2017年に急成長した暗号資産市場
暗号資産は今年、世界の耳目を集めた。通貨の取引は特に目新しいことではないが、古来の概念が新たなテクノロジーによって刷新されたように受け止められている。
引用元:THE COINTELEGRAPH
【米識者による特別寄稿】暗号資産市場は欠陥だらけ、取引所はウォール街を手本に進化せよ(2017年12月25日)より
暗号資産元年とも言われた今年、ビットコイン価格は年初比で20倍にもなるなど話題となりました。
ブロックチェーン技術が評価され、金融市場の変革が期待されています。
しかしそのような中にいて、今回紹介する記事では 暗号資産市場の欠陥 を指摘しています。
どのような点において問題があり、今後はどのようにして改善していくことが求められているのでしょうか。
整備が遅れている取引環境
市場の成長スピードに周りの環境が追い付いていない 現状があるように思われます。暗号資産の人気や需要は現在最高潮を迎えているが、その売買を促すはずの取引所の環境は基準を満たしておらず、効率も悪い。現在の取引所には、暗号資産に対する最大の懸念が具体的に表出している。
引用元:THE COINTELEGRAPH
【米識者による特別寄稿】暗号資産市場は欠陥だらけ、取引所はウォール街を手本に進化せよ(2017年12月25日)より
実際に取引をしている中でも、取引所が方針をまさに朝令暮改しているなど、ユーザーにとっては不便を感じることが少なくなくなってきています。
これは改善すべき問題であることは明白ですが、ある程度は長期的な視点で見守ることが大切であります。
利用者の安全を第一に環境整備が進むことを期待します。
市場の監視・規制が弱いことで保てなくなっている流動性
3つの取引所の価格差を調べたところ、「ビットコインの価格に大きな差」があったという。このような価格差の理由もいくつか示されており、(中略)時差や価値の違いも挙げられている。しかしつまるところ、原因は監視や規制体制の欠如にある。
引用元:THE COINTELEGRAPH
【米識者による特別寄稿】暗号資産市場は欠陥だらけ、取引所はウォール街を手本に進化せよ(2017年12月25日)より
国内・海外を問わず、取引所間の価格差は異常であると言えます。
いわゆるアービトラージができる環境であるため、安定性がないことは確かです。
各国が暗号資産という新しい概念についてそれぞれの方針を示すのには時間がかかるでしょう。
慎重に議論すべき問題であります。
また、早い段階で世界基準を統一することが求められます。
多方面から流動性の欠如を問題視する声は聞かれていますが、 板の薄さではなく、こうして規制体制がないことを根拠としている 論調は新鮮でした。
流動性の確保には様々な要素が必要となるようです。
問題となっている取引システムの脆弱性
新規参入者はすぐに、単純なウェブサイト程度の機能しかない、時代遅れの取引システムに直面することになる。(中略)暗号資産を支えているのはスピード性や技術革新であるにもかかわらず、このような制約事項によって効果的な運営が妨げられている。
引用元:THE COINTELEGRAPH
【米識者による特別寄稿】暗号資産市場は欠陥だらけ、取引所はウォール街を手本に進化せよ(2017年12月25日)より
サーバーダウンなど、私たちが日常で投資をしている中でもシステムのトラブルは頻発しています。
今後さらに市場規模が拡大すると言われており、それに伴って進化していかなくてはならないでしょう。
しかし、あえて肯定的に捉えるなら、 新たな概念の登場でその周りのビジネスも熱く なっていきます。
経済がより活発化していくことは大いに良いことだと言えます。
暗号資産市場に求められる進化とは
「ウォール街」を見倣うべきだ。ウォール街を動かしているテクノロジーや規制インフラには数十年の歴史があるが、欠陥のある現在の暗号資産市場に比べればはるかに優れている。ウォール街を模倣することで、仮想市場の構造や安定性が強化され、大手の機関投資家やトレーダーを呼び込むことになるだろう。
引用元:THE COINTELEGRAPH
【米識者による特別寄稿】暗号資産市場は欠陥だらけ、取引所はウォール街を手本に進化せよ(2017年12月25日)より
やはり統一した基準の下で世界の暗号資産市場が運営されていくことが大切であると感じました。
特にこの一大ブームでブロックチェーンが脚光を浴び、「脱中央集権・民主主義万歳」が叫ばれていますが、利用者を守るためにはこうして 一定の規制や管理者が必要なことも あるということですね。
終わりに
今現在の暗号資産市場に対して批判的な記事ではありましたが、弱点を的確に突き、またその克服についても言及していました。
今後の市場拡大を後押ししてくれていることはもちろん、これからの方向性の一つを明示してくれています。
取引所をはじめ、関係各所にはこれからもイノベーションの普及に寄与してもらいたいと思います。
各国の規制状況についてもっと詳しく知りたい方はこちら
取引所間の価格差を利用して儲けるアービトラージについて知りたい方はこちら
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