禁止へ
Cointelegraph
仮想通貨取引所におけるKYC強化と欧州の送金規制
欧州では、顧客確認(KYC)を行わない取引所への規制が開始されました。
非ホスト型ウォレット(Metamaskなど)の規制が困難であるため、取引所からの規制が先行しています。
これにより、間接的に匿名のウォレットであっても個人情報と関連付けられる可能性があります。
日本人は海外の法律に疎く、日本の法律に従っていれば問題ないと考えがちですが、仮想通貨はグローバルな規制の影響を受けます。
KYCを行わない取引所のユーザーや匿名性が高いウォレットを使用するユーザーは注意が必要です。
KYC強化の動向は緩和されることはありません。
KYCの規制は日増しに厳しくなると予想され、違反するとほぼ全ての取引所資産が凍結されることになります。
日本の高い税率を避けるために危険な橋を渡るのは非合理的です。
規制は投資家にとって良いことです。
仮想通貨詐欺が多いのは、KYCを無視できる場所がまだ多いからです。
最近のハッキングでは「ホワイトハッカー」と呼ばれる行動が目立っています。
仮想通貨が盗まれた後、交渉し、報酬を受け取り、盗まれた仮想通貨を返却します。
これは、大量のハッキングされた仮想通貨を現金に交換できる手段がないことも影響しております。
仮想通貨が詐欺に適しているわけではなく、法律や規制がない場所では悪事が横行するのです。
この規制のタイミングは市場参加者に大きな変化をもたらす可能性があります。
市場がここから大きく成長することを期待しています。
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