昨年から暗号資産分野への進出を果たし、今もなお成長を続けるアメリカのTech系企業「インテル」。
この度インテルが、マイニング産業における新たなソリューションの導入を行なったようです。
今回はインテルの挑戦の意義と、今後のマイニング産業の展望について考察していきたいと思います。
暗号資産分野におけるインテルの実績
昨年5月、インテルはブロックチェーン技術を医療業界で利用するため、医療取引サービスプロバイダーでソフトウェア開発も行うポキトドク社と提携した。
昨年9月には、インテルは中国のメディア&テック企業テンセントとコラボレーションを組み、IoTブロックチェーンソリューションに取り組むことを発表した。また10月には、暗号資産を保管するためのブロックチェーンプラットフォームを利用する目的で、暗号資産ハードウェアのスタートアップ企業レジャーと提携した。
引用元:COINTELEGRAPH The future of money
インテル、マイニングの消費電力削減技術で特許出願、「35%改善」(2018年3月31日より)
みなさんの中では、インテルといえば半導体メーカーというイメージが強いかと思います。
実はあまり知られていませんが、インテルは昨年5月から暗号資産分野にも進出し、積極的に特許出願を行なっているのです。
具体例を挙げると、なんと 昨年の時点で医療業界やIoT、暗号資産保管におけるブロックチェーン技術の利用を行うなど、まさに時代の最先端を突っ走っている と言えるのではないでしょうか。
インテルがマイニング産業に起こす革命
米国のテック企業インテルが、暗号資産マイニングで使用する電力量を削減する、ビットコインマイニング ハードウェア アクセラレーターの特許を出願した。(中略)「ビットコインマイニングハードウェアが利用する空間と、消費する電力を減らす」ことで、電力使用量を削減する。
インテルによれば、このソリューションは(中略)「メッセージダイジェストロジックにおいて総合電力消費量が35%改善」されるという。
引用元:COINTELEGRAPH The future of money
インテル、マイニングの消費電力削減技術で特許出願、「35%改善」(2018年3月31日より)
そんなインテルが、このタイミングで目をつけたのがマイニング技術です。
マイニングは、今や手作業では全く追いつかない時代です。
今日では、マイニング企業が専用のハードウェアを大量に購入し、それを一斉に稼働することでマイニングを行なっています。
そこで、マイニング企業にとって最も痛手となるのが、電気代などの莫大な維持コストです。
その現状に対して、インテルは 消費電力を約35%も削減できる技術の特許を出願し、マイニング産業に革命を起こす一手を打った のです。
インテル介入前のマイニング産業
リー氏はレポートの中で、現在1ビットコインをマイニングするのに、8038ドルのコストがかかると指摘する。コインマーケットキャップのデータによれば、記事執筆時点のBTCは8221ドル辺りで取引されており、過去24時間で25%下落した。
ファンドストラット社が1BTC当たりのマイニングコストを計算するのに使用したモデルには、設備費、諸経費、電気代が含まれる。ファンドストラット社の定量データサイエンス部門長、サム・ドクター氏によれば、設備交換費がマイニングコスト全体の半分以上を占めると言う。
引用元:COINTELEGRAPH The future of money
ビットコイン採掘は儲からない、ビットコイン価格下落受け、専門家が分析(2018年3月17日より)
実は、一見安定しているかに思われるマイニング産業ですが、暗号資産の価格暴落により赤字となる可能性があるほどに採掘コストがかさんでいるのです。
BTCにおけるマイニングの時代は終わったと述べる専門家まで現れるほどに、この莫大なコストは大きなリスク因子であると言えます。
つまり 消費電力削減技術は、そのリスクを拭い去れる手段である といっても過言ではありません。
刺客はインテルだけではない!期待が高まるマイニング産業
サムスンによる暗号資産産業への進出がもたらす影響は多岐にわたる。まず家電で有名なサムスンのマイニング用ASICチップは、消費電力が低く性能の高いものになるだろう。
また、ASICマイニング機への強い需要を考えると、多くの有名なテック企業もサムスンに続くかもしれない。サムスンのような有名企業の参入は、暗号資産のマイニングを有望な事業としてさらに正当化する。
サムスンはアルトコイン採掘に特化したGPUマイニングチップも開発していると言われる。これはイーサリアム等のマイナーにとっては良い知らせになるかもしれないが、真相が明らかになるにはさらなる発表を待つ必要がある。引用元:COINTELEGRAPH The future of money
サムスンがASICチップ事業参入! ビットメインの牙城崩すか(2018年2月1日より)
実はインテルだけではなく、韓国のサムスンもチップ開発という手段を用いてマイニング産業に革命を起こそうとしています。
この勢いに乗せられて、これからサムスンやインテル以外にも様々な民間企業がマイニング産業に参入することも大いに考えられます。
ただし、マイニング産業が活性するか否かは、民間企業が今後どのように介入するかによって決まるとも言えます。
以後、 マイニングに挑戦される方は民間企業の動向を掴むことが成功の鍵となってくる のではないでしょうか。
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