XRP現物ETFに資金集中、累計1459億円流入
米国のエックスアールピー(XRP)現物ETFは11月14日の上場以来、全取引日で純流入を記録し、12月8日時点で累計9億3,539万ドル(約1,459億円)に達しました。
グレイスケールやビットワイズなど主要4ファンドが流入を牽引し、価格下落局面でも機関投資家の買いが続いています。
また、ETF保管分は流通量の約1%に到達しており、専門家は将来的な供給逼迫リスクにも言及しています。XRP現物ETFは史上最速級の成長を見せており、10億ドル突破は目前とみられています。
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
COINPOST
XRP現物ETFの“流入の謎”を読み解く:価格が上がらない本当の理由

仮想通貨ETFの動向を毎日追っていると、XRP現物ETFの流入額には強い違和感を覚えます。
短期間で約10億ドルが流入し、ETHやSOLをはるかに上回る規模となる一方で、現物価格は上昇どころか下落基調のままです。
この“買われているのに上がらない”矛盾は多くの投資家が抱く疑問でしょう。
現状公開データだけでは断定できませんが、XRP現物ETFの流入の大半は、新規購入ではなく「既存保有者によるETFへの付け替え」が主因とみられます。
XRPは金融機関を中心に大量保有されている資産であり、ETFが登場したことで、これら既存のXRPがETF商品へ移管された可能性が高いです。
この“付け替え”は市場で新しい買い需要を生まないため、価格へ上昇圧力がかかりません。
報道だけを見て「新規マネーが殺到している」と誤解すると肩透かしになります。
今後もしばらくはETFの流入が続くとみられますが、現物価格と相関が出始めるまでは“実質的な新規流入かどうか”を慎重に見極める必要があります。
なお、ETFが純流出に転じた場合は現物価格に下落圧力がかかるため、引き続き監視は重要です。
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